春色絨毯

 道の反対側で菜の花が笑ってる

 お日様は空のまんなか過ぎた頃

 喋々がほら 遊びに来たよ

 ようこそ我等が蓮華の森へ


 少し冷たい風 だけど

 頬を撫でる心地よい風

 帽子を被ったまま寝転んだ

 土のにおいが鼻をくすぐっている


 ここからは聞こえないけれど

 小川のせせらぎ いつものように

 今日も優しく響いているだろう

 おたまじゃくし もう目を覚ましたかな


 お空をのんびり雲は行く

 飛行機雲が追い越した

 だけどだあれも気にしない

 のんびりのんきにあくびを一つ


 カンカン踏み切り鳴いている

 寝転んだまま聞いていた

 しばらくすると電車の駆ける音楽

 こう言うの 実は結構好きなのさ


 もう随分と昔から

 毎年毎年同じ景色の中で

 いつまでもいつまでも

 空が落ちるまでずっと…

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