休息

「あー疲れた」

僕は船外作業要員室にある簡易シャワーを浴び終わって、カラダを乾かして出た言葉がそれだった。

ストレッチをして、シャワーを浴びて体を乾かすと緊張の人がぷっつりと切れたみたいだった。

部屋まで戻らずに、やはり船外作業要員室にある簡易ベッドにダイブした。

部屋まで戻るのも疲れてできそうに無かったし、僕の部屋は工藤亜利紗達と同じ

区画にある。別に意識はしていないのだろうけど、僕の方が恥ずかしい。

部屋に戻る汽力が無かったし。

疲れた時特有の無意味な思考が頭を支配する。

とにかく眠たい。

硬いベッドの上で寝返りを打つ。

毛布を出して、照明を落とさないと。

また思考がズレてきた。

不意に船外活動の記憶が出てくる。

あの恐怖。自分の命だけでは無い他の人達の命にも責任を持つ重圧。

守れて良かった。

そう守れたんだ。

だから寝よう。

寝てしまおう。

休息時間が10時間もあるんだ。

哨戒時間が終わって、学園に帰る途中のはずだ。

だんだん思考する力も疲れに負けていき、深い睡眠に落ちていtった。

                                   続く   

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