ちょいと寄り道外伝Part弐
えーハイ前回の続きッスねぇ〜✨
耀翔と蓼の出逢いについての話なんだが……蓼は昔からあんな風だったんだな…………(汗)
もうちょい周りに気を使えって叫びたいよなぁ〜……俺も言えた事じゃねェけどよ……(汗)
まァ出来が悪いと思ったら前回のようにクシャクシャポイッってしてOKッスよ?(笑)
ではでは本編へGo✨>>>>
〜本編〜
「蓼くーん、何処ー?」
「…………………………煩い……」
「ア、居た居た! 次移動教室だよ、一緒に行こ〜?」
「…………………………そんな事知ってる。自分の友人と勝手に行け、僕を巻き込むな」
「え〜? 蓼くんもその『
「…………………………
「えぇ〜……」
耀翔は木ノ下で分厚い本を読んでいる蓼に話し掛けた。
反応は何時ものように素っ気ない。蓼くんは転校してきてからずっと、一人で居た。周りが彼の存在を持て余したのもあったし、彼自身が欲しいとは望んでいなかったからだ。
多分蓼君としては友人なんて疎ましいモノだったのかもしれなかった。なまじIQが高過ぎると日常が暇で暇で堪らないらしい。
あの後家の書室で調べてみたら書いてあった。
「…………蓼くんってIQどのくらい?」
「…………………………知ってどうする。関係無いだろ」
「え〜? ボクは知りたいんだけどなァ〜」
「…………………………397」
「へ?」
「…………………………だから397」
蓼くんは主語も述語もなく言った。
「え、ァ、IQ?」
「…………………………それ以外に何があるんだ」
「397って……凄いね!?」
「…………………………別に」
何時もの如く蓼くんは素っ気無い。
キーンコーンカーンコーン
「ア、ヤベッ! 授業遅れる!?」
「…………………………行ってらっしゃい」
「蓼くんは行かねぇの?」
「…………………………行ってもつまらないから」
蓼くんは少し寂しそうに口元を歪めてそう言った。
…………蓼くんがそこら辺の大人より大人びて見てるのは、蓼くんがIQが高いせいでもあるし、そうじゃない。
蓼くんは──────────…………。
「…………………………行かねぇの?」
「ン〜…………今日は行かない! 蓼くんと一緒に居る!」
「…………………………はァ?」
──僕と居る、だと? 何を抜かしてるんだコイツは……
蓼は呆れを通り越して、興味さえ掻き立てられるようだった。
蓼にはそう確信できた。
『
蓼は初めてそう感じた。今までの蓼ならば絶対に感じる事の無いモノを……。
「なァなァ蓼くん〜」
「…………………………何?」
「好きな人とか、居ないの? 大事な人とか、さ……」
「…………………………居た所で邪魔なだけだろ。どうせ
「そうかなァ? 必ずしもそうじゃないと思うよ?」
耀翔の意味深な返答にフッと蓼が顔を上げると、耀翔はニヘラァ〜ッと笑い返してきた。
今の蓼には解らなかった。何故、耀翔が気の抜けたような顔で笑ったのか。
蓼がそれを理解するのはこれから随分と後の事になる────。
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