ライトアップ

 どこからともなく遠くから来たものが

 見てごらん 何だか珍しそうに

 波をゆらゆらさせながらチカチカしているよ


 どこからともなく集まってきた蝶が

 いつのまにかびっしりそこら中に

 まるで今までの全て隠すみたいに


 隙間から漏れるか細い光は

 でも遠くからでもハッキリ見えて

 小さい分余計に瞬いて見える

 

 夜の飛行機雲 月の光の輪の中で

 何の音もしない天空に

 ネオンみたいな大空一杯に


 消音された額縁をぼおっと眺めてる

 砂時計だけが物語を見守っている

 黒ネコはもうとっくに眠りについている


 大きな大きな地球の影で

 する事何もかも全部忘れて

 見上げなくて済む星たちを

 いつまでもずっと眺め続けていよう


 炎のゆらゆらより単純で

 ずっとずっと手作りの

 去年より少し少なくなったそれを

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