第3話『デビルズクエスト』
今回もNetflixから。
B級映画を良く見てる人には「おお、こいつぁ香ばしい臭いがしやがるぜ……!」と言わんばかりのタイトルだけど、監督は『60セカンズ』とかに代表されるドミニク・セナだし、ニコラス・ケイジが主演してるんだぜ?
というわけで、本編を観ての感想。
14世紀のヨーロッパを舞台に、魔女狩りの行われていた暗黒時代で起こった出来事を描く。
黒死病を広めたとされる魔女を殺すために、雇われの元騎士たちが「ソロモンの書」があるとされる街まで彼女を護送するという話。
この辺りはあるあるだなって思うし、別段大した捻りはない。ただ、ヨーロッパの世界観が好きなら大体ここでくっそ興奮する。背景セットとかちゃんとしてるからね。
ただその弊害というか、暗黒時代のヨーロッパを描いているためか、作品全体を通して暗く、護送される魔女もどこか気持ち悪く描かれていたのが印象的。お話そのものも全体的にそつなく作られた作品で、それ故に粗はないが評価もしにくいといった内容だった。
魔女は一体何なのか? という謎が最後には一気に提示されるわけだが、そこに至るまでの魔女の描き方がやや弱く、インパクトが足りなかったのは残念なところ。最後も単純な悪魔退治となっていのは、いつも通り。
橋から落ちかけた青年を片手で持ち上げたり、狼を操ったりとしていたわけだが、インパクトとしては小出しにされすぎて視聴者に大きな衝撃を与えるには至っていなかった。
とはいえ、この作品を通して描きたかったのは騎士としての生き方だろう。
十字軍に疲れて騎士団を抜けたふたりの男たちと、彼らに憧れて騎士になろうとする青年が最後は肩を並べ合って戦う姿は誇りあるし、悪魔になってしまった女を助けようと奮戦するのも〝騎士〟として考えればやはりカッコイイ。
というわけで、悪魔退治モノとして見れば見る部分はほとんどないが、暗黒時代の騎士を描いた作品だと思って見れば、面白いのではないかと思われる。
ってな感じ。気になった人は、Netflixで検索してみるといいと思うよ。
魔女狩りの世界観って登場人物が大体胸くそ悪いもんだけど、この作品に関してはそういうのが全くないから、良い意味ですっきりと観られるのもポイントかな。
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