全国の都会に物申す

北海ハル

函館のヤバい実態

 今、函館では市民にとって、中高生にとって非常に重大な問題が起きている。

 いや、正確に言えばさほど重大とも思わない人がいるのも事実であり、すなわち泣きを見ているのは市民全体というわけでもないのである。


 何の事か。

 無論、娯楽施設の不足である。

 若年層において、娯楽施設は枯渇した生活に潤いをもたらすためにあるものではないだろうか。

 勿論、そういった施設が全く無いわけではなく、楽しませてももらっている。

 ただ、その俗に言う『ゲーセン』が函館に三つしか無いというのは流石におかしくはないだろうか。

 私のように変わった嗜好を持った人間は、函館の景観そのもので楽しめそうなものだが、一般的な中高生はそうはいかないだろう。

 また、それを補うべき施設も足りない。

 要するに、アニメ関係の店舗が少なすぎるのだ。


 これらの事態の引き金となったのは、函館に住む若者の減少が大いにある。

 もとよりお年寄りの人口が多い函館では、そういった施設を作るより介護施設を作った方が良いのだろう。

 だからこそ、悪い。

 若者の人口が減少すると、必然的に老人の人口が増加する。老人の人口が増加すると、介護に手がかかってくる。介護に手がかかるとなると、介護施設の建設が優先される。介護施設の建設が優先されるとなると、娯楽施設を建設するスペースなど消える。娯楽施設の建設が無くなると、暇を持て余した若者が函館以外の、住んでいて不足しない街へ引っ越すだろう。

 この悪循環を懲りもせず繰り返すから、何も解決しないのだ。

 ではそれを市に訴えかければ良いのではないか?そうも考えた事がある。


 私ももれなく飢えた高校生の一人だからだ。


 市に訴えるには、何をすればいいのか?

 何にせよ、それを調べることや訴えることをする気概のない人間ばかり(自分も例に違わず)なので、結局のところ事態が改善される傾向は無い。


 ところで、皆さんはゲーセンに行ったとき、主に何をして遊ぶのだろうか。

 頭文字〇?mai〇ai?CHUNI〇HM?それともメダルゲーム?

 私は専らCHUNI〇HMだ。手袋はめてサッササッサとスライダーを擦っている。鳥Sは、まだ一曲だけだ。


 どうでもいい話は置いておく。

 これらの実態は、函館のみならずあらゆる場所で起こっている筈である。

 その解決策は、未だに練られることもなく、全てがうやむやのままに今まで過ごしてきた。

 果たして函館に中高生のオアシスがより多く点在されるようになるのはいつなのか。


 私が個人的に考える函館市の問題だ。


 ちなみにこの文章は街コンに応募している。

 文字数も半分しか行っていないため恐らく選考される事もなく埋もれるとは思う。

 ただ、このように若者にとって住みづらい都市が増えている事を知って欲しく、このエッセイとも言えない文章を書いた。

 また、そういった施設が無いとはいえ、函館には美しい景色を楽しめたり、そこにいるだけで楽しめる場所も沢山ある(中高生が楽しめるかどうかは別として)

 是非とも考えて頂ければと思う。

 何卒、何卒……

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