第125話 カウントダウン(四)まな

 『旧通貨は使えません。成人一人につき新通貨で壱百万円配布しますので、経済を立て直してください』


 新円通貨の導入で、内閣府特命担当大臣のTVスピーチが行われた。

 手持ちのお札が紙くずになったことを知った国民が怒りに震え、国会議事堂前に百万人が集った。

 これに対して俺を含めた希教道の幹部が、政府主導で東京へ招集され、混乱を起こさないように対峙することとなった。

 公安から先導者たちの資料をもらって、少し手を貸して様子見する仕事である。


 結果から言うと、冷静なリーダーたちが、左翼の破壊プロパガンダに扇動されることなく、内乱を起こすまでには至らず済んで収束した。

 零翔ぜろかけ能力を使って、一部のリーダーを動かした効果である。

 その能力とは、天羽あもう陽菜はるなと美濃正がやっていた遠隔操作傀儡パペットで数人を動かすこと。


 だが、非常に罪悪感を伴う方法だ。

 他に、教祖彩水も傀儡パペットを何とか使えるようになっていたので、俺と二人で手分けして四人のリーダーを動かし、混乱を起こしそうな意見を封じて、冷静なリーダーシップを演じさせていった。

 もちろん、官邸から派遣された制服組官僚が黒子として、行動指針を俺たちに教え続けてくれた成果だ。

 国会集結した人々は、アメリカや中国の崩壊、内乱でいくつかの分裂国家になりつつあることを知っているので、混乱、内乱で国が乱れるのも嫌っていた。

 それらも上手く働いたようで、大きな混乱も破壊もなく収束してくれた。

 俺と彩水は、能力疲れで力がすっかり抜けてしまったが、好待遇のビップホテルで三日過ごして帰郷した。






 妊娠の麻衣は、学校で体調が悪いとよく訴えるので、保健室に連れていき寝かせたり、実家に付き添ったりした。

 麻衣の母親は、妊娠によくあることと言ったあと、ただ俺に甘えてるだけと彼女に一括。

 その後はアヒル口になった麻衣と腕組みの母親とで口喧嘩が勃発、俺は即刻退却する。


 通院での超音波検では、赤ちゃんが順調に育っていることを確認すると、麻衣の不安や体調の悪さはしばらく取り除かれた。

 そんな妊娠の彼女だが、


「たまには一緒に過ごしたい」


 とせがまれラブホテルに向かう。

 室内に入ると頭の中に、


『おやすみなさい』


 と要の声が広がり、気を使ってもらった。

 ベッドの上で麻衣と対面になり、服の上からはあまり目立たない彼女のお腹の膨れ具合をゆっくり見せてもらう。

 かがんでお腹に触ると、確かに腕に胎動の音を感じた。


「おおっ、動いている」

「くすぐったいのよ」

「ほー、それは俺にはわからないものだな」

「なんかね、そのつど感じると嬉しいんだ。忍との赤ちゃんいるって……むふふっ」


 俺に笑顔を振る舞う麻衣の顔は、だらしなく溶けそうである。 

 その頬に接吻をすると口づけを返され、二度三度とやり合うと、お互いその気になり腕を絡ませ抱擁をする。

 妊娠中期は大丈夫と二人とも主治医に聞いていたので、


「もっと、ギューとして」


 と積極的な彼女を対面座りでひざの上に乗せて、絆を確かめるように抱き合う。

 その後、対面体位のまま麻衣と汗をかき、夜半を過ごした。


 携帯電話の目覚まし音で、朝早く起きる。

 ラブホテルを目立たないように退去しようと、麻衣と部屋から廊下へ静かに出ると、エレベーター前の椅子に、鈴が座って壁にもたれて眠っていた。


「待っていたの?」

「たぶん」


 一晩いたのだろうか?

 図太い奴だと思ったが、起こすか?

 いや、鈴なら必ず俺を見て、口を押さえてヘラヘラと笑っていそうだ。


「悪いことしたね。起こそうか?」


 麻衣が静かに聴いてきた。


「いや、ここはこっそり行こう。恥ずかしくて顔を合わせたくない気分だ。彼女も疲れているだろう? たまには、このまま休ませてやればいい」

「うっ、うん。そうね。同意」


 俺と麻衣は上がってきたエレベーターに入る。

 だが、ドアが閉まりかけたとき、隙間から炎が飛び込み、俺の服にまとわりついた。


「わーっ」

「しっ、忍」


 その火炎は熱くはなく、叩くと炎はすぐ消えた。


「大丈夫なの?」

「問題ないけど、起きたな」


 閉まったエレベーターのドアがまた空くと、鈴が怒って仁王立ちしているのが見えた。


「置いてく、酷い! 一晩、待ってた、のに!」

「あっ、ははっ。やっぱり一晩いたのか。その……わりい」

「鈴ちゃん疲れてたようだから、ごめんね」


 俺たちの言い訳を無視してエレベーターに入ってきた鈴は、下から眼上の俺をにらむ。


「おなか、おっきい、彼女と、一晩ラブホ。思った以上に、忍、助べぇ」

「おっ、おまえな」

「生まれる、赤ちゃん、忍に、似ないこと、願う」


 アヒル口でそう言い放つ鈴は、俺たちに背を向けて伸びた黒髪を片手でうしろに弾く。

 俺は顔が爆発した気分になり目をむくと、麻衣も顔を赤らめて上を向いてしまう。

 心の中で、


『嫉妬ですね』


 と要の笑い声が響いた。



 ***



 秋が深まり、冬になる頃、寒くならない気温にいくつも台風が日本に上陸、多大の被害を撒いて人々を驚かせた。

 徐々に、天空に光る二つの光球の話が人づてに伝わり、かなりの人々が知るようになり、マスコミも騒ぎ出した。


 電波障害で行政、諸々の衛星からのサービスシステムが破綻、一般の飛行機が臨時便を除いて飛ばなくなり空港が閑散となる。

 北極南極の陸地の氷・・・・がかなり溶け出してきていて、海面上昇報告も各国の研究チームから上がりだす。


 今回は珍しく、幹部からマスコミへのリークが一つもなく、黙りつづけることができたが、さすがに国連も重い腰を上げざるおえない事態と悟り、全世界に光球の秘密を発表、各国政府も同時発表した。

 国によっては、混乱と破壊が起きたが、銃の暴発から金融恐慌、いくつもの大国家分裂などで、かなりのダメージが人々を覆って世界の終わりだと言われていた後での発表だったせいか、おおむね静かに受け入れられた。

 打開策である星間移住のスペースフロンティア計画、国単位で地中巨大ドーム建築のアンダーグランドエスケープ計画なども順調に進んでいるとの発表もあったせいだろう。

 ただ計画の話が来ない移民などの取り残された人々は、神に祈るだけが残された行動と知って、あきらめムードのようになってもいた。

 内乱、内戦が続いてた国々も、これを機にまとまり出して打開策を模索するようになっていった。




 そして、春。

 高校卒業後、ご隠居の計らいで両親を納得させてもらい、チャペルでの略式結婚式を身内だけで上げた。

 俺の両親と麻衣の両親も、誰も文句も言わず出席してくれる。

 一様にあまり笑顔もなかったが、仲人のご隠居だけが終始笑顔だった。

 麻衣はお腹が少し大きくなった状態だったが、ドレスを着てご満悦だったので、俺もあまり緊張せずに立ち会えた。

 式は三〇分ほどの短いもので終わり、出席者の退場のとき、俺の背中を叩いて出ていくものが続出した。

 夢香さんを筆頭に同級生の佐野雅治、下級生の森永向葵里ひまり、今村陽太に教祖彩水である。


「お前ら、これみよがしに続けて叩いて、痛いだろ!」

「ごめんなさい。つい叩いちゃったわ」

「先にゴールした報いだ」

「幸福を分けてもらいました」

「僕からの餞別ですよ」

「教祖からの祝いだ。ありがたく受け取れ」


 それぞれ千差万別である。

 麻衣のブーケトスを受け取ったのは、浅丘結菜ちゃんだったが、「君にはまだ早いよ」と夢香さんがしきりに交渉していたのが印象的だった。

 最終的に結菜ちゃんの、


「イヤ」


 の一言で交渉は決裂に終わったようだ。


 式のあと、希教道ビル三階の俺の住み込み部屋に、麻衣が荷物を持って入り新婚生活が始まった。

 今はお金がなく新婚旅行もできなく寂しいものだが、


「行けるようになったら、ヨーロッパ旅行」


 と麻衣とは話がついていた。

 部屋に戻ったところで、机に置いてあった要の手紙を取り上げて開いて読んだ。

 昨日俺が寝ているときに、要が起きて祝いの言葉を書き記したものだ。




 忍君、結婚おめでとうございます。

 麻衣さんと上手く暮らせることをお祈りします。

 私は、こんな状態なので、いつどうなるかわからないですが、いられる間はお付き合いさせていただきます。

 もちろん、夫婦生活のお邪魔にならないように、いままで通り意識の奥深くまで潜っていますので、ご安心ください。


 追伸

 でも、前に私が忍君の代わりに表に出ていたとき、麻衣さんが気か付かずにいたので、いつ気か付くか見守っていたときがあったのですが、意外と気付かないものですね。




「何よ、これ?」


 耳元に声が響いて、驚いて振り返ると、 麻衣が俺の肩越しにのぞき見していた。

 心の中で、


『やばっ』


 と要の声が広がる。

 麻衣は落ち着いた声で言った。


「意外とお茶目なことをするわね」

『急速潜行』


 要の声が頭に小さく響いた。


「今度一緒にお茶でもしましょうか。いつでもいらっしゃい。うっふふふ、ふふ」


 彼女のキーの高い笑いに俺は震え上がった。




 よく日、市役所に婚姻届を出して、正式に浅間麻衣が広瀬麻衣と変わり、俺の妻となる。

 その一週間後、麻衣は俺たちの赤ちゃんを産んだ。

 立ち合い出産で分娩室で大声で泣く布に包まれた赤ちゃんを見ると、顔は麻衣によく似た女の子だ。

 名前はまな。   

 最初は、あいとしたが、よくある名として麻衣から却下され、当て字でまな・・に変更した。

 初めて抱き上げたとき、腕をつかんでチュウをしてくれて驚く。

 たぶん腕に頬が当たっただけだろうが、そんな気がした。


 分娩室からでてくると、待合室に来ていた涼宮鈴が目を凝らして胡散臭く周りを見ていた。

 気にせず笑顔で近づき、生まれたと報告すると妙なことを言う。


「能力者、生まれた」

「何?」


 不審に思い聞いてみると、鈴が目を凝らしてある場所を指さした。

 それは受付の窓ガラスで、斜めにひびが入っているのが見えた。 


「赤ちゃん、大きな泣き声、聞こえた。それでガラス、ひびが入った。超音波系、異能、素晴らしい」


 そう言われて、窓ガラスのひびをもう一度凝視する。

 麻衣と通院していたとき、こんなひびは見てなかったと思い出して不安になる。


「まじか、鈴?」


 首を縦に振る鈴とそのひびをみていたら、通りすがりの看護師が話しかけてきた。


「あら? それは」

「このひびは……」


 俺が申し訳なく言うと声が返ってきた。


「今朝、業者が物を運んだときにぶつけちゃって、そのとき入ったひびなのよね。今日中に取り換えるから、気にしないで」


 そう言って看護師が去っていった。


「帰って、ご隠居、ひび割れ能力、報告する」


 鈴か何事もなかったように言うので、頭に空手チョップをお見舞いしてやった。




 光球騒動が収まればの話だが、俺たち一家は富士の麓の城野内研究所本部がある近くの静かで森の綺麗な場所に立つ新居、そこで麻衣とまなとの生活が始まる予定になっていた。

 それまでは、希教道新道場で勾玉使いの練習の日々である。

 鈴はお役御免と言うわけでなく、希教道ビルの空いている部屋に入って、俺の教官と麻衣の警護役を続けている。

 他にも信者が泊まる者も増えていたので、俺と麻衣とまな・・とでアパートの共同生活のような状態に入った。

 ただ、突発的な仕事が多く入るようにもなっていた。



 ***



 国内の混乱、内乱が起きそうな状態になると、鈴と一緒に招集されて、数日から数週間、遠隔操作で傀儡パペット三昧になって家を空けることが多くなっていた。

 主に大病院の崩壊、公務員の削除、年金喪失からくる、納得がいかない人々たちの暴動鎮圧のサポートである。

 怒っている人々もわかるので、辛い仕事になっているのだが、仲間内にも問題があった。

 鎮圧プロジェクトチームの大人たち幹部は、最初俺たちの能力を身近で認識すると恐ろしい物を見る目をして警戒していた。

 馴染になった今は、仕事と割り切って慣れた人と、絶対に近づかない人との二種類に分かれてしまっている。

 その近づかない一人に攻撃的な三十代の大柄なあごひげの幹部がいて、酷い憎しみのこもった言葉を吐かれた。


「お前は、人でない化け物だよな。なんで生きてるんだ? 化け物だから頭も腐っているんだろ」


 閉口したが、仕事相手を変えることなどできない。

 学校で孤立した頃を蘇らせてしまうが、俺は無視することに決めていた。

 心の中で、


『刀を現し殲滅』


 と要の誘惑の声が広がりだすが、俺は首を振る。

 離れたところで、外の氾濫分子を監視していた鈴が、目ざとく聞きつけてやってきた。


「何で、反論、しない?」

「トラブルは駄目だ」

「忍耐、強い」

「能力で、これ以上トラブル作りたくない」

「忍、そうなら、いい」


 鈴は何もせずに戻っていった。


 だが、教祖彩水が佐々岡直人や今村陽太を引き連れて参加したりしたとき、確実にそれを問題にする。


「よーっ、忍ちーん。手が足りないって?」

「こんにちは、足手まといにならないようにがんばります」

「広瀬先輩が頼りないから、来てやりましたよ」


 マンションの一室を借りた司令室に、三人が私服で入ってきた。


「はーっ、相変わらずだな。ところで学校の方はいいのか?」

「今は生徒の半分も登校してないわよ?」

「時期が時期ですしね」


 そこに折り悪く、口の悪いあごひげ幹部が、ドアを開けて中へ入ってきた。


「おい、邪魔だ。ガキがゾロゾロ何してんだ」

「あっ、すいません」


 うしろにいた直人が、謝って道を開けた。

 彩水がツインテールを揺らして、男を挑むように肉眼視する。


「室長が話していた。増員ですよ」


 彩水たちを連れてきた若い幹部が答える。


「うへっ、希教道の魔女かよ? 道理で部屋が臭いわけだ。化け物の匂いだ」


 今村が振り向きながら、聞き返した。


「はっ、何ですか?」


 その今村を押しのけて彩水が前に出て、連れてきた幹部に声を上げて聞く。


「ちょっと待って、何この口汚い奴は?」

「いや、その人は……」


 能力者を割り切っている若い幹部だが、年長のあごひげには逆らえない。


「このプロジェクトチームの副主任だよ」


 俺が答えると彼女は鼻を鳴らす。


「ガキの分際で、大人をおちょくる異能持ちとか、ありえん」

「忍ちん、こんなのと仕事しているの?」


 彩水があきれて俺に聞いてきた。


「それはそうだ。仕事で割り当てられているから」

「ふーん」


 俺の返しに、彩水がつまらなそうに返事をして、今村と直人に向く。


「私はこんな奴と一緒なんて、ないわーっ。パス」


 直人は、彩水の言葉を縦に首を振って肯定。


「要するに異能を信じられない。信じたくないって人ですね」

「何をごちゃごちゃ言ってやがる。俺からも一緒とか、お断りだ」


 あごひげも言葉を吐き捨てて、部屋の備え付け冷蔵庫へ向かった。

 彩水は今村の肩を叩いて耳元で命令をした。


「やっちゃっていいよ」

「ふっ。そうですよね、こんなクズ」


 俺は二人の小声会話を遠隔視オブザーバーで聞いて慌てる。


「おい。二人とも、変なことはするな」


 声をかけるが無視される。


「あっ、怪我はさせないようにね」

「善処します」


 冷蔵庫からペットボトルを取り出して飲んでいたあごひげが、突然廊下を振り返った。


「あっ」


 廊下に猛動なトラがうなりを上げて、あごひげに襲い掛かろうとしているのが見える。

 トラのまやかしイミテーションを全員が見えるように発動させたようだ。


「なん?」


 あごひげは、ペットボトルを落として後ろへ下がるが、トラに飛び掛られた。

 倒れながら悲鳴を上げる。


「やめろーっ」


 トラを両手で押し上げようとするが、肩に、腕と噛み付かれた。


「がああっ」


 吹き出た血液が、あごひげの顔を真っ赤に染め、床をも濡らした。

 トラがもうひと噛みしたら、片腕が飛んで床に落ちる。


「ああああーっ」


 あごひげは、絶叫を上げるとあがくのを止めて静かになった。


「気絶した?」

「ですね」


 トラは消えて、飛び散った血も全て消えていた。

 倒れたあごひげの横にペットボトルが落ちて、中身の液体を出続けている。

 一部始終を見せられた、引率した若い幹部は、腰を抜かして床に座り、呆然とあごひげとその床を見つめていた。

 俺は頭を抱えて彩水を注意する。


「我慢できないのか? 仕事が宙に浮いてしまうじゃないか」  

「忍ちん! 化け物と言われて、やり返さない道理がないでしょ」

「そうですよ広瀬先輩。絞めるのが一番です」

「うん。同意」


 俺の一言も彩水、今村、あとからやってきた鈴と三人の反論で黙ることとなる。


 彩水や今村は、口さがない人を真っ向から異能力で脅し決定的決裂を作ってくれた。

 その日の仕事を彩水たちと終えて、部屋に帰ってきたが、寝込んでいたあごひげがいない。

 どうやら、目覚めると痛む体を引きずり、逃げ出したようだ。

 結局、次の仕事には何事もなかったように、あごひげは戻ってきて俺に殺意を向けてきた。

 まったく、関係が一層酷くなっただけである。

 心の中で、


『刀を現しましょう』


 とまた誘惑の声が広がるが、首を振る。

 今はいいが事が治まったあと、この手の人間から、また異能問題が噴出しそうだと頭を仰ぐ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る