第2話 リラクゼーションセラピストデビュー
この店は完全歩合制で、入ってきたお客様に順番につくというシステムだった。
だから、施術するセラピストが多ければ、中々順番が回ってこない。
という事は、お客様がたくさん来て、2回転3回転しないと稼げない。
ただ、指名制度というのがあって、指名料金は200円から、セラピストが自由に決められる。
そして、指名客を施術している間は、順番がそのまま。
なので、うまい具合にいけば、指名客が終わって、すぐ新規のお客様につける。
だから、いかに指名客を確保して、休みなく働けるかによって稼ぎが変わってくる。
本社もうまいシステムを考えたものだ。
そして、オープン初日。
私も気合いが入っていて、10時オープンから入った。
少しでも、指名客を確保しようと思っていた。
私は5番手の順番だった。
セラピストは男性女性とも半々くらいだった。
店の宣伝が不十分なのか、セラピストの人数が多すぎなのか、8時間いて、2時間しかできなかった。
1時間1800円なので、本日の日給は3600円也。
時給に換算すると・・・めまいが・・・。
過酷すぎる・・・。
この先、大丈夫なのか不安になった。
この店は、朝10時から深夜2時30分まで営業している。
こんな深夜まで営業している健全なマッサージ屋など、中々ない。
だから、結構、夜のお客様の方が多い。
しばらく、オープンから入っていた私は、稼ぐ為、深夜にシフトを変えた。
ただ、当然の事ながら、夜は柄の悪いお客様や変わったお客様が多くなる。
そんな日常を、これから綴っていこうと思います。
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