なつかしいにおい

 山の小道で優しく微笑むお地蔵様

 小春の緩やかなまどろみに

 後ろに見える海もぼやけて見える


 風のないこんな昼下がり

 ぼうと窓の側で夢うつつ

 ネコが知らん顔して水たまりを避けていく


 今日もどこかで祈りのうたが響いてる

 幸せなんて求めなくても今が幸せなんだって分かる

 ああなんてきもちいいのだろう


 何が出来るって訳じゃない

 何も出来なくったってかまわない

 行く手に何が待っていたって

 この気持ちさへ忘れなければ…


 のんきも雲も泳いでる

 どこかで鳥が鳴いている

 小さい草たちが自由を満喫している

 何もしなくていい それだけでいい


 眠くなったら寝ればいい

 そういや最近寝不足だった

 ああもう 限界…


 でもせめて布団の中で

 あたたかいおふとん抱きしめて

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