第2話マッドサイエンティストのDJプレイ
「最初、ロシアンブルーの猫を飼っていた彼女は僕のデートの誘いに笑顔でうなずいたんだ」
「ある
「僕が先に着いて一人でジュースみたいなカクテル飲んで待ってた。そうしたら30分くらいしてシルバーの髪をオールバックにしたマスターがいつの間にかカウンターからいなくなったんだ。カウンターの向こうに再び姿をあらわしたマスターが僕に小声で言った。『実はあなたと待ち合わせの女性から私の携帯に連絡がありまして……申し訳ないが今夜は行けそうにもない、と伝えてくれ』と。僕は
「でもね、僕はその足で老舗クラブへ行ったんだよ。たった一人で。う〜ん、最高だったね。伝説的DJは髪の毛ボサボサの頭にヘッドホンを
「そんなこんなで、今まで聴いたこともないような最新のディープハウスミュージックがフロアに
翔太はぼそぼそと、当時を確認するようにしゃべった。人殺しを思い出している殺人犯のようでもあったし、誰かの
「ロシアンブルーは別に
そうやって翔太は独白を
「ロシアンブルーは大学卒業したら高級ホテルチェーンの
息する間もなく俺は翔太にトドメを刺した。
「マジか」と翔太。
ジョージア産の白ワインは残り一本になった。
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