思い出残して

 水色のビーチボール跳ねている

 記憶の中の淡い風景色

 暑くもなくて風もなくて音もなくて

 ただ8mmのようにカタカタ揺れている


 一体いつの頃だったのか

 もう誰も思い出せなくて

 それは夢の中の幻だったのか


 小麦色に焼けた海

 今はもう誰もいないよ

 ただ砂浜が熱くって


 賑やかだった

 僕らが水着だった頃

 この砂浜は覚えているだろうか

 この堤防は覚えているだろうか


 潮騒が耳に優しいから

 ここに来るとずっと遠くを見つめてる

 あの雲の先にある風景も

 本当は大して変わらないのだろうけど


 夏の丘を一人歩いてく

 ギラギラ太陽にクラクラするけど

 向日葵たちに見送られ

 そう、旅に出るのだから

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