応援コメント

第115話 帰ってきた聖騎士」への応援コメント

  • 拝読しました!

    ガイの怒り、いらだちの根底は自責! 責任感の強すぎる、行ってしまえば前時代的な「男らしい男」ゆえの、自分がすべてを庇護して守り切るという決意とそれが果たせずに苦しむ現状に苦しむ、というところですね!

    遠蛮もどちらかというと古いタイプの人間なので「男は男らしく」「男は女を守るもの」といった気分がありますが、やはり全部を自分で抱え込むことは難しいのですよね……。男らしくあることを否定はしたくない……中性的・無性的な男子というのはやはり人間としてどこかが違うと思うので…ですが。

    心には余裕が必要で、ガイが一番リラックスして余裕を持てるのはエリーがそばに居る時。それゆえにこそエリーを助けに行くのは当然ですが、今のままだとガイは自分とエリー、二人の世界しか見ることができていない様子。院長先生に向ける凝り固まった怒りの感情も、まだガイが完全な「大人」にはなり切れていない証明? ここで院長先生から思いを託されて、彼はまたひとつ成長することになるのでしょうか。

    愛憎半ばするこの二人、できれば殺し合いではなく決着してほしいですが、院長先生の方が自分の人生の清算とばかり、殺してほしいと願っていますからね…。病に殺されるより愛息の手で、というのもわかってしまいますし、果たしてどうなるのか。それでは、今日もありがとうございました!

    作者からの返信

     今回もお読みいただきありがとうございます!!

     確かにガイは名の通り前時代的な男性像ではありますが、割りと現代の新時代でも責任感が強くて凝り固まってしまったり、抱え込んで潰れてしまう男性って多い気がします。逆に責任感も特になく、自由奔放だったり中性的な、力強くないけど欲も無く優美に生きる男性も古い時代にもいたと僕自身は思いますね。

     まあもちろん世代の風を受けて人間は生きて変わっていくので、遠蛮さんのおっしゃる通り『周囲の大切なものやか弱き者を守る』為に生きる男性像も現代では流行らないと思われるのかもしれませんが、それと同時に大事にされるべき人々だと思います。これからの時代の変遷でどんな男性像へと世間は変化していくんでしょうね…………今はそれこそ女装少年とか男の娘とか女性っぽさを取り入れる男性が流行ってはいますが苦笑

     話が男性像に寄っちゃいましたね。ガイは少年の頃からエリーの傍にいて彼女を守るということを、多くの苦しみを抱えながらも徹頭徹尾自分の役目だと強く意識し続けている、自分に軸のある人間なので時々重圧に負けそうになりますが、ガイの場合はそれでいいと思うんですよね。

     そして何だかんだ言ってもガイも24歳そこそこと若いので、まだまだこれから成長すると思います。大人らしい部分が欠けているのも事実。人間って、特に男性は人間的に完成するのは遅いと思うので、まだ子供っぽさが残っているのは割りとアリかな、と思いました。

     この元院長との決闘で何を彼は得るのか?

     それもひとつの成長として描けていればいいなあ、と思っています。