第6話 入学式⑤

入学式が終わり帰宅するや否や


「さあて!録り溜めたアニメ消化しよー」


「相手は学生とはいえ明日は模擬戦だぞ。そんなことしてていいのか?」


「え〜、だって余裕だし〜」


そう言うのは至極当然である

僕らは常に前線で戦っている

そんな日常に比べれば模擬戦など暇つぶし程度にしかならない

そんなこと考えてる内に燈華がアニメを見始めたので


「じゃあ、僕はいつも通り訓練でもしますか」


「ほんと、よくやるよね〜」


「習慣になっちゃったからね。流石に習慣には逆らえないよ」


「それもそっか。いってらっしゃーい」


燈華が笑顔で送り出してくれたのでこちらも精一杯の笑顔で返し、家を出た


向かうのは何もない公園

人避けの結界を展開して早速始めることにした


「ふぅ…」


深呼吸を1回。そして


「ふっ!」


周囲の雑草が風圧で揺れた

こうやって、毎日訓練を行っている

少しでも戦いのカンを鈍らせたくないからだ

その後も基礎的な筋力トレーニングに

攻撃と攻撃の繋ぎの確認、そして精神統一も忘れない

これらを一通りやって、僕の訓練は終わる


「さて、今日は燈華が晩ご飯作る日だったな…。今日はなんだろうな」


妹の作る料理が何かを予想しながら

僕は家路についた

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