メモ2

仮に毎回、もしくは高確率でネズミが犠牲になる超光速航法機関であったとして、と。


中古で安物の貨物船では金もないし設備も古いので、ネズミをトラックにひかせて超光速する船が舞台の場合だと結構ダメSFっぽさが出てきそうな。


ネズミは先述のジャンパー要素が必要なのでクローンか何かでたくさん積んでいる。


でもって恒星間航行するような宇宙船なら長い船旅になるので、消耗品は何でも貴重品。もちろん食料も限られている。


なので超光速したときは毎回メシはネズミの肉のハンバーグ。


超光速成功確率を高めるために毎回ダース単位でネズミが死ぬので、それをそのまま廃棄するぐらいならせっかくのカロリーなんで食ってしまえとういうのはスペースマンなら当然の発想、ではあるがあまり歓迎されないので。


ある貨物船では。


「ああくそ、あの通信パネルの野郎いつまでいかれてやがる。いい加減いうことを聞いて素直に修理されろってんだ」

「まあそういうなよボブ、お疲れさん今日も疲れたな。おいスコット、今日のディナーはなんだ?当番はお前だろ?」

「ハンバーグだよ。喜べ新鮮なミートだぞ」

「またかよ!どうせ肉はネズミだろ!?」

「なんで超光速のたびにあのボソボソしたネズミの肉を食わねばならんのだ!」

「嘆くなよ、あれでも消費期限ぎりぎりまで引っ張った超保存レーションよりはマシなんだから」


みたいな夕食風景が毎度展開されているわけだ、と。


これは楽しいな。そうするとあんまり技術が進んでない方が楽しいな。

不自由があった方がSFは盛り上がると言う独断と偏見に基づいた俺の価値観からするとこれは結構楽し風景だなあ

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