帰り道

 たんぽぽ綿毛が飛んでいく

 何もない空に向かって

 雲ばかりの空に向かって


 風はいつだって気まぐれだから

 本当の冒険はいつだってハラハラで

 まだ見ぬ希望 ずっと忘れない


 波紋が広がる

 小さい池 カモが泳いでる

 誰も何も言わないけれど

 そんな風景がいつだって好きで

 今日なんて特にほら

 

 はらはらおちる 舞い降りる

 空に恋した葉っぱが身を焦がしては落ちていく

 そこはカレンダーになりそうな景色


 もうとっくに風なんか寒いから

 こんな軽い服装じゃとてもじっとしてなんかいられない

 でも心だけはずっとここに置き去りさ


 写真に収められた取って置きの記憶

 動かないそれを目を閉じては動かしている

 いつだって世界の一部になれる

 

 山は全てを抱きしめて笑ってる

 たまにくしゃみしたみたいに葉っぱを舞い上げて

 まるで歴史を動かした偉大な人のように

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