〜第2章〜 さてどうするか

第10話 自分にできることは

 自分にとって色々なことが動き始めたライブから数日がたった。

 


 あのときは自分の気持が高ぶってたこともあり協力するなんて言ってしまったけど、自分が彼女のために何をしてあげれば良いのかあの日からずっと考えている。

 


そんなことを考えながらダラダラと興味のないテレビを流し見しているとポンっとスマホの着信がなった。



 彼女からの連絡だ。



 「明日のゼミ来る?」



 それに対し、



 「行くけど」



 そう返信を返した俺はあの日の居酒屋での会話を思い出した。



 「てか彼女をプロデュースするってどうすればいいんだろう」



 彼女はプロデュースしてくれなんてことしか言ってなかったが、実際どんなことをすれば良いのだろう。



 あのときに言ったとおり、俺は楽器が弾けないから作曲については何も言えないし。



 ポンっ

 またスマホが鳴る。



 「じゃあ明日ゼミが終わったら大学の食堂に集合ね」



 「了解」



 明日どんな話をするんだろう。まあどうなろうが俺は俺なりに精一杯協力するだけだな。

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