孤独なエアロック

僕はドアの固定を確認するとエアロック内の船内に設けられた気密扉を開けるためにパスコードを入力している。

一つ目入力完了。

二つ目のディスプレイに視線を移す。

心臓の鼓動が早くなる。

落ち着け。

エアロック内をまがまがしく照らし出す非常灯のオレンジ色に染まっている。

非常時の底版だけど、僕の強い決意を打ち消すには十分だった。

それでも助けると綾音さんと約束した。

救出してこちと工藤亜理沙命令された。

そして僕は理不尽な死を迎えようとしている二人を助けたいと思った。

だから一度覚悟を決めた事と命令の遂行はやり遂げないといけない。

男じゃない。

僕は理不尽な事が許せない。

二つの理由があれば覚悟を決め直すのは簡単だ。

動悸が収まる。

この気密扉の向こうには何が待っているか分からないけど、パスワードを打ち込もう。

                               続く


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