2h:社会
そういう事があっても 月日は、流れるのです。
無事 正看免許が取れ、総合病院へ 就職しました。
依然として 心を許し切れる、友達はおりませんでしたが。
それでも それなりに、仲良くしてくれる 友達に恵まれて
上手くやってるかの様に 振る舞って、過ごしていけました。
自分が やや嫌われ易いタイプなのではないか… という不安があり。
とかく 嫌われない様に嫌われない様にと、相手の顔色を 伺いながら
調子を合わせるというだけで。友達になってみよう とか 友達になって
とか言われながら、付き合ってみて『何か 違うかも』と思っていると
徐々に 仲間外れになっていたり…
どうして 上手くいかないのかなぁ~
それまで 個人病院に 勤めていたので、好き嫌いが 分かれていても
それぞれの 性格を見定めて、何とか 合わせてやっていけば、ホンの
ちょっとの 諍いみたいな事があっても、それなりに 乗り切れた。
けれども 総合病院の様な、大きい組織の中には 大勢の職員がいる。
私は 病棟勤務になった。同じ病棟へは 私と合わせて、3人新人として
入った。そのうち 1人は、学校が同じで 知り合い。学校では そこまで
仲良かった訳でもない子。それでも 知らない人ばかりよりかは、マシだ。
慣れない環境、病院全体の仕組みが 理解できない、日々 ただただ
言われるがままの 仕事をこなすのが、精一杯。
入った当初は 他の職員の方々も、どういう相手か 知らないので
親切にして下さる。こちらも 警戒しつつ、何とか 上手くやっていこうと
自 を出せないまま、繕って 付き合う。
当たり前な 光景です。
しばらく経つと ジワジワと、性格や 仕事ぶりなどから、相手にして
もらえる度合が 変わってくる。
やっぱり、、、、、、
私は 皆と、上手くやっていきたい。いきたいんだよ!
なぜ 上手くいかない ?
どこへ行っても ありがちですかね。
何だか 派閥みたいなモノがあって、どっちにつく的な?
そういうの 嫌なんですよね。昔から 無関心で。どぉ~でも良くって
仲良くさえして下さるなら 関係無いんだ。
けど 下手に、頷くだか しただけで
「あの子 あの時あぁ言ってた」
言ってねぇし…
どっちつかずの 私は、孤立。
そうなると 仕事がしづらい。
その頃は 検査データの類は、看護助手さんが 採血結果やレントゲン写真
の現物を、それぞれの部署から 仕事の合間に行って、病棟に運んで来る。
データのやり取りは そういう感じ。
今は 全部、PC管理で すぐに、色々な事が わかって良いよねぇ~
何より 紛失ってのが、防げるものね!
当時は そういう感じだったので、急に ドクターが来られて、患者さんに
「説明するよ~」
って やって来た時に、データが無いと 即座に対応できない。
ドクターも ドクターで、急に来ておきながら
「データ無い!」
って言って、一気に 不機嫌になるしね。
まぁ 時間に追われていて、忙しいから 仕方ないけど。
と、そういう場面でも。例えば
患者さんを 連れて、放射線科へ行った スタッフが居て、その帰り
データBOXに寄って、何かあれば 持って上がってくる。というのは
常識レベルで やる事。
その後 新しく持って上がってきた、データは かためて置いておく
場所が決まっていて、それぞれの勤務帯が 終わる頃に、整理して
カルテに入れる や、定位置に 片付ける。
そのデータが 上がってくるのを待って、ドクターが説明する事に
なっていたりする時。いち早く データがあるのか、どうかが知りたい。
たまたま 検査で、降りていったスタッフが 持ってあがってきた時
担当ナースに
「〇〇さんの データ持ってきたよ」
と 声をかけてくれれば、度々 確認する手間も、自分が 取りに行く
手間も 省けて、スムースに 仕事が捗る。
その声掛けは 好意でする事なので、絶対事項ではない。
そんなところに 人間関係が、絡んでくるから 厄介。
私には 声が掛らないのだ。
何で こうも、仕事が出来る人って 違うんだろうな。
いつも思ってた。
そういう ちょっとした事が、仕事に 響く。
皆と 仲良く出来たならなぁ~
カルテを書く場所だって 皆の邪魔にならない所で、書かないと
イケナイので 隅っこに、こじんまりと 場所を見つけて、コソコソと
書かないと。
担当の患者さんが、別のナースに 言づけたりする、簡単な用件。
「〇〇さんの 外出許可、ドクターに聞いておいたよ」
とか 仲良しスタッフ同士でなら、事のついでみたいな感じで
やっておいてもらえたりする事も、よくある感じ。
でも 私には そうでは無くて、患者さんが 言づけた事を
そのまま伝えてきて それを聞いて、私が対処。正確だし 良いです。
だけど 時間のロス。それは 患者さんに 迷惑がかかる。
そうなんです。私1人だけの話なら 良いのですが、それが 患者さんに
まで 影響が出てしまって、本当に 申し訳なく思っていました。
後は、昼食の時 や 仕事上がりの時の、休憩室。
女子の話 や 主婦の話 は、何にも 興味が無く、面白くない。
安易に 相槌も、うてないんだから。。。
そんな風に 過ごしていて、半年位たった頃。
新しく ナースが入ってきた。
Yちゃんだ。
Yちゃんは 関西の方面の総合病院に 勤めていたそうで、それも
救急外来の勤務だったそうだ。
救急外来というのは、科を超えて あらゆる対応が、要求される
エキスパートなスタッフが 集まった部署。
しかも そんな大きい都市の?
ここも 地域では、大きい名の通った 総合病院ではあるけれども
所詮 田舎ですから、何か 馴れ合いみたいな、なぁ~なぁ~気質が
根底に流れていて、それに 従って、皆 動いている感じ。
そこに 入ってきた、Yちゃん。
もちろん 仕事は出来るし、関西のノリで 明るいし、容姿だって
とってもキレイで、スマート。素敵です。
だけど、いちいち
「えぇ~ こんなやり方してるんですか。あっちじゃ こんなの遅れてる」
とか
「そんなの 要らなくないですか」
とか。
中でも 勤務に関して。
皆 有休があっても、「何かの時に まとめて」とか思っていて、そんなに
使わないけど。
「コンサート行くんで、ここ有休下さい」
と バシっっと言い放つ。
通常 有休取るのは、「家の用事で どうしても…」など、仕方無い場合に
という感じだったのに、「遊びで??」と 婦長の理解を超えていて。
それでも
「別に 取っていんでしょ」
と あっけらかんと言うのに、呆れて 婦長は、その様に 勤務を組む。
自然と 他のスタッフに、じんわり影響が及ぶ。すると
「後から 入ってきたのに、何なの?あの態度のデカさ」などなど
陰口が出る様になり
Yちゃんは 浮いた存在になっていった。
だけど Yちゃんは、特別気にする事なく 淡々と仕事をしていき
浮いていようが、ドンドン 人の中に入っていくし。誰とでも 気さくに
話す。私とも。
私といえば 相変わらず、要領得ず ノロノロと 仕事をしていて。
よく Yちゃんに 助けてもらった。
Yちゃんは 1つ年下なんだけど、まるで お姉ちゃんみたいに
面倒を見てくれて、ドンドン仲良くなった。
プライベートでも 会う様になって、良くカラオケに行ったり
ご飯食べに行ったり、ドライブも行ったりして。
そうしていくうちに 何でも話せて、私を 理解してくれる
合わせていかなくても、自然体で居させてもらえる。やっと
自分からも 友達と呼びたい、心の中では 「親友」という文字が
しっかりイメージ出来る 存在となっていきました。
楽しい♪ Yちゃん 大好きだぁ~
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます