応援コメント

第35話 鋭き諸刃の剣」への応援コメント

  • 拝読しました!

    まずは全方位変化球で撹乱、それに対して感覚強化で知覚を加速させたセリーナに、知覚障害を促す。確かに感覚強化は裏返せば感覚障害と表裏一体、あまりに加速されすぎると……、と、こういう「研ぎ澄ませすぎた感覚は折れやすい」を見事にバトル中に織り込むのは、精神疾患を抱えるmk-2さまならではの着想! 自分も作中で自分が体験した精神疾患の感覚ノートを引っ張り出すことはよくありますが、セリーナがこの術(て)に弱いというのは盲点でした。考えてみればここまでの冒険でも彼女は不安定なところ、最初からあったのですよね。この手の症状、一度発症してしまうともう薬でも飲まないと回復不能ですが、セリーナのチャクラはこの状態から復活を見せるか? という、物語と同時に、似たような体質(身体化障害の酷いヤツ……感情が過敏すぎて、高ぶると神経が現実的な痛みのレベルになり頭痛、胸痛、四肢の痺れ、ひどい時には本当に血が出たり)の人間として現実的にもセリーナの逆転を応援したくなる気持ち大でした。精神疾患もちとして苦境の人間に「頑張れ」はタブーと知りながら、それでもセリーナには頑張っていただきたい!

    それでは、失礼しました。ここのところ多忙にかまけてなかなか読みに伺う時間も作れませんでしたこと、大変申し訳ありません!

    作者からの返信

     今回もお読みいただきありがとうございます!!

     セリーナの戦い方、そして生き方は諸刃の剣。思えば武人の名家で生まれて将来を嘱望されつつも、ガラテア軍絡みの謀略で無理矢理貴族の、自分の性に合わない劣悪な暮らしを強要された上に、例の薬品に類する『安定剤』……彼女の生い立ちも相当に闇深い、苦痛に満ちたものがありますよね。グロウの精神干渉によって本来の自分を取り戻すまでバトルジャンキーに堕していたわけですし。一見超人とも言えるエリーに次いで強いとは言え、その内面や精神はリスクを顧みない非常に不安定で危険なモノがあるわけですね。

     でも、彼女もまたこのままでは終わりません。大切な恋人とやっと再会出来そうなのですから。退場させるのは惜し過ぎます。あと、そろそろセリーナの過去もどうだったのか具体的に描こうと思います。残してきたはずの恋人も出て来たわけですし。

     光の刺激でセリーナの弱点が突かれて、というのは……確かに僕自身のメンタルヘルスの体験や知識もあるかもしれませんが、着想はレトロゲームの『MOTHER2』でのバトルでフラッシュ攻撃を喰らった相手が即死するのを見て「光とか五感への刺激って……急に強烈なのを受けたら死ぬんだ……」と学んだ辺りから、というとても趣味活動の副産物から得た知識だったりします(笑)

     ただ、今後の展開を明言するのは避けますね。メラン曰く「先の分かりきっている小説を読むことほど……」なわけですし(苦笑)

     遠蛮さん御自身も自分の目標の為東奔西走している状態。どうしてそれを咎めることが出来ましょうか。大したことは出来ませんがこちらこそ応援しております!!

    編集済