第6話 平穏な日常

「なあ彩佳あやか。お前、たまに料理するよなあ。」

 授業中にもかかわらずヒカル様が念話で声をかけてくる。もちろん、私も返事を返す。顔色を変えたり、声を出したりせず、念話で話すんだけどね。いきなり話しかけられたくらいで、いちいち他人にバレるような反応は一切しないように細心の注意を払う。私、だいぶ調教されちゃってるね。

「そりゃあ、するけど? この年で、全くできないほうがおかしいでしょ?」

「彩佳、キッチンタイマーと計量カップを使わないと気がすまない人でしょ?」

 さすがに目玉焼きつくるときには使わないけど、計って、ってパッケージか料理本に書いてあった時は計るよね。

「こんどさ、俺に任せてくれないか? 俺さ、肉体がないけど、彩佳の体を使って料理させてくれ。」

 で、何が作りたいの?

「そうだな、うどんでも作るか。麺を茹でるのと、つゆを作るだけだが。」

 意外と簡単なものをリクエストするのね。

「あまり凝ったものをつくるのも面倒だし、俺の腕前を見せるには、シンプルな方がいいかな、って思って。」

 へぇ。ちょっと期待しちゃう。で、何を準備したらいいの?

「うどんは、スーパーで売ってる、適当なものでいい。できれば茹で時間が10分以上ある、ちょっと太めのほうがいい。」

 で、つゆは?

「温かいのをつくりたいんだけど、ベースは家にある市販の麺つゆでいいんだ。彩佳がいつもきっちり5倍に割ってる、あれでいい。それに醤油とみりんを追加するんだ。そうすると、味が引き締まって別物に感じるんだよな。」

 これくらいなら、問題ないよね。

 じゃ、次の機会にチャレンジするね。


 ふと思ったけど、ヒカル様は神無月かんなづき、どうするの? かなり先だけど、一ヶ月、いなくなるの?

「ああ、神無月か。彩佳は俺と一ヶ月別れたいか?」

 別れたいわけないよ。

「神無月に出雲いずもに日本全国の神様が大集合ってのは、妙な話だと思わないかい?」

 何で?

「平たく言えば、俺達の世界の座標と、彩佳の世界の座標は、無関係なんだ。」

 ちょっとよく、わからないや。

「数学でxy平面ってあるだろ。x軸の座標と、y軸の座標は、特に関係が指定されていなければ、好き勝手に取ることができるだろ?」

 そういえばそうだ。だから、一つの点を、2つの数字で表す。

「仮に、俺達がxy平面上のある点にいるとする。彩佳は彩佳がいるx座標しかわからない。俺は俺がいるy座標しかわからない。さあ、彩佳から見て、俺はどこにいる?」

 ……わからない。

「そう、絶対にわからない、が正解だ。この例えだと、俺は自分のy座標がいくつであっても、彩佳と点を共有することができる。」

 で、その逆も?

「そうだ。だから、彩佳はどこにいても、彩佳のx座標がどこであっても、俺と点を共有することができる。もちろん、xy平面で点を置くことが許されていない場所があれば、制限はつくが。」

 だから、神様はどこでも私達を見ている、って言えるわけね。

「原理的にはそうだ。だから、彩佳の世界の『出雲』って場所に俺達が全員集合、ってのは完全なナンセンスだ。」

 えー? じゃあ、神無月とか言ってるのは何なの?

「それは、多くの『神様』が俺達の世界の座標上で、人の子の世界の中でも出雲の地を好む『神様』のところに行って、いろいろ騒いでる、ってわけだ。」

 ヒカル様は?

「俺もちょっとは顔を出すさ。でも、彩佳には全く関係ない話だ。彩佳の世界の出雲に旅行にいくわけじゃないんだし。おみやげは、わかってると思うけど、無理だぞ?」

 残念。出雲に行ったことないから、どんなところか聞きたかったな。

「縁があったらいけるよ、きっと。」

 いつのことだろう。


「それにしても、俺は今、かなりヤバイことを言っちゃったけど、気付いたかな?」

 え? 何?

「俺達と彩佳らの座標が独立、って話だ。俺達の世界を経由することで、彩佳らの世界の二地点の間で、空間を超越して情報をやりとりできるんだよ。」

 え? ええーーー? 大発見じゃない!

「といっても、精度よく通信できる人なんてほぼ皆無だし、俺達の世界の協力者が必要だ。彩佳らの世界の科学技術のほうが、ずっと信用できるよ。光の速度で確実に情報をやりとりできるようになったんだ。とんでもないことだよ。」

 なーんだ、でいいのかな?

「原理的には不可能じゃない、ってだけだ。」


 ◇ ◇ ◇


 今日は結局、一日中、雨だった。一日雨の予報、その上、朝の段階で大雨だったので、自転車通学を諦めてバスにした。バス通学だと南大玉駅みなみおおたまで一回乗り換えしないといけないのが、面倒。その上、雨の日は他にもバスに乗る自転車通学組がいるから、バスは激混み。みんな濡れた傘を持ってるから、さらにうざい。


 今日はかなり疲れたみたい。

 南大玉駅でバスを乗り換えたのはよかったけど、気付いたら家の近所のバス停はずっと前に通過していた。最近疲れてたから、寝過ごしたのかな。

 気分転換に、終点までいってみるか。雨は小雨になってきたし。


 ◇ ◇ ◇


 バス停の終点には、大きな工場があった。そういえば、ここは何かの部品工場だっけ。自動車の部品か電機製品の部品か、よく覚えてないけど。少なくても、誰もが知ってるような有名な会社じゃない。

「会社相手に商売する、一般人が知らないような会社が実は超ホワイトだったりするんだよなー。だから、会社名だけで就職先を決めるのはバカなんだよね。」

 と世の中の仕組みを語るヒカル様。

 考えてみたら、ここまで来たことはなかったっけ。こういう工場があるから世の中うまく回ってるのだろうけど、ほとんどの人にとっては、見聞きすることがない会社と工場。


「俺達の世界と違って、人の子の世界だと、ブツを作らないと何もできないんだよな。」

 感慨深げにヒカル様が言う。

「俺達の世界だと、思いついたものはある程度実現できる。逆に言うと、誰も思いつかないことは、絶対に実現できない。

 そういう意味では、俺と彩佳では『ものづくり』って言葉の意味が違う。俺達にとっては、概念を考えるのが『ものづくり』、彩佳にとっては、ブツをつくることを意味する。」

 私とヒカル様では住んでいる世界が違う。

「まあ、だからいいんだよな。人の子の世界では、ブツを作らないと何もできない縛りがあるから、必死に創意工夫しないといけない状況に追い込まれている。そして、人の子の寿命が短いということは、新陳代謝が激しい分、新しい概念がでてきやすい。それが、俺達の世界に反映されるんだ。」

 人間の世界のものづくりが、ヒカル様の世界を豊かにするんだ。私の頑張りが、ほんのちょっとでも、ヒカル様やヒカル様の世界に貢献できるかもしれないんだ。だから、私、ヒカル様とヒカル様の周囲のみんなのために頑張らないと。助けていただいている恩返しをしないと。

 ん? もしかして、これも夜伽巫女の仕事?

「いろいろできるようになったら、それだけ価値がある存在になれる。

 その分、いい思いもできると思うよ。

 それに、俺達の世界の概念が、『ひらめき』、『思いつき』といった形で、彩佳の世界に持ち込まれることもある。助け合うことで、Win-Winの関係になれる。悪い話じゃないでしょ?」

 すごくいい話だよ!

「そして、彩佳が出世したら、出世すればするほど、俺達にとってより価値のある協力者になる。価値があるってことは、その分、大切にされるんだ。頑張れ、彩佳!」

 俺達というより、ヒカル様が出世できるんだろうね。

 自分の欲望のために私を使うヒカル様。

 利用されているのはわかってるけど、私、がんばる。

 夜伽も、もちろん…… きゃっ。


 周囲を見渡すと、駅前に弁当屋と中華料理屋と個人商店がある。工場で働いている人向けのお店だね。工場があるおかげで、工場で働いていない人も商売できるんだ。


 そういえば、毎朝、逆方向のバスに乗ってる人がいっぱいいる。ここの工場で働いている人が多いんだろうな。今は通勤ラッシュでないせいか、あまり人がいない。


 ここ、高速のインターに近いから、工場を建てるのに便利だったのかな?

 あ、トラックが何台か出てきて、インターのほうへ走っていく。

 いろんな部品を積んで次の工場へ運ばれていくんだ。

 小さな部品を組み合わせて、組み立てて、製品を作り、流通に載せる。

 それからも、使う人や企業の手にわたる前に、広報、営業、販売員と、いろんな人の手が入る。

 この工場は、消費者の手に製品を渡すための、リレーの選手なんだ。

 そうか、ヒカル様の言う、人間に与えるものづくりのヒントって、きっとこういう、原点を生み出すための発想力とか、そういうことなんだね。


 いろいろ考えながら、適当にバス停の近くを歩いて、次のバスで帰ることにした。


 ◇ ◇ ◇


 今日は寝過ごすくらい疲れたから、ゆっくりお風呂でマッサージしよう。足もちょっと疲れてるし。


 お風呂に浸かりながら、お風呂の縁に足をかけて、ぐりぐり、ぐりぐり、掌底でふくらはぎをマッサージ。肩や腕が疲れるけど、足が楽になる方がいい。ゆっくり、時間をかけて、太ももの裏まで入念にマッサージだ。


 マッサージをしていると、嫌でも私の胸が目に入る。

 そういえば、ほんの少し大きくなったかも。ヒカル様と毎晩のように夜伽をするようになったからかな?

 夜伽をすればするほど、えっちな体になる気がする。

 彼氏出来たら、彼氏に揉まれるんだよね。顔もうずめられるのかなー。

 当然、乳首も吸われるんだよね。はぁ。人間の男の人が相手って、想像がつかない。


 胸には自信あるけど、足はどうなんだろう?

 ヒカル様は褒めてくれたけど、普通の男の人はどう思うんだろう?


 それに、お腹のお肉もちょっと気になる。

 運動なんてしないし、毎日自転車漕いでるだけだし、ダイエットも面倒だからしたくないし。指でつまめるのって、よくないよね。


 いろいろ考えながら、体をゆっくり洗う。

 最後に流すときに、

「うなじのところに泡が残ってるぞ?」

 と声が掛かる。

 あのエロ狐、お風呂はいっつも覗いてるんだよね、きっと。

 でも、私は誇り高き夜伽巫女。お風呂でヒカル様に喜んでいただけるなら、いくらでも覗かせてあげるのが私の務めです!


 うなじ、ね。もちろん、うなじも彼氏にキスされるんだろうなー。

 後ろからうなじをキスされて、胸もいっしょに揉まれる。

 他にもいっぱい、私の体をいっぱいいじられちゃう。

 それが、男女のお付き合いなんだよね。


 はぁ。私、なんで、こうやってえっちな想像ばかりしちゃうんだろう。

 普通の巫女は、お風呂というか水浴びで、身と心を清めるんだよね。

 私は清らかになるどころか、逆方向に全力で突っ込んでると思う。

 それでもヒカル様に受け入れてもらえるなんて、変な話だよね。

 ああ、そうか。ヒカル様はえっちな子が大好きなだんだよね。


 ◇ ◇ ◇


「おやすみなさーい。」

 今日の夜伽は何だろう?


 私は……やったぁ! 第一志望だった高校のセーラー服!

 いいよね、セーラー服。全ての女子の憧れだよね。

 それなのに、今の高校はしょぼいブレザー。

 つまらない! マジつまらない!


 そして、隣にはヒカル様。

 今の高校の制服で、相変わらずシャツのボタンを2つあけている。

 どうやら、過疎ってる田舎の無人駅に来ているみたい。

 駅には当然、駅員がいない。自動改札機もなく、自由にホームに入れる。駅舎が実質的な待合室になってて、ベンチがいくつか置いてある。壁にはお得な周遊切符のポスターなんかが貼ってある。


 誰も見ていないところで、若い2人がやることなんて、たった一つ。

 そう、もちろん、ベンチでいちゃつく以外に考えられないじゃない!

 まずは、隣同士に座って、見つめあうのがお約束だよね。もちろん、手は恋人つなぎで。

 そして、気分が盛り上がってきたら、ヒカル様の膝の上に乗って、ヒカル様の瞳をじっと見て、手をヒカル様の首に絡めて、ぎゅーっと抱きあいながらキス。

 ヒカル様とのキスだから、舌を絡め、唾を交換する、濃厚なキス。

 頭がぼーっとなるような、甘くて激しくて幸せなキス。

 ヒカル様が私を優しくなでまわす。

 私の目の焦点が合わなくなる。


「座る向き、逆にして。」

 あ、現実に戻ってきた。

 ヒカル様のリクエスト通りにする。


 ヒカル様は、私のセーラー服の下に後ろから両手を入れて、私の胸を優しく揉む。

「これがセーラー服の醍醐味だよなあ。」

 感慨深げなヒカル様。


 次に、セーラー服の襟をひっくり返して、ヒカル様の顔と私の顔の間に襟が来るようにする。

 そして、私の両肩をもみもみして、そのまま、手を前に持ってきて胸をもみもみする。

 私はヒカル様の顔を見れない。

 エリザベスカラーという言葉が脳裏に浮かぶ。

 むぅー。私はワンコじゃないもん!


 私を右腕で抱いて、右手で私の胸をもみながら、ヒカル様は左腕を下の方にのばす。

 そして、ちょっと短めのプリーツスカートの中に手を入れる。

 いくら過疎ってる駅とはいえ、白昼堂々と服を乱して犯される私。

 私、露出狂の変態じゃないよ?

 太ももを徹底的にかわいがるヒカル様。

 ショーツに手を伸ばさないところが紳士的というか、変態的というか。

 私をたっぷりなでなでした後、私を横に抱いて、ぎゅーっと抱きしめるヒカル様。

 幸せ。


 乱れた私の襟とスカートを整えた後、ヒカル様は立ち上がる。

「せっかくだから、駅前のロータリーのところまで行こうぜ。」

 そういえば、変態ヒカル様は私のブラを外さなかったっけ。

 意図的に中途半端に着衣を乱すところが筋金入りの変態。


 駅前がプチロータリーになっていて、左右に長く伸びる道路がある。バス停があったけど、バスは一日数本しか来ない。補助金じゃぶじゃぶ出てる路線なのかな?

 あ、車が猛スピードで通った。歩行者なんていないから遠慮する必要もない! って感じの走り方。


 駅前におしゃれとは程遠い、さびれた中華料理屋があるので、そこに入ってみる。昼間に見た工場前のお店より、ずっとすすけてる。店主も五十代っぽい、くたびれたオッサン。もちろん、客は私達だけ。

 カウンターに並んで座った私たちはラーメンを一杯ずつ注文した。ヒカル様は餃子もつけた。


 ラーメンの味は可もなく不可もなく。まあ、そんなもんでしょ。

「餃子一個食べるか?」

 ヒカル様がすすめてくるから、一個もらった。

 ヒカル様が「あーん」をするといったけど、私は断った。

 ラーメンのスープにつけて、ちょっとしてから食べる。

 こういう食べ方もあるんだよね。


「店主、奥に引っ込んだな。」

 ヒカル様は私の短めのスカートの下に手を入れて、私の太ももをなでなでする。

 カウンターの下でこそこそする私達。

 高めの椅子なので、床に足がつかない。

 背もたれもないので、バランスを崩さないよう、じっと攻めに耐えないといけない。

 くすぐったいというか、もどかしいというか、物足りないというか、ちょっと辛くなったところで、ヒカル様が慌てる。

「やばっ、そろそろ帰りの電車の時間だ!

 逃すとあと2時間半も来ないから早く出るぞ!

 お金、ぴったり置いていきますね!」


 帰りの電車は、当然ガラガラ。2人がけのシートでヒカル様にもたれかかったり、抱き合ってキスしたり。ヒカル様が私の太ももに手をあてたり。

 激しかったり、恥ずかしかったりではなく、甘く、優しく、幸せになれるいちゃいちゃ。

 襲われてる、犯されている、というより、体を支えられている気分。

 私の体の一部がヒカル様に置き換わった感じがする。

 気持ちいい。もう、ずっと続けたい。


 そして、最後はヒカル様のひざ枕。

 いいよね、こういうの。最高だよ。


 そろそろ眠くなってきちゃった。おやすみ、ヒカル様。


 ◇ ◇ ◇


 週末、ヒカル様のリクエストのうどんを作った。

 麺は茹でてる途中も適宜、菜箸でかき混ぜて、麺がばらけて、鍋にくっつかないようにする。鍋には金属の蓋をしてるから、吹きこぼれるタイミングがわかりにくい。やばい! と思ったら、蓋をあけて鍋の温度を下げる。もちろん、そのタイミングはヒカル様が教えてくれる。

 麺をヒカル様の指示に従ってざるにあける。麺を鍋に戻して、水をかけて冷やして、ざるにあける。そして、もう一回鍋に戻し、水をかけて、ぬるくなった麺を少し洗ってぬめりを落として、できあがり。

 つゆの調味料の量も、ヒカル様の指示通りに入れた。「そこまで!」という指示で、鍋に注ぐのをやめる。そして、沸騰するくらいまで温める。

 キッチンタイマーも使わない、計量カップも使わない、味見もしない、普段の私では考えられない料理。


 うどんは美味しかった。

 恐るべし、ヒカル様。

「ふっ。俺の腕前も、まだ衰えていなかったんだな。」

 ヒカル様、前世は料理人だったの?

「そんなことはないよ。彩佳の感覚を借りているだけだ。調味料を入れた時の臭いで、つゆの味を察する。そして、茹でてるときに、彩佳の手にあたる力で、麺の茹で加減を感じる。それに今までの経験を加味したら、どうすればいいかが、なんとなくわかるわけだ。」

 そんなに私の料理、見てたの?

「弓で的を射ることを考えるとき、的の中心に当たらなくても、的に当たればよし、って考えられるだろ。料理も同じだ。『美味しい』って的に当てることを考えるんだ。今までの料理は試射だ。それらをもとに、次にどうすればいいかを推測するんだ。」

 積み重ねと、正しい方向性に向かう、ってことかな?

「まあ、彩佳が不味いものを作ったら、俺は味覚の共有を切ればいいわけで。

 少しは自分の頭でも考えてくれよ?」


 ヒカル様が鬼畜なことを言ってオチにするのは、いつものことだよね。

 ため息をつきながらも、ヒカル様に構ってもらえることの嬉しさをかみしめる。

 ヒカル様とのゆるーい毎日って、楽しいな。ヒカル様も楽しんでくれてるかな?

 これからもずっと、大好きなヒカル様と一緒にいたいな。

 ヒカル様のいない人生なんて、もう考えられない。

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