第14話 喧嘩
休み時間に机に伏せっていると、麻衣、椎名、雅治の三人がやってきた。
「どうした? 暗い顔してるぞ」
「そ、そうか? ……ちょっと、嫌な夢を見てな、それ思い出して……あはははっ」
問題山済みで、ちょっとやけくそ。
「夢見が悪かったんだ」
俺の言葉に椎名が同情するように言った隣で、麻衣がなぜか喜ぶように聞いてきた。
「どんな夢?」
「んっ、それがよく覚えてなくて」
「まっ、夢ってのはそういうものだな」
雅治が腕を組んでうなずく。
「夢。ねっ、ねっ、おぼろげな印象でいいのよ。思い出せない?」
「えっ、麻衣は夢に興味あるのか?」
「夢占い。少しかじったことあるの、聞かせて、聞かせてよ」
「へーっ、夢占いね……んっ? 夢占いをかじったことあるって?」
「あっ」
麻衣が口を押さえて、失言したという顔をする。
「それだったら、学園祭の水晶占いを俺に押しつけたと思っていいんだな?」
「あっはははは……それは適材適所で」
「占い師のコスプレといい。麻衣!」
俺がにらむと、彼女は小さくなって両手を顔の前に合わせる。
「ごめーん。でも本当似合ってたし、結果オーライだったでしょ?」
「まあなっ、過ぎたことだが」
「そ、そう、だから夢占い、夢占い、えへへへっ。……じゃあ、話しましょーっ」
「ああっ。でも、覚えてるのは少ないんだ」
「雅治君が言ったように、初めはすぐ忘れるのよ。でも、見た夢は覚えようとしていると思い出せるようになるから」
「ふーん、そうやって自分で夢診断を下すってこと?」
「うん。で、印象は? 何でもいいのよ。今度は私が占ってあ・げ・る」
「浅間ちゃん、今日はテンション高いな」
雅治が言葉を挟んだ。
「えっ?」
雅治の言葉に目を泳がせる麻衣を、無言で見つめる椎名。
「そうか? 同じだぞ」
俺が首をかしげると麻衣が同調する。
「そっ、そうよ」
「そうかな、まぁいいけど」
俺と麻衣の否定に、雅治は引き下がる。
「そうなの……で、夢見の内訳を話しなさい」
「そうだな、何かに追われているっていうか、逃げているっていうか、とにかくそれを恐れている感じかな」
「夢におばけが出たのか?」
「知らんって言うか覚えてないんだって」
「んっ……何か物や建物は? 何でもいいのよ」
麻衣が腕を組んで俺の言葉を待つ。
「……ドア、かな」
「ドア?」
椎名が聞き返す。
「で、追ってくるモノを防いでるちゅうか」
椎名に向き直って話すと彼女が補足してくれた。
「恐れている何かを入れないための?」
「かもしれない」
「他は?」
麻衣が聞いてきた。
「あとは霧がかかっているようで……よく思い出せない」
「そっか」
「ふっ」
椎名が含み笑いをした。
「なんだよ? その"ふっ"ってのは」
「逃げているっていうか、恐れているのは、やましいことでもしたんじゃないかな?」
おいおい椎名が変な想像しだしたぞ。
「ドアって、恋愛的なことの比喩でよく夢に出てくるらしいの」
麻衣が別方向から話を切り出した。
「恋愛?」
「うん。恋愛に対しての心の準備に、ちょっと時間が必要だと言う表れとかね」
「そ、そうなのか?」
麻衣を見ながら、ちょっと落ち着かない気分になった。
「ってことは、恋愛対象がスゲエ怖い相手なんだ」
雅治の余計な一言で、俺は驚愕し麻衣は驚いて沈黙する。
「二人とも何黙ってどうしたんだ。へへへ、心当たりでもあるのかなぁ?」
「まっ、まさかーっ」
「そうそう、ははははっ」
俺と麻衣の乾いた笑いの後、椎名が話しを戻してきた。
「麻衣。それで逃げているってのはどんな意味かしら?」
「逃げているっていう夢は、誰かが助けてくれるっていう暗示を秘めてるってことね」
「誰かが助けてくれる。……そうなのかな」
「占いは、肯定的にとらえてるものは信じていいんだよ」
麻衣が締めくくった。
「そうだな。サンキュー」
午後になっても、漠然とした不安がついて回る。
そんな一人でいたい気分に、椎名と雅治が麻衣抜きで話しかけてきた。
「今日の麻衣、なんか変だけど、広瀬は知らない?」
先ほど雅治が言ったことを、今度は椎名が聞いてきた。
「そうなのか? 普通だと思ってたが」
「見えてないのね」
「そう言われても……」
今は自分のことで手一杯だって。
「麻衣……午前中は雅治がテンション高いって言ってたが、午後はまだ話してないし」
「無口になってるのよ」
「ああっ、そうか。黙っているのか」
「私が聞いても、何でもないって……ただ、あることは聞き出したわよ」
「えっ、それは何だ?」
「昨日、麻衣と二人で街に出かけたんでしょ?」
「なんだ。一緒にって、浅間とデートですか?」
雅治が突っ込む。
「デートって言うか、ちょっとクラブの先輩にコンパ誘われてて、俺が付き添いで行ったわけだよ」
「クラブ? ミステリークラブの先輩か。ほーっ、それで?」
うはっ、余計なことは言わないように注意しないと。
そう思いながら言葉を選んで話す。
「いっ、いや、何もなかったけど、コンパへ行くこと自体気が進まない感じだったかな」
「じゃあ、やっぱり松野って先輩か。それで麻衣、たそがれてたのね」
「どうしてだ?」
雅治が椎名に問う。
「その先輩に言い寄られているのよ、彼女」
「浅間モテてるんだな。忍もうかうかしてられんぞ」
雅治が俺の肩を叩いて言った。
「コンパでは何もなかったの?」
「俺には何もなかったと思うんだけど。うーん」
「そう」
椎名は考えるようにあごに手を当てて、それ以上質問はしてこなかった。
やっぱり、昨日の消失した時間に何かあったのかも。
だけど、俺には普通に接していたし。
わかんないよ。
終礼のチャイムがなって、火曜日の授業が終わった。
いつもの四人で少し話した後、廊下に出て一階に下りる。
「よっしゃあ、終わった。終わった」
「それじゃ帰ろうぜ」
「おうーっ、午後もよく勉強すると下校時は腹が減る」
「コンビニ行くか?」
俺の発言に雅治は肯定したが、聞いていた麻衣が食いついた。
「聞き逃しちゃ駄目よ。午後もよく寝たの間違いをさ」
「それは違う、目はちゃーんと見開いていたぞ」
「どうかしら。授業中に首が良く前後に動いてたわよ」
この女。
人のことよく観察してやがる。
「おい。あれ、うちの生徒じゃないな」
前方の廊下から、モカ色のスクールセーターを着た女子生徒が一人歩いてきた。
肩には、エナメルバッグとピンク色の長い矢筒を担いでいる。
「あーっ、可愛い」
「陽上高校の制服よね? 何か迷ってる感じしない」
「それじゃ。ねえねえ、君どこ行くの?」
雅治が声をかけた。
T字路の通路の真ん中で、落ち着きなく見渡していたポニーテールの少女がこちらを向く。
「あっ、広瀬さん」
俺を見つけた白咲は走り寄って、両手を突き出して握手をしてきた。
「あっ」
後ろから嫌そうな声が耳に入ると、すかさず白咲は大袈裟に喜ぶ。
今日の白咲は機嫌がいいらしい。
「えっと……会えて嬉しいです」
そう言って俺の両手を再度握リしめる。
「どうしたの、うちの学校で?」
「ちょっと、用事で来ました」
背後で椎名と麻衣の話が聞こえてきた。
「知り合いなの?」
「“希教道”の道場の巫女さんよ」
「ああっ、学園祭の占いで忍がいつまでも手を握ってセクハラしてた子だ」
雅治が思い出しながらおどけて言った。
「洒落にならない冗談は禁止」
「ボケただけだ」
椎名が冷静に返すと、雅治は口を尖らす。
「何でもいいけど、忍ってすぐ鼻の下伸ばして……バカみたい」
麻衣がお構いなく、人をおとしめる発言をした。
「じゃあ、あの子が例の仲が良いって言う、巫女さんね?」
白咲が麻衣の方を向いて、俺に聞いてくる。
「えっと、自己紹介したらいいでしょうか?」
さっきの発言、彼女にも聞こえてたぞ。
恥ずかしい。
俺は三人に向けて白咲を紹介した。
「彼女は、白咲要。陽上高校の一年だよ」
「初めまして、って言っても会ってる方いますね。こんにちはです」
今度は白咲に三人を紹介した。
「そして、こっちにいるのがうちの仲間で」
「はーいっ、友人1です」
「じゃあ、友人2です」
麻衣が手を上げて前に出て発言すると、雅治も追従した。
「こらこら、お前ら」
「みんなクラスメートですよ。友人1が浅間、友人2が佐野で、私が椎名です」
「どうも、広瀬さんとは家が近くていろいろお世話になってます。今日は部活の試合で来ました」
「初めましてーっ、もしかして背にかけているのは筒かい?」
雅治が白咲の背中に掛けた物を聞く。
「矢筒です」
「じゃあ弓道か」
「はい。その対抗試合なんです」
「白咲は弓道やってるのか。似合ってるかも」
「広瀬さんは?」
「俺? 帰宅部だから、応援に行っちゃおうかな」
「そうですか。でも、応援は恥ずかしいからいいです」
「いいの、いいの」
俺は白咲の弓矢を構えた、勇壮で涼やかなイメージを妄想する。
「ふん。瞳、先行こう」
俺と白咲の二人の会話になって、女子二人が抜けた。
先に歩き出した麻衣が、廊下の角から行きよいよく出てきた男子生徒とぶつかる。
二人声を上げて倒れる。
「あうっ」
「あたっ」
麻衣が尻餅をつき足をかばいながら、倒れた相手に急いで謝る。
「す、すいませ……ん。いっ、いた」
「ワリイ、急いでたもので。ほんとワリィ」
起き上がった生徒の制服は陽上高校のもので、倒れて足を押さえてる麻衣に駆け寄る。
「あっ、部長」
「白咲! そこにいたのか」
「ごめんなさい。場所がわからなくなってました」
「ええっ、部長さんでしたか。あいたっ」
「麻衣?」
「大丈夫?」
俺たちも麻衣に駆け寄り様子をうかがう。
「平気。ドジっちゃった、恥ずかしいーっ」
「本当に大丈夫? マジでごめん」と部長と呼ばれた生徒が気にする。
「はいっ。それに、私も周り気にしてなかったから」
「あのーっ、足自体は大丈夫なんですか?」
後ろで白咲が不安そうに言ったので、俺が小声で返した。
「気にしなくていいよ」
「そ、そうですか」
椎名に手を持たれて、ゆっくり立ち上がる麻衣。
「ホントにもういいですよ。大丈夫」
それを見て、周りは落ち着いた。
「すみませんでした。それで時間がないので、俺たち戻ります」
「あっ、試合だそうですね」
「それじゃ広瀬さん」
白咲が頭を下げる。
「応援に行くからね」
「俺も見に行くよーっ。もちろん応援に」
雅治もしゃしゃり出てきた。
「えへへっ。どちらを応援するかは、置いといて待ってます」
部長と白咲は早足で廊下を戻っていった。
「ったく、うちの男どもは」
俺たちを見て椎名が毒づいた。
「そうよ……いたっ」
彼女は少しかがんで、足に両手を当てる仕草をする。
「麻衣? 右足まだ痛んでるのか?」
「大丈夫だから、ほっといてよ、ばか」
麻衣も毒づいて、少しイラっとくる。
「ばかはないだろ? 心配してんのに」
「別に、心配してもらうほどの足じゃないわよ」
「なんだよ、何をムキになってんだよ」
「もーっ、忍うるさい」
「雅治、俺何かしたかな?」
隣の雅治に声をかけて聞いてみると、片手で頭をかきだして言った。
「別の子に、応援に行くとか言うからだよ」
「ああっ、なんだ、そうか、麻衣も応援されたかったのか? それじゃ、ほら今の幽霊クラブ応援するぞ」
「何それ? バカにしないでよ」
「あっ、名前違ってた? 何だっけ」
「麻衣ちゃんのところはミステリークラブ」
雅治がフォローしてくれた。
だが、まずい。
麻衣がすごい顔でにらんでいる。
ここは穏便に。
「ああっ、それそれ、ついうっかりしてた。ごめん、ごめん。……それであれだ、麻衣が走ってる姿、応援のやり甲斐はあったぞ」
「何よ、それ。全然誠意が感じられない。そうよね。今の私の足じゃ応援する気も起きないから、巫女を応援するんでしょ?」
瞬間、怒りが湧き出てきた。
「そんなこと言ってないだろ。だいたい、痛みが完治すれば、また走れるんじゃなかったのか?」
「私、走るの辞めたって言ったでしょ!」
「ああっ、そうだけど、走れるだろ!」
「陸上は、企業と陸連の談合で実力や人気だけじゃ五輪にも出させてもらえないって……大人の腐った事情がわかって夢がなくなったの。がっかりしたからよ」
「麻衣らしくない考えだな、それに」
俺の会話を、麻衣が遮るように奪って続ける。
「走ることが好きだったじゃないとか、恥ずかしいこと言いっこなしよ!」
「今日の麻衣、ひどいな……イタすぎ」
「忍こそサイテーよ」
「サイテーはお前だよ! 白咲の応援でムキになって」
「わ、私だって。私だって……され……たいよ」
彼女の怒り顔の瞳から、涙があふれ出てきた。
「私……帰る」
唐突に走り去る麻衣に、俺は呆気に取られてしまった。
彼女の涙で怒りが萎み、どうしていいかわからず立ち尽くす。
「あーっあ、やっちゃった」
「マジに泣かせてどうするの」
「何だよ、あいつが勝手に怒ってんだぜ。やってられん。いいよ、ほっとこう。それより白咲の試合見に行こうぜ」
俺は場を繕うように、二人に不快な言葉を吐いた。
「何よそれ?」
歩きかけた俺に椎名が、険のある声で呼び止める。
「何よそれ? って言われてもな。もう考えたくないんだ。面倒なんだよ」
「思考停止ね」
「ああーっ、そうさ。悪いか」
「今度は開き直り? ついていけないわ。さよなら」
そう言って彼女は、足早に俺たちから離れていく。
「あーっあ、こんどは椎名を怒らせたよ」
俺の背後から、雅治が言葉を浴びせてきた。
「何で、どいつもこいつも怒るんだ? 俺だってキズついてんだぞ。くそっ」
「わりーっ、ワトソン君。俺も行くわ」
椎名の後を追って雅治も離れていき、その二人に毒づき近くを通る生徒に白い目で見られた。
「えっ、おい……ば、ばかやろ。何だよ。みんなして。くそっ。くそっ……」
椎名と雅治が離れて一人になると、冷静になってきた。
この二日最悪が続いてるのに、これ以上問題増やして俺は何がしたいんだ?
原因は不安になっていることだろ。麻衣も麻衣だが、俺も同罪だよな。
「はあっ……。わかった。追っかければいいんだろ? 追いかければ!」
小さくなった椎名と雅治が、麻衣が走っていった方に手を指している。
俺は指している方向に足が自然と出て走り始めた。
だが、彼女の姿は見えない。
いない。
見失っちまった。
……やっぱり、麻衣は足速いよ。
どこへ行った?
でも会って何話せばいいんだよ。
普段なら、ツンツンするだけで終わってたのに。
泣くなんて。
やっぱり昨日のメモリースキップが起こったとき、何か彼女にショックなことがあったんじゃ?
まずい、まずい、昨日何があったんだよ。
今は会って、さっきの言い過ぎは謝ろう。
記憶のない部分は折を見て……。
まずは麻衣を探そう。
正面玄関にある下駄箱に行くがいない。
んんっ……。
麻衣の外履きは、まだあるのに。
しばらくその辺をふらついて、また戻ってみるが見当たらない。
下駄箱付近で待っていれば、捕まえられると思ったけど来ない。
どこかで暇つぶしでもしてるのか?
教室に戻ってないか見に行くが、もう同級生すらいなかった。
はあっ……ちょっと怖いが携帯で話しかけてみるか?
携帯電話を取り出し、彼女の通信ボタンを押してコール音を聞く。
繋がったと思ったら留守電に変わった。
『……電波の届かないとこにいるか電源を』
着信拒否とかじゃないだろうな?
ただでさえ、おかしな事態な上、麻衣とゴタゴタ。
ああっ、不幸ってまとまって来るんだな。
俺もうわけわからん。
はあ。
もう一回探して見よう。
下駄箱へまた行ってみるが、外履きはまだあった。
もしかして運動靴のまま先に帰った?
いやそれはないだろ。
校則違反なことはしないだろう。
運動靴の買い替えになるし。
じゃあ、まだ校内に……。
そうだ、裏庭あたりは?
走って庭に通じる通路におもむくが見当たらない。
んんっ。
いない。
もうあきらめようか?
帰ってから携帯で謝っておこう。
うん。
そう考えながらも足は奥の方へ歩ませる。
生徒の騒がしい声が聞こえてきて、弓道部の道場まで来たのに気づいた。
ざわついた声の後、何かが飛んで物に当る音が聞こえると拍手が聞こえてきた。
ああっ、そうだ練習試合やっていたんだったな。
弓道場の右脇見学席へ入り、まばらな生徒たちの観戦の中に混じって道場の射場をのぞくと、何人かが立っていた。
んっ?
右端の白い道着は白咲か?
三人立ちでの試合?
いや、一人が退いたので二人になった。
先ほど聞こえてきた音が、ここでははっきり聞こえた。
白咲の弓から矢がヒュッと飛んで、
「シャー!!」
あちこちから矢答が上がり、観客からざわめきと拍手が上がる。
スゲェーッ。
ほぼ、真ん中じゃん。
いいときに来たな。
ゆっくりと次の矢を弓につがえると、白咲の矢はまたヒュッと飛んで的に当る。
「シャー!!」
弾く声たちに拍手。
彼女はもう三
実力あるんだな。
この試合の緊張感……麻衣の中学時代を思い出すな。
陸上部の大会なんて、よく麻衣が先頭を切って走っていて……。
でも、あの夏の日を最後に。
さきほどの彼女の足の話。
触れてはならないことを作っていたんだな。
麻衣が足をかばう仕草はあの日を思い出す、中学三年の夏休み。
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