美少女奴隷買いにいったらお金がたりなくて、死にかけのゴブリン娘をおしつけられた
(続編の予告編)
主役も雰囲気もがらりと変えるつもりです。
モチーフは白雪姫です。
「お客さん、こんなことして貰っちゃこまるあるよ。もう使いものにならないよ、どうしてくれるあるか」
「べ、弁償します」
「魔法にも運搬にも、お金かかってるあるよ。払えるあるのか?」
「……それは」
「足りないあるけど、仕方ないある。それはもういらないある、おもちかえりして貰えるあるか」
ヒロインは
闇の女神である
世界を滅ぼす災厄となって自分では止まれない槐が、自分を止めてくれる者が欲しくて生みだしました。
元の槐と異常者だった
普通でないような悲運にもめげず、あかるく前向きに蹴とばしながら頑張ります。
主人公はユタ、高校生の少年です。十五人くらいのクラスメートといっしょに異世界召喚されました。
丸顔でやや太っていて糸目です。オタクっぽいみかけでオタクだと思われがちだけど、それほどオタクっていうわけじゃないと本人は考えています。
召喚で与えられた能力はハズレっぽいものでみんなから馬鹿にされます。
好きだった幼なじみをイケメンのハーレム野郎に寝取られ、彼女が自分の悪口をいうのを聞いて自棄をおこします。
城を出て冒険者になりますが、自分がまったく世の中に疎く、兎よりも弱いのを知らされます。
こうなったら強くて可愛い女の子の奴隷を買おう。
人間なんて信じられないけど、奴隷なら裏切られないだろう。
酷いあつかい受けてたのを優しくしてあげれば、僕を好きになってくれるにちがいない。
そんな安易なことを考えて胡散臭い店に入りました。
当然ながら、そんなよい奴隷は到底買える値段でありません。
奴隷商人は封晶というガラスの柩のような石に、売り物の奴隷達を封じ込めています。
輸送が楽で逃げられないし、飲まない食わないから出さない、病気にかからないから安上がりにつきます。
教育をほどこして付加価値をつけようとするときのほか、奴隷は大抵このような状態で保存されています。
彼はうっかりと両腕のないゴブリン娘の封印を解いてしまい、有り金はたいて無理やり買わされるはめになります。
とんだハズレをひいてしまったと落ち込みますが、実は大アタリで彼女は滅茶苦茶強かったのです。
それが真白との出会いでした。
少女は木乃伊のように包帯でぐるぐるだったが、不器用に巻かれたそれは股間のところで緩んでいて、剥き出された部分をみた彼は目がはなせなくなった。
花の蜜を入れた壺のような甘い香りがした。
いろいろな鬱憤をためていた彼は、意識のないままの少女にムラムラとし、出来心をおこして童貞を卒業してしまった。
最初は上手く挿れられずに腹へぶっかけてしまったが、それでも萎えることがなく何度も行為におよんだ。
その最中に、暗い池の睡蓮の莟が綻びるように、ぱっちりと少女の瞳が開かれた。それは血のように赤い魔物の瞳だった。
少年は罪悪感と怖れから、何もかもなく逃げだす。彼は少女に復讐されるのではないかと思った。
そして、転移トラップのせいで城の地下にある訓練用の迷宮に迷い込んでしまう。
そこで彼は上位ゴブリンの群に囲まれた。
彼はもう駄目だと、竦んで縮こまる。
ゴブリン達すべての首が落ち転がり、倒れた魔物の背後には少女が立っていた。
解けた包帯の下から無表情な美しい顔が露わになっている。
彼は狭い通路のほうに逃げ込む。
少女は頭上の壁を蹴って追い越し、開いた両足を左右の壁につっぱって通せんぼする。
少年の目の前には赤い肉の花弁が開いていて、芯から透明な蜜のようなものが糸をひいて滴っている。
少女はとんと飛び下りると、下腹部へ馬乗りになるように押し倒す。
そして、彼の額へ小さな角のある額をつけた。
「意識のない女の子に悪戯をするなんて最低ね」
つたわって来る心話は冷ややかな蔑みの眼差しと深い憤りを感じさせるような声のイメージでした。
ふいにその表情がにへら~っとふやけたようなしまりのない笑顔にくずれました。
「眠ってるお姫様にはやさしゅうにキスせなあかんよー、槐姫はお怒りやわ」
彼女の魂には殺人者阿僧祇久世と彼の犠牲になった九人の少女達(槐を含む)がコピーされている。
阿僧祇久世はその冷酷さと残忍さ、淫欲、攻撃性として現れる。槐はすべてを視、記憶しているがほとんど表に顕れることはない。
少女達のうち五人は心が壊れていて、表層に出てくるのは三人だけである。
一人は格闘技の得意な少女。しかし、半ば人外の怪物じみた存在となっていた阿僧祇久世には勝てなかった。男の子っぽい。アタッカー、接近戦タイプ。
一人はへら~っとしたお姉さん。酒飲み、だらしない、胸が豊かだったらしい。ヒーラータイプ。
一人は幼き天才少女、高い知能をもつが未熟な感情をもてあます。魔術師タイプ。主人公に好意的、慕う。でも、お兄ちゃんとはいわない。
それらがゴブリンとしての性質と混じり合って半ば融合している。彼女らの人格の欠けらがときおり断片的に浮かび上がってくる感じ。残滓みたいなものだと自らはいう。
真白は、両腕、乳房、舌、片目、髪を七妖鬼によって奪われています。
まっ白な髪は短い散切りで、それ以上には伸びません。
この部位欠損は回復魔法で治せず、七妖鬼を倒して取り戻すしかありません。
彼女の体つきはすんなりしていて足が長いです。
両腕や乳房がないせいで、ほっそりした腰やまろやかなお尻のラインが強調されます。
主人公はめろめろで尻にしかれています。
「てるてる坊主!」
白いポンチョのようなものを被った真白が跳ねた。裾がふわりと持ち上がる。
「パッパッ、パンツはいてよ」
「うーん、オシッコするとき下げれない。それともユタが下げてくれる?」
「すみませんでした、勘弁してください。僕には変態のハードルが高すぎます」
思わず土下座してしまった。
両腕のない真白の戦闘方法は
一本角での突きや空中二段跳び、あるいは地尚拳のように、地面を転げ回って蹴りを放ちます。
その戦い方をみた者から
動きが妨げられるのを嫌い防具をつけません。
衣服も汚れるし破れるから、本気のときには身につけません。
なんにも穿いてない、全裸の恰好で戦います。
ハイキックなんかすると、15Rでもアウトなとこがみえます。
「ん、おっぱい」
真白は裸の胸を張り、僕の前に突きだした。
「さわっていい。かたいっぽだけだし小さいけど」
「ううっ、柔らかい。
生まれてきてよかった。
生きててよかった。
ありがとうありがとう……」
「大げさ」
あ、乳首が立ってきた?
「吸ってもいい」
落ち込みやすい主人公を慰めるのに自分の体を使おうとします。
「哀しいより、楽しい方がいいよね。
だから、楽しくて気持ちよくしよ?」
彼女は主人公を自分の主人として尊敬しているわけではありません。
魔物の自分が人の中で生きていくのに、奴隷という身分はいくらかの安全を与えてくれる。
だから、お返しに面倒みてあげよう。でないと、弱くて頼りないからすぐ死んじゃう。
そんな感じです。
あっけらかんと寛容で、彼がどれだけ裏切っても、自分を捨てて逃げても、あっさり赦してしまいます。
どんな種族でもてあたりしだいおかまいなしに交尾するゴブリンの特性で、人間の美醜をまったく気にしなくて人柄への好悪があるだけです。
性欲は淡泊なのですが、貞操観念がまったくありません。男に誘いかけられればすぐついていき、簡単にさせてしまいます。
させた後、お金を貰えればよろこびます。「おいしいものがたべれる」「ユタにいい装備を買ってあげられる」
フレンドリーでたのんだら簡単にやらせてくれるけれど、こちらがいくら好きになっても恋してくれることのない。そんな少女です。
自分が生まれた
そうなったらユタはきっと泣くだろう。だから、そうなる前にお別れしなきゃ。
――そんなやさしい少女です。
残念なお姫様と出会ってプチハーレムになったりもします。
「すみません。偽名かんがえてませんでした。ちょっと待って下さい」
「はいどうぞ」
「――、思いつけなかったので姉の名前です」
「どうしてご自分のでないんですか」
「姉の名誉より、あたしのほうが大事です」
「名を汚すようなことをなさったのですか」
「それはまだですが、これからやらかしてしまいそうなので」
「偽装工作の前にやらかさない努力をおすすめいたします」
「ものごとが努力によって解決するのはほんのたまたまです」
「それに家名まで名乗ってしまわれては、あまり意味がないのではと存じます」
「もうやらかしてしまっていたのですね」
(召喚の儀式で勇者らの接待をした王女の異母妹です)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます