メモ3

何やかんや考えてみて、トラック転生超高速技術は安定した信頼性のあるものとして確立しているよりは、技術利用は可能だけど不安定性が残る未完成の技術とした方が面白い気がしてきた。バタくさい地道なSFが好きなのでその方が好みですな。書いてて楽しそうなのでその方向で。


じゃあまあなんでそんな不安定な技術に頼ってるかというとやっぱり儲けが大きいからでしょうな。ブラック企業を見る限り、経済というのは儲けがありコスト削減が望めるなら人の命なんぞたやすく消耗品にしていくのでサラリーマンの身としては説得力がある。


異世界貿易、宇宙探査、資源開発、どれえをとっても実現できれば莫大な利益しかみえないからそりゃあ多少不安定でもガンガン使っていくでしょう、使いながら確度をあげていく流れでしょうね。で、劇中ではその過程の時代と。


交配や世代交代、遺伝子操作を繰り返して、一応の実用レベルで使えるネズミの個体が生み出され、そいつをクローニングして広く使っている世界。


このネズミは確率論的には36分の1の確率で、トラックにぶつかったときに超光速を可能にするエネルギーを発揮する。


この起爆エネルギーさえ得られてしまえば、距離や座標は実用レベルで指定できる技術になっている。ただしネズミ一匹の命で得られるエネルギーには限界があるので距離制限がある。1回のジャンプで10光年とか、そんな感じ。


なのでこのシステムは36匹のネズミが1セットになったモジュールにトラックモジュールをぶつけてエネルギーを生み出す構造になっている。


ちなみになんで36分の1にするかというと、6面体のダイスを2個を使う一般的なTRPGでは、クリティカルが発生する確率が36分の1だから。


つまりトラックにひかれたネズミが命を代償にダイスロールを行い、クリティカルが発生した際にこの現象は起こるのである、と。それを強制的にやるのがこのトラック転生超高速技術というわけで。


大分好みになって来た。


ネズミ以外にも、そもそも最初にトラック転生が観測できた被験者は人間なので、人間にも超光速を起爆する能力はある、と。能力というよりは才能。こないだのメモに書いたとおり、聖剣に選ばれるとかハーレム体質とか巫女に好かれるとかそういう才能。


その才能は運命とか遺伝子とか前世とかいろいろなものが絡み合っているのでなかなか100%確実とはいかないのだけれど、交流のある異世界の魔法対や巫女や預言者みたいな連中の協力で、あるていど見出すことができるようになっている。


一番の情報源は、最初にトラック転生して帰って来た男子中学生、仮名として”ザ・ファースト”としておくが、彼に関するデータと、彼が行って帰ってきた世界にいた、彼を異世界に呼び込むのにも関わった賢者様(すでに天寿を全うされている)が中心となってまとめ上げたプロファイル技術が出来上がっている、と。


その技術により、先祖家系図と本人のDNA、およびプロファイリングと何か霊感的なテストにより、ジャンパーの才能を持った人間を認定する制度がある(もちろん不確定要素がまだ多いのでテストから漏れたジャンパーもいるだろうし、テストに合格してもジャンプできないやつもいるが、確率的には無視できるレベル)


これによりA~C級ぐらいのジャンパー資格の認定制度がある。主人公にするならもちおんCマイナスぐらいの不安定な人にするが、さておき。


ジャンパー稀有な才能なのである意味共有財産ともいえる。なので地球では一定の年齢になったらジャンパー試験を受けることが義務化されている。でもって資格ありとなったら本人の希望はまあ申し訳程度には聞くけれど、ほとんど無視して恒星間航行船のクルーもしくは異次元交易船のクルーとして放り込まれる運命にある。


なので本人は嫌々貨物船に乗り込んでる若い子、というのがいいかなあ。


さて超光速できるとはいえ、原理も解明できてないわけで、技術レベルは現代の宇宙開発レベルの延長上にある世界とする。交流交易があるので異世界からの技術流入も絶えずあるだろうから、現在は毎日のように産業革命レベルの技術革新が起きている。でもそれを現代人が利用できるようになるかどうかはまた時間がかかるので、毎日ひっきりなしに宇宙のどこかで妙な発明や技術が生まれている、と。


お話のとっかかりやエピソードのネタとしては大分扱いやすくなってきた気がするなー。


また何か思いついたらメモってみよう

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超光速航法機関トラック転生[イメージボード] 天下無敵の無一文 @takosuke2200

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