第3話・高校卒業
あーあ。サボってズルばっかのあいつら、結局卒業しやがったわ。教師もバカばっかりね。何で卒業させんの?あいつら学校来てるだけで、勉強なんかしてなかったでしょ?それにさ、どっちかっていうと、不良だったじゃん。授業中に騒いでさ、夏休み明けるまでずっとそんな奴等だったじゃん。でも何?夏休み明けた途端、急にチキってさ、図書室に集まって勉強とか始めてんの。いつもの面々でさ、うるさいのよあいつら。あいつらが来るから、あたしは嫌になって図書室で勉強するの止めたんだから。クソッ!ホント死ねよ、マジむかつく。糞は糞みたいなテスト結果しか残せないから、推薦に賭けるとか言って、クラスで大見得吹きやがって、先生も先生でしょ?なんであんなゴミの推薦書書くの?あいつらの中の何人かはさ、11月にはもう進路決めてたんだよ?あたしは必死で勉強してるってのに、ヘラヘラ喋り回りやがって!死ねよゴミども。どうせ、猿の知能でも入れるようなF欄大学でしょ?酷い奴は夏休みに死んだあいつをダシに使って、合格を美談っぽく虚飾してたよね。自己陶酔する男子もキモすぎるけど、もっと意味わかんないのは、あんなキモイ自己陶酔劇見て感激して泣いてる女子よ。はぁ?なんであれで泣けるの?卒業式もさ、あれなに?いい思い出だったとか涙ボロボロにしてさ、あいつら万引きとかキセルの常習犯だったじゃん。捕まんなきゃセーフだと思ってんの?根っからのゴミのくせに、先生胴上げしよう!とか、無理矢理あたしまで誘うなっつーの。触んなよクズが。お前らのお陰で、あたしは高校の卒業式、終始真顔だったわ。あたしの青春返せよ、ゴミカス。
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