番外編・設定資料 ※ネタバレ注意!
登場人物紹介①・オズマ
■オズマ(ETEH-01)
地球外生命体の探索、及び交流を目的として2240年代に建造された人型アンドロイドです。
遥か太陽系の外の惑星に文明の痕跡を見出す成果をあげたものの、知らぬ間に持ち帰った未知の病原体が世界の破滅を招いてしまいました。
「オズマ」という名前は、1960年に初めて行われた地球外生命体探査計画である「オズマ計画」に因んでつけられています。惑星から発される電波を観測する事で、地球外文明の痕跡を探ろうというものです。
見た目年齢は14~16歳くらいで、身長は158cm。髪は短く、見ようによって少年とも少女とも取れる不思議な外見。オズマの性別はオズマです。好きなように解釈してください(笑)
側頭部には耳の代わりに人型アンドロイドと人間を見分ける為の基準ともなっている重要な装置・イヤーレシーバーがついています。
無線通信やサーチライトの点灯などいろいろな機能がある他、右側にはUSB端子もあり、周辺機器の充電や、情報端末へのデータ送信を行う事が出来ます。
性格は非常に真面目でひたむき。与えられた仕事は不備なくきっちりとやり遂げます。また好奇心が旺盛で、勉強家でもあります。また、ロボット三原則によって行動を拘束されている事から、融通の利かない面もあります。
※ロボット三原則について知らない人はググってくれ!
しかし、真面目過ぎる性格故に、オズマは必要以上に責任や重圧、自己嫌悪を感じてしまうようになります。真面目な人ほどうつになりやすいと言いますが、それはロボットでも同じなのかもしれません。
作中では落ち込んでいる姿ばかりが描かれたオズマですが、本来は好奇心旺盛で天真爛漫な明るい性格です。クドリャフカ計画は色々な方面から批判を受けたプロジェクトでしたが、そんな中でも何事にも一生懸命なオズマの姿はメンバーの心の拠り所となっていました。
自分を嫌いになったり、絶えず不安がったり、体の不調、記憶や意識のぼやけ、そんな情動回路の故障は人間の心の症状にも当てはまると思うのです。
そんなオズマがうつ症状から抜け出したきっかけはやはりカミオカなんじゃないでしょうか。
自分の抑圧していた思いを吐露したり、自分のことを認めて必要としてくれる人たちと出会ったり、過去と向き合ったりそんな風にして自分を取り戻していったんでしょう。
TwitterをやっててTLを眺めていると「薬のおかげで鬱症状が軽くなって調子がいい」だとか「今日は低気圧が近づいてるから情緒不安定」みたいなことを呟く人が結構います。
それを見て、私たちの感情ってのは脳内の化学物質とかそういった物質的なものに左右されていて、だとすると心ってどこにあるんだろうなあ、とか考えたり、そんな私の日々の疑問なんかもこの作品には大いに反映されていると思います。
(あくまで私の考えなのであって鍵虫さんが作品を作った意図とは違うかもしれませんが)
ちなみにオズマが人間の次に好きな生き物はペンギンだそうです。
※作中で名前だけが登場するETEH-02ですが、オズマとは異なる目的をもって建造されました。01が地球外惑星の探索を念頭に置いているのに対し、02は地球文明の伝達を目的としています。彼女はかなり遠くの星を目指して旅立ったので、地球に帰還できたとしてもそれは数千年近く後になる、とのこと。
※個人的には是非この設定を使ってもう一作何かスピンオフ的なのを書きたいとひそかに思っているのですが……どうなんでしょう??
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