三歩下がってついて行く(「半歩」の方が美しい)

 誤用についてネットを検索してWikipediaに書かれているのを見つけました。

 女性の態度を示したものですが、「半歩下がってついて行く」が正しいのだと書いています。

 残念ながら、誤用だとする他のソースが見つかりません。簡単に探しただけだからかも知れませんが。


 言い回しはそれ程古くなく、「三尺去って師の影を踏まず」を転訛させるようにして明治以降に生まれたと推測されます。

 そのため、「三歩」の方が正しい言い回しであるとも考えられます。


 しかし印象として、誰もそんなことをしていないのに言葉だけが独り歩きしている感が否めません。

 日本人の美意識に一致するような光景として想像されるために言葉だけが踊っているのかも知れません。


 どっちが正しいかはともかくとして、男女の仲を言うのであれば、「半歩」の方が綺麗に思えます。


 少し脱線して、タイトルも忘れてしまっている学園物の漫画の話ですが、教室の座席は好きな人の斜め後ろがベストポジションだと言うことで席替えの際にその席を狙う女の子の話がありました。好きな人を常に視界で捉えられると言うのがその理由です。


 話を戻して、半歩下がって歩くとなると、必然的に斜め後ろを歩く事になります。すると女性からは常に男性が視界に入ります。教室の座席の話に通じるものがあります。

 そこで軽く視線を上げて男性の横顔を覗う姿を想像すると、何とも奥ゆかしいではありませんか。

 男性に対しては「リア充爆発しろ」てなものです。


 振り向かなければならない男性の首は疲れるとは思いますが。

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