これはまだ『恋』ではない
いつも夕方当たりから開かれるラジオはいつからか私の楽しみになっていた。聞いてみると面白く、コメントすると名前を呼んで答えてくれる。
それが嬉しくて恥ずかしくてついついからかってしまうけどちゃんと好きだよ
「その好きってさー、恋愛のすき?」
ブッ
「うわっ、きたな!」
「シズクが変なこと聞くから!/////」
「いや、普通に疑問もつだろ。」
シズクに指摘されて私は黙りこんだ。そうなぜならば私も考えていたからだ確かにあの人のラジオを聞くと楽しいし嬉しいしもっと話してみたいと思う、だがそれはファンみたいな感情ではないか?ファンだったらアイドルに名前を知られたら嬉しいし話をできるだけで幸せだ。そう悩ませてるとシズクはため息をつきデコピンしてきた。そして言った。
「お前は自ら恋愛感情持ったことないしどうせ、持ったとしても私はダメだとかで変な理屈持っていってアタックしないだろう?」
「(グサッ、
すごい、シズク…大当たり…。」
「大当たりじゃなくて、少しは自分に自信もってアタックしろ!」
うっ一理ある。けど、私なんて重いしめんどくさいし…。
「そうやってウダウダ言ってるから恋人できないんだよ、バカ」
「バカ?バカじゃないわ!」
「はいはい、ともかくお前は自分が思っているほどダサくないし可愛いだからさ。自信持て。」
そういって笑うシズクは…。
「シズク…。」
「んっ?」
「気持ち悪い…。」
「奢ってくれるのか~嬉しいなー」
「えっちょっシズクさーん(泣)」
背中を押してくれるような気がした。
んーあと少しで夕方…。
なんかあれだなあの話をしたから。
意識してしまう…。今日見に行かないとは行かなくもないけど…。
『恋愛ではないのか?』
…。
正直恋愛の方に近いと思う。
他の人と話すとヤキモチ妬くし。
名前呼ばれると嬉しいし。
喜んでくれると嬉しいし。
話してくれると、愛おしくなる。
恋愛話にするとモヤモヤする。
~///////
あぁーもぉなんだー!!
わからないわからないわからない~
バタバタバタバタ
「けど、(ボソッ」
まだ気づきたくないなという気持ちもある。
だって…。
自信持てないし、可愛いくないし、あの人の隣には似合わない。
けど、「嫌だな」。
だからこの気持ちはまだ『恋』とか気づきたくなんだ。
あと少し。あと少し待ってて。
自信持てたら。
「あっラジオ始まる!」
〔やっほー始まったよー〕
君に気持ちを送ります。
それまでは、からかい好きなファンでよろしくねw
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