2 早速ですが、ボスモンスター的なやつにエンカウントしたのですが

怖い怖い怖い!!

さっきから落下感が止まらない。

周りは真っ黒で何も見えないから余計に怖い。

続くこと5分(体感なので曖昧)、

青ざめた顔をしたまま


「いつまで続くの?」


呟いた。

ていうか、


「声出た」


身体もある、そしてなぜか落下感は止まらず、背中から強烈な風圧も感じていた。

さっきから怖くて閉じていた目を開く。


「わーい。綺麗な大空だー」


快晴の青空が目に映る。

下を見る。


「おおー。広大な樹海だー」


緑色の森が大地を覆っていた。


うん。


「落ちてる!落ちてる!なにこれ!?寒!死む!?かんだ!」


やばいやばいやばいっ!!!

どうするどうするどうする!!!??


下をもう一度見ると緑の樹海が迫っていた。


無理だこれ。

万事休す。


ガサバキパキガンドカドン


大量の枝をへし折りながら木の幹に何度もぶつかり、地面に落ちた。


「⋯⋯⋯生きてた」


全身クソ痛いけど、とりあえず生きている証ということで。


□△☆★▲■



全身打撲、骨折、内出血その他もろもろのせいで立てそうになかったので、首を動かして周りの状況を見てみた。

いうならばジャングルみたいな感じ?行ったことないけど。

無数の木がそこら中に生えていて、枝や葉が太陽を遮っているせいでここら辺は結構薄暗い。地面は雑草が生えている。生き物の気配は感じられなかった。

ともあれよく生きてるな俺。

木に当たったおかげで衝撃を緩和できたのか、それとも新しい体が頑丈なのか。

多分両方だろう。


そこまで見て上体を起こしてみる。


うん。

この体すごいな。

もう完全に治ってる。


次に頭の中に勝手にインストールされた情報を整理してみる。

ふむふむ。

なるほどなるほど。

つまり

俺にはぶっ飛んだ身体能力やいろんな特殊能力があり、

これを使って不死者達を狩れと。

ただし、特殊能力は不死者以外に使っちゃダメ。(正当防衛、不死者殺しの邪魔をする奴または相手が魔物だった場合を除く)

他にも国、世界地図や獣人、エルフなどのたくさんの情報があった。

そのことから考えるとここは


「エルフの住んでいる聖なる樹海ですかね」


しかも相当深いところにいると思う。

外に出るのに数ヶ月かかるだろう。

そもそもどっち方向に行けばいいのかすらわからない。


てかこの場所相当深いよね?

死神からもらった特殊能力で場所を確認。

えーっと。聖なる樹海の中心地付近ですね。

あっはっはっは。

やばいやばいやばい。


ズン!


後ろから大きな地響きが鳴る。

後ろを振り向く。


「ギシャアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァ!!!!!」


くそでかい真っ黒な蜘蛛がそこにいた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『聖なる樹海』

エルフや多種多様の魔物が住んでいる森。

非常に広くて、日本で例えるとオーストラリアぐらいの大きさを持つ。

基本中心に行くほど魔物の強さが大きくなる。

中心地付近にはエルフが拝めている聖獣が住んでいる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『聖獣』

エルフに拝められている。

だが、その実態は蜘蛛型の魔物で、極めて危険。

基本中心地付近に縄張りを貼って、そこから滅多に出てくることはない。

だが縄張りに入ったものはので、未だ正体不明である。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

不死者狩りの死神代理 @watayuki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ