もう一回※

時々視線を感じた。

後ろを見て犯人を見つける。

だけど、もう見てる姿がない。

そうしてるうちに気づいたことは赤く頬を染めてスマホをいじってる君がいたんだ。その姿があまりにも可愛いくて。それから君しか見えなくなった。


まさか付き合うとは思わなかった。




ーーーーーーーーーーーーーーーー

あれから、色んな日々を過ごした。

君と笑ってた日々。

君に叱られた日々。

君に飽きられた日々。


そして。

君に別れを切り出された日。

その時から私の時間は止まった。


なんで?私悪いことした?

ねぇ教えてよ。

【たまに思うの

誰よりも貴方を分かってるつもりで貴方の辛い事も全部受け止めるって

でも何もしらなくて凄い辛くなる時がある】

まったくそうだと私は思う。

だって今とても辛い。君が何か抱えたのかわかない。

なんで?


「どーん!ほら~ぼーとしてる~」

「っ!あぁごめん。」

「む~まぁいいけど~。あっそれより、」


今目の前にいるのは君じゃない。

君と正反対の女。

別れた傷を埋めるように付き合った。今は愛そうとしてるがなかなかいかない。君の顔がちらつく。

ふと、あれ?思いすぎかな?

君がいたんだ。


いや、違う。思いすぎじゃない。


ガタッ

「ちょっと用事思い出した!」

「あっちょっ。」

ガシッ

「何?」

多分今の顔は怖いだろう。だって怯えてる。ごめん。けど、君じゃ足りないんだ。あの子じゃないと。

「幸せに。」

ぽそりっと君が呟いた。あぁ彼女もまた。

「君も幸せな恋を。」


【好きな人に


「ごめんね」


はあまり言いたくない


その代わり


「有難う」


って感謝の気持ちは沢山言いたい。】


この詞を見たときに無償に言いたい。抱き締めたい。叩かれてもいい。蹴られてもいい。だから、


「茜!!」

ギュー!

「えっ?えっ?あすか?なんで?」


ごめん。けど、もう。

「好き。すごい好き。」


君は驚いていた。そして徐々に目に涙がたまっていく。やっぱり。ダメか。

「バカっなっ急ぅっに、こんな寒い格好してぇ~(グスっ」

以外だった。君は抱き締めてくれた。温かい。久しぶりの君の体温。


君が泣き止んだら。

話をしよう。今度は突き放しても離れない。もう、離れられない。


「グスっグスっ」

「落ち着いた?」

コクっ

「それじゃ、」


もう一回君に告白するね。



【知ってる気でいる

そこの奴らに言っとく

そんなに毎日幸せ?

なわけねーだろ

壁に幾度もぶち当たってます

それでも二人で乗り越えて】


今度はいっぱい言おうね。

今度はお互いいっぱい話して。

いっぱい泣いて笑って。

乗り越えよう。

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