第12話 ラブブック~♥12

「はぁ・・・今日も疲れた。」


夜の天井裏の部屋に、

次元を超えて、「主」が帰ってきた。


主は女性で外観は、

「巨乳」「Fカップ」「露出狂」

だった。


慣れた様子で呪文を唱える。


「いでよ! マイ寝室にな~れ!

 エロ・エロ・エロメス~♪」


古びた木製のベッドが、お姫様ベットに、

天井から吊るされた豆電球が、シャンデリアに、

ユニットバスがジャグジー月の足の延ばせる大理石のお風呂に変わる。


まるで魔法使いのようだ。


ふと部屋の変化に気づく。


「あれ? 

 物が増えている?」


部屋の中に女子高生の制服や

本にカバンなどが置いてある。


「・・・まぁ、いいか。」


主は、

細かいことは気にしない性格のようだ。


服を脱ぎ捨て、

笑顔でお風呂に入っていく。


「今日は、牛乳風呂にするぞ~♪」


主はお風呂に入った。

細かい入浴中のサービス描写は、

泣きながらカット。


書いてしまうと、

一般書籍から、18禁書籍になってしまう。

泣きながらカットだ。


「ぷは~気持ちよかった~♪」


主はバスタオルを巻いて、

お風呂から出てきた。


「いでよ!冷えた瓶のコーヒー牛乳!

 エロ・エロ・エロメス~♪」


冷えた瓶のコーヒー牛乳が出てきた。

蓋の空いているコーヒー牛乳を飲む。


以前、「冷えた」「瓶」と指定しなかったので、

生ぬるい紙コップのコーヒー牛乳がでてきた。


「落ちろ! お星さま!

 エロ・エロ・エロメス~♪」


主は怒り狂い、

ファンタジー世界のお城に、

お星さまを落とし壊滅させた。


これが有名な、

エメラルド姫の悲劇の真相である。


ま、主が悪いのだが、

細かいことは気にしない性格だった。


「やっぱり、

 お風呂上りに飲む、

 コーヒー牛乳は格別だね~♪」


主は、

上機嫌でベットに入って寝ようとした。


「ギャアアア!」


ベッドの上には、

ボッサボッサの毛むくじゃらの、

怪獣が眠っていた。


「すう、すう、すやすや。」




「これは生き物なの?」


主は、

寝ようとベッドに入ろうとした。


「すう、すう、すやすや。」


しかし、ベッドには、

毛むくじゃらの怪獣がいびきをかきながら眠っていた。


「つんつん。」


主は、

恐る恐る怪獣の肩を指でつついてみる。


「すう、すう、ふぎゃふぎゃ。」


怪獣はつつかれて体が無意識に反応したのか、

寝返りをうった。


「キャアアア!」


寝返りをうった際、

怪獣の前髪がめくれ上がって、

素顔が見えた。


主は、

自分の目を疑った。


「かわいい~♪」


思わず手と手を合わせて、

顔は笑顔になり、

怪獣ちゃんを見つめている。


そう、

怪獣ちゃんは、

実はカワイイ女の子だったのだ。



怪獣ちゃんは普段、

「前髪長すぎ」「伊達メガネ」「偽装ソバカス」


おまけに、

「貧乳」「Aカップ」「パット3枚」


私服は、

「伸びたTシャツ」「敗れた短パン」


趣味は、

「読書」


一体、

こんな設定に誰がした!?


なぜ、そうなったのかは、

過去を書いている時に最低限の説明したので割愛。


「ん・・・んん・・・。」


怪獣が目を指そうとしている。

枕に乗っている頭の目を指で書き始めた。


「目を覚ましちゃう!?」


主はどうしようと焦った。

このままでは人間に姿が見られてしまう。


「キラン~♪」


主は魔法使いらしく、

良いアイデアが閃いた。


「ふぎゃ・・・。」


寝ぼけながら目を覚まし、

腰まで起き上がった怪獣。


主は、

魔法の呪文を唱える。


「飛び込め! ワタシ!

 エロ・エロ・エロメス~♪」


主は、

怪獣のお目めに飛び込んだ。



つづく。

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