応援コメント

第132話 我が子たちを見遣る父親」への応援コメント

  • 拝読しました!

    またも首輪をつけられたエリーたち一行、というかグロウ! しかも今回は「種子の女」としての能力+練気による、物理的レーダーとはわけの違うもの。ギルド国家への旅もそのなかでの交渉も丸裸、となると、情報を武器としての戦いはテイテツやイロハがいてもかなり不利な予感。

    リオンハルトパパことヴォルフガングさん、前回登場時と言い、一見はもののわかったいい大人のように思えるのですが、おそらくこのひとがガラテア帝国の狂気の集成ともいうべき存在なのですよね……。案外憎めない雰囲気でリオンハルトにも情を向けているようではありますが、幼年期にアルスリアばかりかまった(文脈から見るとまだ幼かったであろうアルスリアを、伴侶の代わりに求めた?)のはリオンハルトにコンプレックスを植え付けているよう。パパの前でアルスリアに対するリオンハルト、妙に大人げないですよね(笑。

    最後の会話、おまえも人間と同じだよ、と言われて不穏な気配を放つアルスリア。彼女には「世界をアップデート」させる意思はあっても「人類を次のステージに進める」つもりはないのか!? と思えてしまう一幕。はたしてアルスリアの意図は奈辺にあるのか、続きも楽しみにしています!

    作者からの返信

     今回もお読みいただきありがとうございます!!

     リオンハルトは相変わらず、大人気なく年甲斐もなくアルスリアにバチバチです笑

     もうここまで関係性を描いて来たら読者の皆様も想像に難くないと思うのでのちのち描写しますが情報を補足しておきますね。

     『創世樹』から産まれた『養分の男』と『種子の女』は接触した種(この場合それぞれ人間のエリーとヴォルフガング)の最も愛している生命体の形を取るので、エリーの場合は記憶の中のかつての弟分(12歳くらいの少年)、ヴォルフガングは亡き妻(若くして亡くしたので大体20歳そこそこ)にそっくりの容姿になって接触した種に取り入ります。

     精神年齢も大体肉体年齢相応になるので、グロウは未熟な少年、アルスリアはそれなりに成熟した妙齢の女性の状態でそれぞれの種のもとへ行くわけなので、アルスリアは生まれた時は幼かったわけではないんですね。

     ちなみに接触した種に気に入られるような行動を本能的に取っていくのなら、アルスリアはヴォルフガングの望む通り第2の妻になったのでは? と思われそうですが、その場合は融合する運命にある『種子の女』『養分の男』の存在と一対なので、そこは『種子の女』の本能的に拒絶したわけですね。

     ……あと、アルスリアがグロウに付けたマーキング能力は現在地が解る程度なので、実は会話や精神状態までは読み取れません。色々上手く伝わらなくて至らないことだらけです(苦笑)

     創世樹という舞台において欠かすことの出来ない主役であるアルスリア。彼女の真意は何処にあるのか? ヴォルフガングはその腹のうちにどんな狂気を秘めているのか?

     しばらくガラテアサイドのおはなしなので(暗そう~……)、彼らの心情にも注目していただけたら幸いです!!