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9-4への応援コメント
先生が先日、この物語を教えて下さってて、でもすぐに読んでなかったのですが、今日読み始めたらそのまま最後まで一気に読んでしまいました。
個人的にはまだ先生の執筆した全作品読破していませんが、この作品はこれまで読んだ作品の中で一番自分の感情がえぐられた感じでした。
読んでいて苦しかったシーンがいくつかあったのですが、隆聖くんが深く黒い暗い目の心で誰かを傷つけ続けている状態が続くシーンは、自分自身がこの感情をもつ隆聖くんと向き合うことが苦しかったです。
そして、この部分から先生が仰っていた、
「他人を愛するためには、自分を愛する必要がある。」
「自分を愛するためには、他人に愛される必要があって」
という言葉のこの意味するところが良く伝わりました。
人間が様々な人と社会で適切に生きれるには、子どものころに安心と思える安全基地が(一般的には愛情ある家庭)あることで、そこを起点として人や社会との関わりや新しいことへの取り組み、冒険、探索が可能となる、とある専門家の方が述べていました。
そう考えると、この作品はそのような要素も含んだ良質な作品だなぁ、と。この作品に出会えて良かったです。
作者からの返信
この作品は自分でも大好きだけどエンタメしてないせいかあまり読まれないので、一気に読んで貰えて非常に嬉しいです。そして、まあ、抉るやつですね。自分でもカノホモより抉ると思ってます。
「愛するためには愛される必要がある」はこっちの方がより深く書いてますね。隆聖だってそれでも完熟で塩の目玉焼きがあるから……みたいなところはあると思います。本当に、欠片もなかったら、この物語はこうはならなかったはず
読了および感想ありがとうございました。他の作品はこれよりは抉らないと思うので安心(?)してください。
編集済
6-4への応援コメント
石田くんというキャラクターが不思議でした。
主要な登場人物はすべて、作者の分身であるはずで、この理解不能な、悪魔的なキャラクターを作者はどうして造形したのか?何かの単なるアンチテーゼにしては、丁寧に描かれすぎているし、、、。
もうひとりの「ぼく」、それが石田くんなんだと分かって、安心した気分です。
本来同一人物に宿っている相反する二つの個性、、、。
直視したくない、もう一人の自分と出会って和解する、自己受容のエピソードなのかなぁ、と勝手に深読みしています。
石田くんはものすごく攻撃的で、でもその苛立ちと狂気は、きっと「ぼく」にもあったはず。
作者からの返信
もう一人の「ぼく」というか、別に「ぼく」に限らず、誰でもそうなり得ると思うんですよね。6-1にあった「悪魔ではなく人間」というのはそういうことです
9-4への応援コメント
浅原ナオトさんの作品は、私にとっていつも鮮やかな心象を与えてくれます。そこがとても魅力的です。
それと共に、抉りますけど、生きるために必要な基本的なことを、作品を通して見ることが出来ます。自分のシールドをぶち破る風通しの良さを最後に感じさせてくれることにも惹かれます。
この秘密基地のお話、好きです。
まだ読み終わったばかりで、完全に消化されていないので、花瓶を破るという行為が、利己的であるかどうか、現実の世界で線引きが難しいなと思いがあります。
カノホモは、ボヘミアン以降も、カグヤナイツも書籍で読みました。
カグヤナイツ、とても好きです。読み進む中でどんどん感じられてくる疾走感と肯定感がとても大好きです。
作者からの返信
読了およびコメントいただきありがとうございます。自分もあまり注目は浴びていないですが、この作品は大好きなので、同じように好きと言って頂けることを嬉しく思います。
ボロボロの花瓶を心の底から愛でている人に出会った時にどうするかは自分でもよく考えます。「本人が幸せならいい」で片付られないこともある。この作品の隆聖くんのように。ただ現実世界を見ると自分の価値基準で他人の花瓶を壊すのが趣味みたいな人もいるので、思い切って割って行くことが大事なんだとも言えない。結局、じいちゃんが言ったように、正しいか正しくないではなく、嬉しいか嬉しくないかなんだと思います。
色々と作品を読んで頂き光栄です。今後ともよろしくお願いいたします
0-1への応援コメント
また浅原ナオトさんの作品を読めるとは思いませんでした。
感無量です。