寄り添いたい。

【あの時ほんとの想いを伝えてなかったら


振られてそのまま諦めてたら


残酷な事を知り本気で死にたいと思い体がぼろぼろになっても一生懸命生きようとしてなかったら


あの時きちんと君の事受け止めて無ければ


今も他人のままだった 】


私は彼女に過去を伝えられたらいいのにな。毎回毎回苦しんでる彼女をみると思う。

けどね。

もう一人の私が。

体についてる鎖が離してくれない。


ーーーーーーーーーーーーーーーー

ザー


雨がすごい。早く仕事終わらせたいな。まぁそんな事言っても。

「おいしそう~」

「これください。」


大繁盛(汗)

まぁ経営には助かるけど。給料もあげてほしいわ~。

「それは無理なお願いね。」

「あっやっぱり?」

さてと、仕事仕事。


「~かね?」


ピタッ


時が止まったように感じた。

ゆっくりゆっくりと後ろを振り返り確認をした。

ただのお客さんがいた。私は安堵して仕事をした、不信感を取り消すように。



本当に今日は災厄だな。








【過去のこと全部含めて貴方を大事にするよ。 】



君はいつも笑っていた。


喧嘩しても君は笑っていた。


まるで、


なにかに怯えてるみたいに。


時々笑顔という仮面で


君は何を隠してるの?




うわっ。

雨がすごいな。迎えにいった方がいいか?いや、けど傘持ったし平気かな?



がちゃがちゃ


「ただいま~」

帰ってきた!


にやける顔を押さえながら

玄関で迎える。

そうすると愛しい彼女が顔真っ赤にして帰ってきた。

私はおかえりというと微笑みながらリビングへ向かった。


そして、用意をしていた料理を食べながらお互い合った事を話す。

嫌な事や嬉しい事。

そんな時間を彼女は私に教えてくれた。幸せで暖かいこの時間。

けど、時々不安になる。君は何故仮面を被るのか。それが私にとって。


「あすか~?」

「ん?」

「お風呂先に入る?私片付けやっとくから」

「ん~じゃあそうするかな。あっ」

「ん?」

「一緒に「バカな事言ってないで入ってきなさい」


ちぇっ釣れないな~。


けど、茜は裸を明るいところで見せた事はない。まぁ見せたら見せたで襲うんだけど←

またそんな事を考えたら怒られるわ。



ガチャ

「上がったよ~」


ふと、リビングを見ると

読書をしてる茜を見た。回りには孤独感を感じさせた。

そういえば第一印象は孤独な人だったけ。なにもかも諦めて誰にも寄せ付けない感じだったっけ。


愛しい。


守りたい。



気がついたら抱き締めていた。

私が泣いていた。

君が隠しているもの全部守りたい。



【ただ好きな人と一緒にいれて

幸せならそれでいい


ほかは何もいらない】


私もいらない。


なにもかもすべて。


けど、私はそんな資格あるの?


私は…。


ぎゅー。


ふと暖かいものに包まれた。

後ろを見ると君は泣いていた。


何故泣いてるのかわからない。


何故


私も泣いてるのかわからない。


「大好きだよ。」


たった一言で。


こんなにも暖かい。


「私も愛してます。」


嫌われる不安なんてもうないや。


いつまでも、この鎖に縛られてはダメだ。


大丈夫。君は絶対に私を


「一人にしないよ。」


「ふふっ、あすか。

少し絵本の話をしよっか?」

「はい?」

「とある仮面少女のお話。」


君とずっと一緒にいたい。


笑い合って。

時には喧嘩して。


ずっと「寄り添いたい」










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