神様からの贈り物


 安藤 弘則 様


 この手紙が最後になります。

 あなたと再び会話することができた九ヶ月は私にとってとても大切な時間になりました。


 弘則さんも同じ気持ちだったらいいな……と考えています。


 この九ヶ月で以前のように明るい弘則さんに少しずつ戻っているように感じます。


 今のあなたなら、もう大丈夫。私がいなくとも前を向いて歩いていけるはずです。


 私への罪悪感なんて必要ないの。

 あなたには早希がいる。

 福田くんがいる。

 あなたの事を想ってくれる人達がいるのだから、その気持ちに応えなければ失礼ですよ?


 私のことは……時々思い出してくれればいい。

 あなたもまだ若いのだから他の人と恋愛したり、次の人生を楽しんでほしいと思っています。


 これを伝えるのに九ヶ月もかかっちゃいましたね……。


 本当はずっと一緒にいたかった。

 その気持ちを整理するのにこれだけ時間がかかってしまいました。


 あなたは、あなたらしく生きてほしい。

 このまま文通を続けていても、あなたは私の影を追いかけるだけになってしまいます。

 だから、この手紙で最後です。


 最後なんだけど……


 最後のお願いです。七回忌の日、二人の想い出の場所にきてください。


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