第6.5話 戦闘判定
異能戦闘によって傷ついた風花を連れて”キューブ”へ向かった3人。
”スタジアム”には那伽とアレンが残された。
「なーんだよ、零のやつ。戦いの途中で出ていきやがって。」
那伽は不服そうに扉を見つめた。
「なーぁ、アレン。修行手伝ってくれよー。」
那伽は日陰で本を優雅に読むアレンに向かって戦うような素振りを見せた。
「嫌だね。僕はカルロス様のためにしかた戦わないから。」
そう言うと、アレンは立ち上がり、部屋を出ていこうとした。
「どっこいんだよーアレン!」
「カルロス様お呼び出しがあってね、一人で修行がんばりな」
アレンは左手見せ、指輪に口づけをした。
球体の形をしている指輪は赤く点滅していた。 普段は白い色なのだがカルロスからお呼びがかかると赤く点滅するのだ。
「はーあ、練習相手もいねーのかよー。レベルテストもうすぐってのに。」
那伽はさっきまでアレンが寝っ転がっていたところに座り、空を見上げた。
レベルテストとは、戦闘レベル判定の試験のこと。
異能の使い方、異能を使っての戦闘でレベルを判定される。
試験官はカルロスと孔雀。
レベルはA,B,C,Dの4レベルに分けられる。
レベルA判定をもらえるのはとても稀で、A判定をもらえると側近の補佐になれたりする。今現在はアレンだけとなっている。
那伽はB判定で、A判定をもらったら龍族の元へ戻り竜王になるための王位継承をすることになっている。
「次のレベルテストで、ぜってーA判定もらってやる。」
那伽は空に向かって拳をあげた。
-戦闘判定-終
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