第77話 東京出張(五)TCJ主任

 階段を何かが上ってくる音で、また野獣が現れるのかと全員身構えた。

 だが、小出さんが階段を上がって顔を見せた。


「どうかした? 騒がしかったけど、喧嘩かい」

「ああ、いいえ。そんなわけではなくて……」


 また天羽が現れて巻き込んだらと、一瞬身構えるが小出さんの横に要が具現化した。


「もう大丈夫です。済みましたから」

「えっ? あれ?」 


 唐突な呼びかけに、小出さんは少し驚き不思議がる。


「あら、いなくなっていたんですね。気がつきませんでしたわ」

「遅くなってごめんなさい。美濃に話しかけられて、天羽を止めるの伸びちゃったの」

「それでですのね」

「もう大丈夫なのかな?」

「ええっ、美濃も天羽がイミテーション送ってたのもSランククラスってのも知らなかったようで、さすがに私と一緒に彼女を説得してくれて落ち着いたわ」

「美濃が知らなかったんですか? 怪しい、私はもう信用できませんわ」


 要の報告に城野内が不満を漏らすと、小出さんが割って入ってきた。


「その二人って、先ほど喫茶店に入れ違いに来た子達かな?」

「はい、そうですね」

「希教道としての問題なら、首は突っ込まないけど」

「そうしてもらえれば」


 要が笑顔で対応する。


「うむ、わかった。それでだが、広瀬君たちがここに来たのはあれだろ」


 小出さんは話しながら、自殺した現場の防護柵を指差す。


残留思念能力サイコメトリーで調べていたんだろ? もし何か知りえた情報があるなら、少しでも聞きたいんだが。どうだろう」

「あら、能力には寛大なのですね。希教道や京都の指南役を調べているだけありますわ」


 腕組みした城野内が、意外そうに話しながら納得する。


「触れただけで俺しか知りえない事実を並べられたら、それは頭ごなしに嘘といえないからね。信用を得る情報と俺自身は思っている。ただ、記事にするには情報元としては弱過ぎるんだよな」


 俺は要を見ると、耳のうしろから声が入ってきた。


『まだわからないことが多いですから、話すのは……』

 ――そうだね。


「すいません。俺からはまだ話せる段階じゃないんです。裏もまだ取れてないんで」

「そうか。……わかったよ。じゃあ、言える段階になったら教えてくれるね」

「そのときは」


 明らかに肩を落として、階段を下りていく小出さんを見送る。


「感がいいから、何か掴んでいると思われてるね」

「鼻が利きそうな記者ですわ」

「逆に何もわからない暗礁に乗り上げたような状態なので、私たちに期待しているのでしょ」


 俺たちは目立ったようなので、歩道橋を下りて木々のある遊歩道に足を進めた。

 城野内が立ち止まり、気になる天羽のことを要に聞く。


「どうやって止めたんですの。それにまた襲ってくることは?」

「バイクの二人乗りしてたので、障害物見せて止めるところからでしたよ」


 それを聞いた俺は、障害物が人でバイクに引かせてないことを祈った。


「続いて天羽のまやかしイミテーション攻撃を、美濃に視せて何とか説得。彼女は彼の言葉で、すぐ止めてくれたようですけど」

「じゃあ、バイクに乗っているときに攻撃して来ていたの? 性悪女のすることは理解できませんわ」

「暇つぶしに相手をされたようですね。これはもうなんと言っていいのか」


 城野内と三島さんが呆れたり肩をすくめたりした。


「天羽の気分しだいで、またってことはありますけど」

「もーっ、希教道の代理で三人も来ているんでしょ? もう少しなんとかできないんですか」

「天羽って実質的には希教道と関係ないんですよ」


 麻衣が頬を膨らませて、城野内に不服を言った。


「今は美濃に任せるしかないな」

「結局そうなるんですわね。はあっ……。ところで防護柵からの残留思念抽出サルベージはわかったのですか?」

「ああ、それもあったな」

「私も内容まで聞いてないから、ここで話してください」


 俺は要の提案で、周囲を探るように見ながら、残留思念抽出サルベージした内容をメンバーに話した。

 一様に聞いた者は緊張した状態になり、ため息が漏れた。


グループ・天誅が関わってないですわよね」

「天羽が怪しいです」


 城野内の小声に西浦が答える。


「天羽が犯人なら、私たち自殺者として今頃死んでますわよ」

「でも性格的にやりそうだね」


 麻衣は彼女が怖かったのか、断定的に言う。


まやかしイミテーションだけで、幻覚イリュージョンを使っていないのが物語っていると思う」

幻覚イリュージョンを天羽が使えるなら、さっきのゲームとかに投入してただろうな」

「そうですわね。直接は関わってないんだろうけど……腑に落ちませんわ」

「私もそう思います」


 要が言うと体が固まり、


「電話」


 の声とともに体が消失した。


「ここにいても、もう進展も情報もなさそうですわね」

「四時回ったし、今日はここで解散するか」

「そうですね。それでは天羽について進展があったら、情報くださいますか」

「連絡する」


 そう言って俺たちは三組に別れた。 



 ***



 俺と麻衣でワゴン車の方向へ歩いて移動していると、栞から念話が入る。


『すいません。みなさん帰りましたか?』

 ――ついさっき別れたけど、用があった?

『いえ、ちょうど良かったかと。今、代議士から確認の電話がありまして、指定の場所に向かうことにします』

 ――ああっ、朝野大臣と?

『はい、食事会です。ただもう一人、ご隠居が参加することになりました。

 ――ご隠居って、東京駅ホームで見かけた人だよな? 

『城野内さんの祖父ですね。いい機会なので話してみますよ』

 ――能力あるのか知りたいよな。でも大丈夫か、敵とかじゃないよな?

『城野内さんの行動見ても、私達はどうでもいい感じじゃありません?』

 ――まあ、そんなものだよな。

『それで忍君は引き続き、G・天誅や天羽、自殺にまつわる幻覚イリュージョン使いの情報をお願いします。麻衣さんは休ませてください』


 俺は承諾して、迎えに来たワゴン車のドアを引いて乗り込む。

 最初麻衣が乗りこもうとしたら、中から栞が「忍君を真ん中にしましょう」と声がかかった。

 俺に向く麻衣は、不満顔で先へと合図する。






 ワゴン車は、指定された地下の駐車場に着くと、後ろから来て止まったセダンから高田さんが下りてきた。

 渋谷さんと高田さんが打ち合わせをしている間、俺と麻衣は車椅子と栞を下ろす。

 もちろん栞を抱き下ろしたのは俺で、目つきが鋭くなる麻衣だったが何も言ってこないので一安心。

 ビルの地下に入っていくと、中山代議士が出迎えて、朝野大臣は来ているが、城野内老師がまだと声が漏れ聞こえた。

 その間に栞は渋谷さんに車椅子を押してもらい、中山代議士たちと一階の高級和食、特選しゃぶ亭の個室に向かった。

 俺と麻衣の二人は休憩室で待つことになり、別れてから栞に念話で話しかける。


 ――高田さんがいるけど、栞がちょっと不安かな。

『では、遠隔視オブザーバーでのぞいていいですよ。ただ退屈な食事会だと思いますけど』

 ――そうなのか。気が向いたら視るが、何かあったらすく呼んでくれよ。

『はい』


 八畳ほどの従業員用休憩室には、俺たちのために夕食用の弁当とペッボトルが届けられていた。

 折りたたみ椅子に座ると、隣に麻衣が座りその弁当を指差して言う。


「栞と差が酷くない? 高級店って言ってたからしゃぶしゃぶとか食べるのよ」


 断定して愚痴る麻衣に、夕食には早いので弁当は持ち帰ってあとで食べることを提案する。

 彼女はうなずいてから、先ほどの天羽が現した大トラと大狼が怖かったと話しだした。


「忍がいて良かったよ。あんな野獣に噛み付かれるなんて、ごめんだわ」

「ああ、まったくSクラスは面倒だな」

「ねえ、まやかしイミテーション私にもできないかな。もう、やられてばかりは嫌だよ」


 麻衣は俺のひざに片手を置いて、上半身をひねらせて見つめてきた。


「いつかも言ったけど、イメージトレーニングだろ?」

「やっぱり、IIM2飲むだけじゃ駄目?」 

「おいおい、飲んでたのかよ。女医も推薦してなかっただろ?」

「だって、私だって……」


 少し顔をうつむかせたあと、アヒルぐちで言ってくる。


「忍に能力が備わった原因はなんだったのよ?」


 俺の幻覚能力が強くなった原因は、あの粉を浴びて吸ってしまったことが発端だろうが、生死を彷徨って零の聖域をリアルに通ったことが直接の引き金だろう。だが、そんな生死を分かつことを麻衣にはさせられないし、あってはならない。

 そう言えば、あの粉の成分はなんだったんだろう。緑色のファイルに書いてあったりして?


「部屋にあのファイル、置きっぱなしだった」

「ファイル? 何々?」

「緑色のファイルがあって……あっ」

「それに何かあるのね。見せて、今度見せて」


 目を光らせて俺に詰め寄る麻衣。


「ええっと。の、能力とは関係ない……借り物で返さないことを思い出して」

「怪しいーっ」

「あはは、たいそうな物じゃないから、借り物、借り物」

「本当? もう、つまんない」

「ごめん。……それでこれから、今までの事を整理して調べたいんだ。麻衣は休んでいて」

「ああっ、希教道でやっている瞑想?」


 不満顔の麻衣だったが、俺が情報整理のため、意識を集中して黙るとひざから手を退けて元に戻った。

 彼女は肩をすくめてテーブルに置いてある雑誌に目を通したが、すぐ元に戻してイメージトレーニングの瞑想を始めた。

 俺は、先ほどの歩道橋で残留思念抽出サルベージした記憶から、幻覚イリュージョンを送りこんでいた人物を特定できないか調べてみる。

 防護柵ですくい上げた記憶を思い出して、読み取り遠隔視リーディングオブザーバーを行使してみたがさっぱり繋がらなかった。

 遮断されている?

 そうとも限らないが、ここでの情報は無理か。

 続いてG・天誅だが、他のメンバーは面識が少ないので、やはりあの二人にアクセスするのが確実か。

 美濃の現在を遠隔視オブザーバーしてみる。






 映像目線はすぐ現れると、どこかの殺風景なロビーを映してた。

 目の前にエレベーターの扉があり、横にいくつもの会社名が入ったアルミ案内板が張られている。

 その一つに、5F-TCJコーポレーションを見つけて、ビルの一階層を借り切った会社らしいことが確認できる。

 突然、口論するような声が聞こえてきた。

 美濃がエレベーターから視線を横にそらすと、ロビーのソファに深く座った天羽が見える。

 はしたなくも、テーブルに両足を乗せてリラックスしていた。


「何でよ。いいじゃない」

『僕に黙って使っていたことを聞いているんだ』

「別に悪気があったわけじゃないのよ……ただーっ、先輩のためになると思って」


 いじけたように言う天羽は、テーブルに乗せた足を左右にゆっくり移動させている。


『はあっ……僕は行動を隠すより話してくれた方がよかったよ』

「でも、先輩は連中に使うことには否定すると思ったから。だから黙ってた」

『連中は悪ではなく中立だから否定するんだよ。同士にも、まだなりうるからね。でも、今日の場合は僕も希教道幹部と会ってイラッと来たから、よくやってくれたとは思っている』


 天羽はソファの上に体育座りのように乗ると、安堵したように微笑んだ。


「これから気をつけるよ」


 エリベーターの到着音が聞こえると、目線が開いたドアに向く。

 中から痩せた顔立ちに、黒メガネをかけた白衣の男が一人出てきた。

 高田さんくらいの歳だろうか、俺を見て、いや、目線主の美濃をいちべつしたあと、後ろへ声をかけた。


陽菜はるな来てるな」

「あ、主任。了解」


 主任って、TCJコーポレーションの関係者か? 


「じゃあ、始めるぞ」

「上がりますか」


 主任と言われた男は美濃に聞いてきた。


「次のグループ・天誅の予定は?」

『まだ、ターゲットが絞れてないです。もう少し調べて、情報を得るまでに時間がかかるかと』

「なんだ、また空くのか。実験にもならん」

『す、すみません……』

「天羽に追いつくどころか、離されているぞ」

「先輩を怒っちゃ駄目ですよ主任。ゆっくり追いついてくれればいいじゃないですか」

「ふん。後輩にかばわれる前に実力つけとけ」


 エレベーターに天羽が乗りこむのを見た主任も入っていく。


「じゃねー、先輩」


 エレベーターのドアが閉まるのを見送った美濃は、不満の舌打ちをして踵を返した。

 ロビーから外の歩道に出ると、駐車スペースに置いてあるバイクに近づく。

 一緒に上がらず、別れて帰るのか……。

 ここは天羽の方を追った方がよさそうだと、遠隔視オブザーバーを天羽目線に意識を集中し直した。

 そこへ俺の肩に重いものがかかったので横をむくと、麻衣が頭をもたげて寝息をたてていた。

 彼女を放置していたから、疲れてうたた寝を始めたようだがそのままにしておく。

 麻衣の手を握って、情報の収集を続けるため天羽目線にチューニングをかけた。

 





 通路を歩く主任の後姿映像が現れたので追ってみた。

 TCJラボと表示してあるドアの前で立ち止る。

 奥のドアの横に設置してある小さなモニターに、主任が右手をかざすと鍵の外れる音がした。

 手をかざしたモニターにアルファベットが現れていくつかを押していくと、ドアの反対側からロック解除の空気の抜けるような音がして、ドアが横に滑りだすように開く。

 部屋の中は暗がりから一斉に光がともった。

 室内は十畳ほどの広さで中央にベッドが二つ、両サイドのテーブルにヘルメットや器具類が置いてある。

 側面には机が二台つなげて置いてあり、その上にパソコンのディスプレイが並んでいる。

 壁に大きなモニターが二台設置してあり、目立っていた。

 中央のベッドに片方の天羽が座るのを目線が追っていると、隣の白衣の主任が話しだす。


「今度の実験ターゲットだ」


 主任から渡されたタブレットに目線が移ると、人相の悪い少年の写真が画面に写っている。


『ついに六番目ですね。わっ、なんか、ワルしてまーすって顔だわ』

「今日の奴は、今までの中で一番 ほふりがいがありそうだろう? どんな感じで自殺に追い込むか計画を練ろ」

『んー』


 主任の発言に、俺は飛び上がりそうになっった。

 嫌な予感がしていたが、これは的中か。

 天羽はタブレットの画面を指で移動させると、ニュースで見た自殺した少年らしい写真が出てきた。


「三日前のマンション落ちは、気に入ってただろ。もう一度やったらどうだ?」

『えっと、パニューシュ・パーソン主任殿。あたし、今日調子悪いかも』


 それを聞いて、主任が不快そうに言葉を返した。


「おい、パニッシュメント・パーソンだ。そうでなくて、その名で呼ぶなと言ったろ。まったく、で、何だ。風邪か?」


 主任の名前か? 

 いや、日本人だろ。

 じゃあ、コードネーム? 

 違うか。

 んんっ、パーソンだろ? 

 最近どっかで聞いたような……パーソン、パニッシュメント・パーソン。

 ああっ、ユーザー名じゃないか?

 掲示板の書き込みのイジメ相手の殺し請負ますってのに同じだったような……。


『ううん。先輩と出てから、何人かに能力が上手く使えなかったんだよね。目が通っていかなかったわ。だから不安』

「相手の目に入っていかなかったってことか? それは希教道から来たっていう連中にかな」


 パソコンの横にあるモニターを眺めてた主任が、目を上げて不思議そうに聞いてきた。


『そう。上手く行かないなと思ってたら、大蛇が出てきてやり返された』

「ほうっ、陽菜がやられるなんて珍しい。さすがに教団作っているだけあるのか」

『そうよ、抜け目なかった。先輩と喫茶店出てから様子見したら、この私が座った椅子から残留思念抽出してるじゃない。それで反対連中への攻撃がばれてね。だから仕返ししてやったけど、これからってときに先輩に止められちゃって。おかげで隠してたことが先輩にもバレちゃったわ』

「それで反対連中に天誅していたことが、美濃に知れたのか。いろいろ興醒めな連中だ」

『でしょ?』

「しかし、残留思念抽出はまずいな……希教道の幹部は何人いたんだ?」


 主任は起動していたパソコンのマウスの手を止めて聞く。


『三人来ていた』

「名前は、知ってるのか?」

『知らない。先輩なら知ってるかもしれないけど』

「ちっ、やつが知っているのか。あとで聞くか」


 なにげに話題にされてて、嫌な感じがする。


「前にも言っただろ? もう第三者と接触するな。前とは違うのだからな」

「ホテルにこもりっきりは辛いの。人物の幻覚を動かすばかりで退屈だったのよ。ちょうど面白そうなのが来てたから、美濃先輩について行ったんだけど、それも駄目?」

「美濃がいても駄目だ。実験が露見したかも知れないのに、調子までくづしてきてる」


 主任は一瞬にらんだが、すぐ黒メガネを指で上げてヘルメットをかごから取り出した。


『えーっ、つまんないよ』

「どうしてもだ!」

『ぶっー。……わかった』


 天羽目線はベッドの上にあぐらをかき、渡されたヘルメットを装着し始めるが、脳機能用のヘッドギアのようなやつか?

 だが、無線なのかコード類はなかった。

 このヘルメット型ヘッドギアが、城野内が使ってた脳デバイスだとすると、能力増幅装置になる。

 天羽のランクがSクラスなら、増幅器でダブルSに格上げされて幻覚イリュージョンも十分使える。

 少し寒気が来た。

 こいつらが連鎖自殺の仕掛け人なのか。

 だとしたら止めないと、六人目の自殺者が出てしまう。

 放置して見続ければ、俺も殺人者の一味になるんじゃないか?

 そんなのはごめんだし、やらしちゃいけない。

 今はまやかしイミテーションを使って、連中を混乱させ延期してもらい、その間に栞と相談した上で警察に任せる。

 よし、そうと決めたら、先ほどの大トラのお返しをさせてもらおう。

 大トラのまやかしイミテーションをイメージして、天羽とパーソン主任へ放り投げた。

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