第20話 アンドロイドは廃課金少女の夢を見るか?
「結構いるな……」
王宮前の広場に行くと報酬を確認しようとする多くの戦功者達で賑わっていた。この人だかりの中で報酬を確認するのは困難かと思ったけど、このことをちゃんと考慮しているらしい。遠くの人にも見えるように大きなスクリーンに報酬が表示されている。
「これも魔法?」
「ちょっと違うわね。星眼鏡と同じ、魔法道具よ」
「へー」
星眼鏡を通し俺も報酬を確認する。報酬は……一位が一千万エルドと
他にも色々報酬が書かれていたが、流石にレンズ越しに文字を読むのは疲れるから途中でやめた。どうせ二人が読んでいるだろうから後で聞けばいい。
『おいおい、まじかよ……』
『ああ、いつもならこんなの参加しないけど今回は参加しないとな』
『優勝は無理だろうけど入賞は目指すか』
周囲の人間がガヤガヤと今回のイベントについての話で盛り上がっている。当然か。興味なければここに来ないもんな。
「嘘⁉ 機械人か獣人が貰えるかもしれないの⁉ 星三でも星五に匹敵する強さの種族じゃない! 特に
我らがエディカも報酬を見て目を子供のように輝かせている。
「機械人?」
「そう。呼称の通り身体が機械でできている種族の総称。産まれた時から全身機械の
なるほど。周りの会話からも察するにどのチームも大幅な戦力アップをしたいってことか。考えることはみんな一緒だな。
「ちなみに
「戦力さえ上がるのであれば美少女とかはどうでもいいと思うがな。まっ、できるだけのことはしてみるさ」
トレンチナイフと包丁、それと鉄棒ででどこまでできるかわからないけどな。
ひとまずイベントでの作戦を立てようということになり、組合に戻ろうとしたその時、何者かに声をかけられた。
「あれ、ハルト?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます