泡沫
「いらっしゃい」
ここはそう、夢の中。
私の目の前に≪太陽くん≫は立っていた。
明るい金色の髪。
耳に4つほど開いたピアス。
小柄な青年といった感じだろうか。
『おはよう、太陽くん』
「腕は痛むかい?少し深く切りすぎだよ」
『ごめんなさい、でも…』
「わかってるよ、また友人にひどいことを言われたんだね」
彼はそっと私を抱きしめてくれた。
夢の中のはずなのにどこか暖かく感じた。
≪太陽くん≫は一体誰なんだろうか。
私は彼を知らない。
彼の腕の中 頭を撫でられ
ただ温もりが伝ってきた
太陽は語らない @sioame0409
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