上を向いて歩いていたら、けつまづいた

昔聴いた歌思い出して、上を向いて歩いてみた。

とこてくとこてく、何を見るでもなく。


せめて空を見ていれば良かった。明るく晴れた空をなぜ見なかった。


出る涙もなく歩いていた。

何も起こらない。起こるはずもないはずだった。

がくんと視界がずれた。

下を見たら石につまづいていた。情けない。


歌の真似して上を向いて歩いていた。

けっつまづいて涙が出た。


喉がつまった、むせた。


上を向いて歩いていたら、けっつまづいた。

ただただ泣いた。上を向いたまま泣き続けた。



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歌は歌 自分は自分

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