第6話

「あのー……すいません。実はそこ……僕の家なんです……」


苦笑いを浮かべるアルクに、ルミナはジト目を向けたまま沈黙する。


「……………………」


ルミナはジト目のまま、眉を吊り上げ、次第に目を細めていく。あまりに露骨な仕草に、アルクにはルミナが心の声が手に取るように分かった。


________こいつ、マジ頭大丈夫か?


巷ではよく、「顔に書いてあるよ」などという言葉を耳にするアルクであったが、実際に顔に書いてあるのを見るのは初めてである。恐らくであるが、ルミナは「そこ」という代名詞を「ここ」と同義に捉えてしまっているのだろう。セドル語って難しい、と身をもって感じたアルクであった。


「………………あなた、正気?」


「はい……正確には、道を挟んだ真正面ですけど……」


「ああ、何よ……そういうことね。私本気で、『こいつ、マジ大丈夫か?』って思ったわよ。なるほどね……あなたの家はそこなのね。ふーん………………」


やはり、アルクの推測は正しかった。そして本当に顔に書いてあった。そしてそしてセドル語って本当に難しい。うんうんと感心したように頷くアルクである。対して、ルミナは状況把握にでも時間を要しているのか、ふーんと言ったきり数秒間口を閉ざしていた。


「………………はぁ!?あなたの家、そこなの!?メチャクチャご近所さんじゃない!!」


「遅っ!!!!!!!」


思わず、ツッコミを入れてしまうアルクである。これはもう、老若男女精霊人間関係なく不可抗力である。タイムラグ理解を披露したルミナは、よほど衝撃だったのか、未だにその場に固まっている。


「どうしました?すっごい固まってますけど……」


「………………なんか、運命を感じた」


「まあ……確かに」


事実、(実は)ご近所改めご向かいさんに助けられたとだけあって、(シスターに拾われて教会ですくすく育ったにもかかわらず)キリスト様もお天道様も神様仏様も信じていない超が付くほどの無神論者であるアルクでさえも、運命様だけは信じてしまいそうな偶然のめぐり合わせである。


なにか色々とこの先のフラグを立ててしまった様に感じたアルクは、単にあははと苦笑する他なかった。


「えっと……それじゃあまた。その、明後日はどうしようか?王城まで付いてきて欲しいんだけど……どこで待ち合わせをしようかな?」


待ち合わせ、という響きにどこか懐かしいさ感じ、遠き青春の一ページに想いを馳せたアルクであったが、一瞬の後にその言葉の違和感で、ふと我に帰ってしまう。


「いや、これだけ近いなら待ち合わせとかする必要ありますか?家に来て呼鈴鳴らした方が確実ですよ」


「そ、それもそうね……なら、明後日の朝にでも呼鈴鳴らしてちょうだい?それが聞こえたら、私、家から出てくるから」


「分かりました。ならそうしますね。その……もし、また何かあったら、それこそ軍の人が来たりしたら、すぐに僕を呼んでくださいね?」


何気なく、アルクがにっこりと微笑むと、ルミナの頬はぽおっと赤く染まっていた。どうやらそれはルミナにとっては反射にも似た反応であったらしく、それを誤魔化すためにルミナはコホンッとわざとらしく咳込んだ。


「…………その、助かるわ……ありがとう」


「いえいえ、神のご加護があらんことを…………って、僕無宗教ですけど……」


自分で言っておきながら、どこか小恥ずかしく感じたアルクは、何時ぞやのシスターが言っていた言葉を引用し、茶化してみせた。そして、ルミナが家の中まで入っていくのを見届けると、アルクは道をとぼとぼと歩き、自宅の玄関の扉を開き、家へと入っていった。


アルクは部屋着に着替える事も忘れ、寝室に向かい、所々スパッと切られた外着のまま、ベットへと横になった。不意に時計を眺める。時刻は夕刻5時である。彼にとって、今日の一日は途轍もなく長く感じられた。久々の実戦。少女との出会い。そして自らについて。実のところ、自分の由来を自分でも全く知りもしなかったアルクは、精霊族という一つの答えに、正直戸惑いを覚えながらも、どこか嬉しさに近い感情を感じていた。自分の出生のヒントを得たためか、数十年間を一気に詰め込んだ様な、そんな長い長い一日だった。


ドッと疲労感が、アルクに重くのしかかる。やはり久々の実戦は体に応えたのか。それとも、魔術を使用しすぎて精神をすり減らしてしまったが為か。思えば、ポカスの戦いの際、アルクは常に必死で全力で本気だった。無意識ではあるが、魔術とやらを使い過ぎたのか。


そんなことをあれこれ考えていると、不意にアルクはそもそもの外出の目的を思い返した。


「ああ……そういえば仕事を探しに外に出て言ったんだった…………店の護衛に行くの忘れてた……マズいじゃん……僕、未だに無職だ……」


はて、明日からどうしたものかと、数秒間、将来を危惧したアルクであったが、不意打ちで襲って来た強烈な睡眠魔王に対抗する術も無く、そのまま眠りについてしまった。





__________同時刻、王城内のとある密室にて。


「…………ポカス。お前、タダでさえスノールに目をつけられているんだから、行動には気をつけろ。迂闊に騒ぎなど起こすんじゃない。そこから何かを勘ぐられる可能性が無いわけじゃないからな……」


男は腕を組み、説教じみた様子で、目を瞑り佇んでいる赤髪の兵士にそう言った。男の声からは、鉛の様にずっしりとした重みと、氷の様な冷たさを感じることができる。


「申し訳ありません、将公。自重いたします……」


腰を折り謝罪するポカスに対し、将公と呼ばれた男は溜息を吐き、呆れ返った様にポカスを見下ろした。


「そういうのが迂闊だって言ってるんだよ……この国の公職にそんな地位はない。どこぞの誰が聞いているかもわからないこの王城内で、そんな言葉を発するな」


「………………はい」


男はポカスの周りを数歩歩き、ポカスの体に盗聴術の類の仕掛けがされていないかを確認する。そして、男はポカスの帯刀している刀へと目をやった。


「………………ポカス、命令だ」


「………………何でしょうか?」


「お前が今日対峙した者の、死体を組織の本部へと持って来い」


ポカスは一瞬困惑気味に首を傾げたが、その後意味を解したのか、ニヤリと不穏に微笑み、コクリと頷いた。


「…………そういう事か!だからあそこまでの腕力を…………」


「お前、そこまでやられておきながら、やはり気づいていなかったのか?それに刀を見ろ。それがそこらの刀に刃こぼれさせられるほどのボンクラか?」


「いや……これは国宝並みの一品です。そんなはずは……………なるほど、ようやく合点が行きました」


「ああ。今回の奴はかなりのレア物だ。そしてなかなかに強敵だ。…………失敗は許されん。今日の騒ぎの処罰は、私が謹慎程度で収めてやるが…………次、失敗したらお前は表の組織には居られないと思え。流石に庇いきれん。死体さえ運んでしまえば、『処理係』の奴らが証拠の隠滅くらいはやってくれるという事だ。健闘を祈るぞ?」


「………………はい」


ポカスの返事を聞き、男は微笑すると、ドアノブに手をかけて、扉を開いた。半歩ほど体を部屋の外に出したところで、何か思い返した様に足を止める。


「ああ、そうだ。そういえば、現場から回収された短剣、アレは『精霊剣』だったそうだ。とはいえ、失敗作だがな。ロクに使えもしない。しかも、国王の奴が直々に持ち主が来たら返せとの命令を下した。狙うなら、その時にでもするがいい」


「…………了解しました」


「それじゃ、失敗するなよ?」


「………………はい」


一人残った密室の中、ポカスは刃こぼれをした長刀を鞘から抜き、それをしばらくの間眺めていた。





______窓からにわかに差し込む太陽の光が、アルクを優しく包み込む。前日の戦いで擦り減ったアルクの魂が、全ての生命の源である太陽の光を材料に、大気中のマナを取り込み、徐々に修復されていく。


魔術を使って擦り減った魂は、他の生物の魂を取り込む事によって修復される。そのほとんどは食事を介して行なわれるのだが、精霊族の場合は例外もある。そもそもの魂の含有量が莫大な精霊族は、例え魂の大部分をすり減らしたところで、全ての生命のエネルギー源である太陽の光を、マナと同時に取り込む事によって残りの魂が大幅に増幅し、切り離した部分を埋め合わせる事で元の形へと戻っていく。


無論、それにはある程度時間を要するし、魂を消費しすぎると体や精神になんらかの影響を及ぼしてしまう。さらには、完全に魂を消費しきってしまえば、本体を失った体は大気中にマナとなって四散し、それは死ぬ事と同義である。


「………………ん、んん……」


目を覚ましたアルクは、欠伸をし、体を大きく伸ばしてベッドから降りたった。壁にかけかけてある時計に目を向ける。時刻は午前6時半。昨日の夕刻からの記憶が無い為、アルクは約半日も眠りこけっていたという事になる。


「あーあ……時間を無駄にしたなぁ……」


と、呟いたアルクであったが、即座にその考えは消え去っていった。


「…………あ、僕、無職じゃん……」


数日前に職を失ったアルクは、現在、閑古鳥の大群が大合唱を唱えているのだ。無駄も何も、アルクの前には圧倒的な暇な時間が仁王立ちしているのだ。たった半日、どうという事はない。


『ぐぅ〜』


アルクの意思に反し、彼のお腹は盛大に音を鳴らした。アルクもさすがに空腹には耐えきれなかった様で、何かを作ろうかと台所に向かい、冷蔵庫の戸を開ける。が、飲み物が数点あるだけで、食べ物らしい食べ物が存在していない。


「…………朝市に行くか……」


億劫そうにそう言うと、アルクは身支度を済ませて、財布を片手に家を出た。


ガチャリ、と音を立て、アルクは自宅を施錠した。朝市は、アルクの家の前の道路を100メートルほど北進した商店街で毎朝6時から開催されている。アルクの今日の目的の品は、野菜を数点と、好物のピッグブータのスライス肉、そして麺の三つである。アルクは朝食に焼き麺と言われる王都のソールフードを食べようと考えていた。香辛料とソースはあらかじめ買いだめしているので、それさえ買うことができれば彼の買い物は完了となる。


「寄って集って見てらっしゃい!今日の特売ピッグブータのスライス肉!!100メトルなんと50メーロ!!たったの50メーロだよ!!150個限定!!さあ買った買った!!」


肉屋の露天商が、台の上に乗り大声で叫ぶように客引きをしていた。男の周りには、主婦と思われる中年の女性たちが群れをなしている。


(ほお、50メーロか、安い。これは……)


と、そう思ったとほぼ同時に、アルクは群れの中へと突進した。


「ちょっと!!あんた二個はずるいわよ!!一人一個までに決まってるでしょ!?」


「そう言うアンタは三個手に取ってるじゃない!!」


「ちょっとアンタ達!何個も手に取ってるんじゃないわよ!」


と!声を荒げた女性は五つ手に取っている。あんたらがそんな事言うなよな、と、主婦の醜い争いを横目で見ていたアルクの手元には、ピッグブータのスライス肉のパックが6つほど重ねられている。


「完売!完売でーーす!!タイムセール終了!!ありがとうございました!!」


男の叫びと共に、群がっていた主婦が次々に四散して行く。我、勝ったりと優越感に浸っていたアルクは、6つのパックを抱えながら、レジへと向かう。


「…………あぁ、間に合わなかった……」


そんなアルクの後方から、悲痛の叫びが聞こえたかと思うと、ストン__と誰かがその場に倒れ込んだ様な音がした。不意に、アルクは振り返る。


見ると、金髪で天使の様な美しい顔立ちをした、アルクとほぼ同年代の少女が、地べたに座り込んでいた。


「………………ルミナさん、何をしているんですか……」


「…………アルクじゃないの……あ!!」


恐らくアルクが大事そうに抱えている6つのパックに気づいたのだろう。少女は羨望の、かつ子犬の様なつぶらな瞳でアルクを見つめていた。


「…………わかりました。半分あげますから……」






「んふふ〜♪」


ご機嫌な様子で、ルミナは買い物袋片手に商店街をスキップしていた。


「…………ルミナさん」


「んふふふふ〜〜♪ふふふふふふ〜〜♪」


ずしり、とアルクの腕に重みが増す。


「………………」


ルミナに努力の結晶の半分を渡したアルクであったが、野菜の特売を逃してしまった。悔しそうに俯いているアルクに、ルミナはにっこりと微笑み、「野菜一杯うちにあるから、朝ごはん食べにおいでよ?お礼も兼ねて☆」と、昨日には微塵も感じなかった優しさを存分に発揮した。特売のありがたさをしみじみと感じたアルクであったが、ルミナのその後の買い物にも何故か付き合わされて、現在に至る。


唯付き添うだけならば、行く人も立ち止まる美貌を誇るルミナと隣を歩くという、ご褒美的な一面もあるのだが、ルミナは上機嫌に「んふふ♪」だけで構成された鼻歌を歌いながら、次々に買ったものをアルクに持たせているために、心底お家が恋しくなったアルクであった。


「あの……ルミナさん?」


「うん♪これで全部かしら。よかった〜、絶対一人で持てないって思ってたから、男でがあって助かったわ。ありがと」


ニコッと笑みを見せるルミナに、先ほどまで荷物持ちに嫌気がさしていたアルクも、どこか毒気を抜かれた気分だ。


「……………まあ、どういたしまして」


「朝ごはん振舞ってあげるから、楽しみにしてなさいよ?」


「……ええ、是非」


二人は商店街を後にして、ルミナの自宅へと向かった。





アルクの自宅の向かい正面、ルミナの自宅はアルク同様に、この辺りでは何の変哲も無い普通の平屋だ。内部の構造もアルクの自宅に非常に似ており、正直一人暮らしには少しばかり広いといったところか。


「…………整理された部屋ですね…」


「何よ、失礼ね…」


ルミナの言動からは想像できないほどに、整理されて無駄なものが1つとしてない整然とした部屋に、アルクは少々の驚きを隠せずにはいられなかった。


「まあ、褒め言葉ってことで…」


「ん。じゃあ、そういうことにしといてあげる。……そこ座って。ご飯できるまで、少し待っててね」


ルミナはそう言うと、先ほど買った食品を冷蔵庫へと蔵い、そこから卵やら米やら味噌やらを取り出して、テキパキと調理を始めた。


アルクは言われるがままに、白一色の椅子に座る。


台所中に、食欲を唆るような食の香りが漂う。トントンと一定のリズムを刻み、ルミナは食材を手慣れた様子で刻んでいく。數十分ほど待っただろうか。ルミナは軽く味見をして、小さくコクリと頷くと、料理を皿に移し、アルクの前のテーブルへと配膳した。


「出来たわよ!さ、食べましょ?」


テーブルの上には、艶やかな白米と香り漂う味噌汁、ピッグブータの生姜焼きにトリバードの卵焼き、そして野菜の胡麻和えといった、実に家庭的な料理が並んでいた。これほどの女子力がありながら、男勝りな言動が玉に傷だなと思いながらも、アルクはなむなむと拝むようにルミナに向けて手を合わせる。


「凄いですね……見ただけでも、食欲をそそられます。……すっごいお腹空いてたんですけど」


「大袈裟よ?そんなに褒めてもお代わりぐらいしか出ないわよ?」


お代わりはでるのね、と苦笑したアルクは、ルミナと共に手を合わせて、「いただきます」と感謝を込めて唱えると、がっつくように次々に料理は口に運んでいった。味噌の具合もちょうど良く、卵焼きはほんのり甘いながらも、しっかりと出汁がきいている。ピッグブータもしっかりと火が通っていて、こんがりと香ばしい香りが鼻腔を通り、アルクに最大級の満足感を与えていく。野菜の胡麻和えも実に美味で、ご飯が次々に進んでいく。そんなアルクの様子を満足そうに眺めながら、ルミナも箸を進めていった。


「………ごちそうさまです!ルミナさん。いやー、本当に美味しかったです。誰かにご飯を作ってもらうなんて、本当に何年かぶりで………ありがとうございます!」


涙目にそう言うアルクに、ルミナは「大袈裟よ」と苦笑するが、彼女は男性に初めて振舞ったと言うこともあり、喜んでいるアルクの様子にどこかホッと一安心したようだった。と同時に、何処か彼女も嬉しさを感じていた。


「そうだ、あなた、仕事とかは大丈夫なの?もう結構な時間だけど……」


幸福感から一転、現実を突きつけられたアルクはうっと項垂れる。


「えっと…数日前に失職してしまい……その、依頼でもしようかなーだと思って依頼主のところに行こうて思っていた途中にですね……」


女性の前で失職したと告げる自分に、アルクは惨めさを強く感じていた。


「へえ………意外。てっきりそれだけ強いなら、賊でもやってるんだと思ったわ。普通に仕事してたんだ…」


「…………いやぁ、お恥ずかしい限りで。現在無職って感じです……」


「ふーん…」


ガクリと頭を下げるアルクを横目に、ルミナはトントンと人差し指で机を叩きながら、何か閃いたように「そうだ!」と立ち上がる。


「あなた、私と一緒にチーム組まない?」


はて、チームとは何ぞやと思ったアルクは、それを聞こうと顔を上げた。


「チームってなんですか?」


「んーとね、ほら、依頼をこなして生計を立てる人を賊って言うじゃない?その中でも、二人以上で活動する人たちをチームって言うの。わたし今ソロだから……丁度、もう一人相方が欲しかったのよ」


「ふーん……でもまあ、確かにそう言うやり方もありかもしれませんね……って、まあ、僕賊についてほとんど何も知らないので、どうこう言えるわけじゃないですけど……」


「よし!そうと決まれば行きましょう!酒場に!!!!説明とかはそこで聞けるから!!」


ルミナは目の前の食器を台所の水溜めにつけると、勢いそのままに玄関へと飛び出した。


「え?ちょ……ルミナさん!?」


「いいから!早くついてきて!!酒場に向かうわよ!」


「え…いや、そんな急に……」


と、言いかけたところで、ルミナが玄関で早く早くと手招きしているを見ると、拒否する理由もなくなってしまい、


「ちょっと待ってください〜」


と慌てたそぶりでそう言うと、足早に玄関へと向かった。

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