重力区画へようこそ
「重力区画に入ったら気をつけてね。いきなり重力がかかって膝にがくんとくるから」
僕は彼女をエスコート?をなぜ親切にしてやらないと行けないのは分からないけど、たぶん女の子と話せると言う事で理性を少し失っているのだと思う。
「私はこう見えて宇宙生活者よ。宇宙での生活時間は誰にも負けないわ」
「そうなんだ。宇宙ステーションでの生活者?」
「それは秘密よ。後での楽しみにしていなさい。それに秘密が多いほど女の子は魅力的に見えるでしょう?」
初めて聞いた。
初めて聞いたよ。
大事な事なので二回も思ってしまった。こんな事を考える僕も
廊下の上部についている電光掲示版映し出されたの重力制御中の文字。
あと少しだ。
「ちょっとごめんね」
僕はそう言うと掴んでいた右手を離し、少女を抱き寄せる。
「もしかしてセクハラ!訴えるわよ」
「重力区画についたら重力に体が負けるから、左手で僕の肩を掴んで」
「私はそこまで頼んでない。恥ずかしすぎる」
「慣れていても重力区画は膝に来るから。一瞬だけだよ」
そう言うと僕は彼女を抱える様にして重力区画に足を踏み出す。
「はい。到着。大丈夫かな?」
そう良いながら僕は彼女をゆっくりと床に下してしった。
「くっ。どうしてあなたは平気なのかしら?いくら私の体重が軽いと言っても美少女ひとり抱えていんだから、負担はあるでしょ?」
「実家暮らしだと重たい荷物を持って重力区画に入る事もあったし、船外作業要員として肉体は鍛えているつもりだからね。無重力空間にいたら骨と筋肉が弱まるから。筋トレは欠かさない様にしているよ」
「船外作業要員の資格を持っていたわね。合格。内定を出すわ」
「何の話かな?。僕は行くから」
意味不明の言葉を述べる自称美少女にそう言って僕は教室を目指して歩きだした。
こんなラノベな展開はついているのか、不幸の始まりなのかさっぱり自信を持てないけど、僕の学園生活の始まりだ。頑張ろう。 続く
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