赤と白

 昨夜からの頭痛の種が芽を出して

 もう薬ナシじゃどうにもいられない

 賑やかな街は僕をずっと追い越して


 何をお祝いしているの

 こんなにずっと前から準備して

 何がそんなにおめでたいの

 その日はいつもと同昨日の続き


 鈴の音しゃんしゃん鳴り響く

 幾つもの笑顔とすれ違う

 夜はいつものように満天で

 誰かがこっそり指差していく


 静かに静かに舞い降りる

 優しい何かに気付くかな

 光眩い着飾ったこの街で

 天使たちがほら 魔法をかけていく


 砂糖をまぶされたいつもの道を

 甘く甘く恋人たちが歩きます

 いつもと同じこの道を

 いつもとは違う気持ちで持って


 家々に 人々に 街に そして…

 今日は一年で一番特別な日

 さあ 俯くのはやめて楽しもうよ


 この空のどこかにきっと

 幸せの使者が…

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