過ちに真の実は生らぬ
それから3日後の夕方。
この間と同じカフェで待ち合わせて壮介と会った。
コーヒーを飲みながら壮介の様子を窺う。
「…で…その後どう?」
「特に変わりない。すくすく育ってる。」
「そっか…。かわいい?」
「めちゃくちゃかわいいぞ。俺、子供そんなに好きとは思ってなかったんだけどさ。毎日育ってくの見てるとやっぱりかわいいもんだな。」
「そうなんだ。」
自分の子ではない可能性が高いとわかっていても、壮介にとってはもう“我が子”なんだ。
本当は今日、DNA鑑定をしてみたらどうかと勧めるつもりだった。
だけど真実を知る事が、壮介と子供にとって本当に幸せなのかという思いが強くなった。
「…壮介の子なんだね。」
「……うん。」
「じゃあ…私が言う事なんかないよ。」
壮介はコーヒーを飲んで、少し遠い目をした。
「ズルズル同棲なんか続けてないで、もっと早く朱里と結婚してたら…なんにも考えずに、ちゃんと幸せだって言えたのかな。」
「え?」
「俺は朱里が何考えてんのか、よくわかんなかったからさ。ホントに俺の事が好きなのかも、そんなんで結婚してお互いに幸せになれんのかも…自信なかった。」
「そうなの?」
今まで聞いた事のなかった壮介の本音が、またひとつ増えた。
どうしてそれを今になって言うかな。
もっと早く言ってくれてたら…少しは何かが違ったかも知れないのに。
「紗耶香に好きだって言われても、俺には朱里がいるからって、最初は断ったよ。だけどさ…朱里には今も忘れられない人がいるんだって紗耶香に言われて…ちょっとやけになった。」
「そんな事があったんだ…。」
「今更だけどな。」
壮介とは3年も一緒にいたのに、お互いの事をあまり話さなかった。
私の心の中には確かに順平がいたし、壮介に心を開いてはいなかったと思う。
「ごめんね。私、壮介と知り合う前に付き合ってた人の事、ずっと忘れられなかったんだ。」
「そっか。ホントに…今になってなんでこんな話ばっかりしてんだろうな、俺たち。」
「ホントだね。」
それは後悔ともまた違う。
関係が変わってうまくいくって事もあるんだ。
「最初から友達同士とかだったらうまくいってたんじゃない?」
「そうかもな。あ…でも俺、朱里の事はちゃんと好きだったぞ。」
「わかりにくいんだよ、壮介は…。でもまぁ…今更だけどありがとう。」
お互いほんの少し照れ臭くて、思わず顔を見合わせて笑った。
「考えようによってはさ…紗耶香は壮介の事が好きだから、どんな手を使ってでも壮介と一緒になりたかったわけだよね。その手段が正解だとも、嘘をついていいとも思わないけど…私よりずっと壮介の事、愛してると思う。」
「俺がいい加減な事しなかったら、朱里にあんな思いさせる事もなかったし、紗耶香もこんな事しなくて済んだんだ。だからさ…この責任は俺の一生かけて背負う事にした。俺はこれからも騙されたふりしてる。」
いつになく饒舌な壮介に、その決意の強さを感じた。
「なんか…急に大人になったね、壮介。」
「守るべきものができたからな。」
「そっか…。頑張ってね。」
カフェの前で壮介と別れて、帰り道を歩きながら、もし壮介とあのまま結婚していたらどうなっていただろうと想像した。
平凡でどこにでもあるような家庭を築いていたかも知れない。
私は壮介と家族にはなれたかも知れないけど、紗耶香ほど壮介を愛せなかっただろう。
壮介は私の事を好きだったとは言ったけど、結婚してお互いに幸せになれるのか自信がなかったとも言った。
だけど、紗耶香と子供の事は“守るべきもの”と言い切った。
あとは壮介と紗耶香の問題だ。
私はもうあの二人の事には触れないでおこうと思った。
家に帰ると、順平がソファーでうたた寝をしていた。
そっと近付いて寝顔を眺めてみる。
寝顔はそっくりなんだな…。
昔、私の隣で眠っている無防備な順平の寝顔を見ているのが好きだった。
その時だけは、順平がこのままそばにいてくれるような気がしたから。
目を覚ました順平が、ニコッと笑ってキスしてくれるのも幸せだった。
私の中の順平は、いつも優しく笑っている。
あの時もし、私が逃げ出さなければ、今も順平と一緒に笑っていられたのかな?
それとも…。
“もしも”の話をいくら並べ立てたところで、過去に戻れるわけじゃない。
後悔しているからこそ、今目の前にある現実を受け止めなくては。
真実を知っているのは、順平だけだ。
順平はすべてを話してくれるだろうか?
少し寒そうに身を縮めている順平にブランケットをかけて、私は自分の部屋で荷物をごそごそと漁った。
ずっと捨てられなかった順平との思い出の品はどこにやっただろう?
「あ…あった…。」
テーマパークのお土産にもらったお菓子の缶の蓋をそっと開けた。
これを開けるのは3年ぶりだ。
順平からの手紙や二人で撮った写真、順平が出演した舞台の半券。
プレゼントはネックレスだけだったから、思い出の品として残しておけるものはほんのわずかだった。
缶の中から写真を取り出してみた。
写真の中の順平は、あの頃のまま、私に優しく笑いかける。
誕生日にくれた手紙を読み返すと、大粒の涙がボロボロとこぼれ落ちた。
ごめんね、順平。
順平の事、大好きだった。
ずっと一緒にいようっていつも言ってくれたのに、私は目の前から急に順平がいなくなってしまうのが怖くて、逃げ出してしまった。
順平の事、ずっと忘れた事なんてなかった。
でも、もうやり直せないのはわかってる。
だから私は、どんなにつらい現実も、私自身の弱さも、すべてを受け止めて前に進みたいの。
順平はそれを許してくれるかな?
順平との思い出の中で涙を流していると、それを覆うように私の後ろから影が伸びた。
「…何してんの?」
「…順平と話してた。」
「え…?」
私は涙を拭って振り返った。
「私の好きだった順平と、話してた。」
「……。」
順平は床の上に広げられた写真をじっと見つめている。
「あのね…順平が、私の好きだった順平じゃない事はわかってる。」
順平はそっと目をそらした。
「…なんでそんな事言うんだ?」
私は襟元からネックレスを出して、順平に見せた。
「だって…このネックレスはね…いつもお金がなかった順平が一生懸命お金を貯めて、唯一私にプレゼントしてくれたものなんだよ。それを順平が忘れるわけないよ。それに…私には髪の長いメガネの美和なんて友達いないよ。だからもちろん順平も会った事はない。」
「嘘ついたのか…。」
「それはお互い様でしょ。」
順平は右手で目元を覆って大きく息をついた。
「私はホントの事が知りたいの。お願い、今度こそホントの事を話して。」
「……わかった。」
これから順平から聞かされるのがどんなにつらい話だったとしても、私はもう逃げない。
今度こそすべてを受け止めよう。
順平は自分の部屋から何かを持ってリビングに戻って来た。
それをテーブルの上に置いて、開けてみるように目で私に促した。
順平はソファーに座って膝の上に肘をつき、両手をギュッと握りしめている。
私はテーブルの上に置かれた紙袋を手に取り、中の物を取り出した。
何枚かの写真とくしゃくしゃになった封筒。
「あ…。」
写真にはそっくりな男の子が二人写っている。
「これ…順平と…。」
「こっちが俺。こっちは…弟の陽平。」
「双子…なんだね。」
「オマエが付き合ってたのは…陽平だ。」
何枚かの写真を見ていると、そっくりではあるけど成長とともに二人の雰囲気が違ってくる。
「なんで…順平って名前…。」
「陽平は高1の頃に白血病になって…病気のせいで高校にもほとんど行けなかった。一度は病気が治って、普通の生活ができるようになったけど…いつまた再発するかもわからないからって言って…いつそうなっても悔いが残らないように、自分のやりたい事するって。」
「それがお芝居だったの?」
「そう。中学の時に演劇部だったから。頑張って演劇部の有名な高校に入ったのに、結局行けずに中退したから、劇団に入って芝居やりたいって。親は反対したけど、どうしてもやるって聞かなくて19の時に家出した。」
「家出…。」
「金も持ってないし、病気で高校中退してるからな。なんかあったら困るって、働くとこも住むとこもなかなか見つからなくて…仕方ないから俺が陽平の代わりにアパート借りて、バイトの面接受ける時の履歴書も俺の使って…。それから陽平は俺の名前を使うようになった。さすがに車の免許は貸さなかったけどな。」
「そうだったんだ…。」
私の好きだった順平が順平と名乗っていたのはそんな意味があったんだ。
「そんで…オマエと出会ったんだろ。陽平からよく話は聞かされてた。好きな子ができたって相談とかもされたしな。一目惚れだって。そんなに好きなら告っちまえって何度も言った。」
一目惚れ…。
私も初めて会った時から気になってた。
「幸せそうだったよ、陽平…。生まれて初めて彼女ができたってさ…。奥手だったし、病気で高校にも行けなかったし、それまで恋愛した経験もなかったんだ。」
「うん…。」
“こんなに好きになったの朱里が初めてだ”って言ってくれたっけ。
“女の子と付き合うのも、デートもキスも何もかも朱里が初めてだ”って言った時は、少し恥ずかしそうだった。
その時は、モテそうなのに意外だなと思ったけど…そういう理由があったんだ。
「だけどオマエと付き合って2年くらいで再発して…あいつ、気付いてたくせに我慢して病院に行こうとしなかったんだ。初めてちょっと大きい役もらえたから、舞台が終わってからって…。朱里に見てもらうんだって…。」
「そうなの…?」
「まぁ…俺が無理やり連れてったけどな。それでそのまま入院って事になって…どんどん悪くなって…3ヶ月後にはビックリするほど呆気なく逝った。」
やっぱり…。
そんな気はしていた。
なんとなく、彼はもうこの世にはいないんじゃないかと思っていた。
それをハッキリと言葉にして聞かされるのは、正直つらい。
「あいつがな…劇団のみんなには黙っててくれって言うんだ。こんな弱ってるとこ見られたくないし、同情なんかされたくないって。それから…自分に何があっても朱里には絶対言うなって。朱里が泣くのはイヤだって…。朱里には自分の元気な姿だけを覚えてて欲しいって…。もし朱里に会うことがあったら、芝居の勉強に海外に行くって、陽平のふりして言えって俺に言った。」
あの頃の彼の姿を思い出して涙が溢れた。
いつだってそうだった。
いつも優しく笑って、私がいやがる事や悲しむ事は、絶対にしなかった。
何よりも私を大事にしてくれた。
「陽平は…ホントは朱里に会いたかったんだ。死ぬ間際にな…朱里に会いたいって…もう一度だけでいいから愛してるって言いたいって…。それから間もないうちに、涙流しながら…オマエの名前を呼んで…息を引き取った。」
その時には…私はもう、逃げ出していたんだ。
彼がいまわのきわに私に会いたいと願っていてくれた時、私は壮介と一緒にいた。
何も知らなかったとは言え、悔やんでも悔やみきれない。
「その手紙…陽平が入院してまだ意識がハッキリしてるうちに書いたもんだ。書くには書いたけど…やっぱり渡すのはやめようと思ったんだろうな。丸めてゴミ箱に捨ててあったのを俺が拾った。」
つらいのを我慢して書いてくれたんだろう。
見覚えのある文字が、少し乱れている。
「陽平が死んで少し落ち着いた頃にな…やっぱりオマエには知っていて欲しいと思って…陽平の持ち物からオマエの住所とか電話番号とか調べて会いに行ったんだ。でも、オマエはそこにはいなかったし、電話も繋がらなかった。」
「うん…。」
引っ越して落ち着いた頃、私は携帯電話の番号を変えた。
順平との繋がりをなくすために。
「あとはこの前話した通りだ。ずっと探して…劇団の人間には陽平と間違われたけど、黙ってるって陽平との約束だったからな。まぁそれでもいいかと思ってそのまま…。」
順平は彼との約束を守っていたんだな…。
元々“順平”と名前を偽っていたのは“陽平”で、順平自身は嘘をついていたわけじゃない。
結果的に陽平の身代わりのようになってしまったけれど。
「あのね…ひとつだけ教えて。」
「なんだ。」
「私が彼と付き合ってる時から別の人と付き合ってたとか言ったのは…紗耶香?」
「……。」
順平は目をそらして口をギュッと閉じた。
「知ってるんだよ。紗耶香の子供…壮介じゃなくて、順平の子供なんだよね?」
「えっ…なんで…。」
「順平が電話でその事話してるの、聞こえちゃったの。順平は私が留守だと思ってたみたいだけど、その時私、すごい熱があって部屋で寝てたんだ。順平は全然気付かずに出掛けちゃったみたいだけど…。次の日バイトの時間になっても来ないし電話にも出ないってマスターが心配して来てくれて、病院に運んだって。私、すごい脱水症状起こして意識なかったんだって。」
「そうなのか?」
「一晩入院してたのに、それにも気付かないんだもんね。私が好きだった順平なら、そんな事絶対にないよ。」
「……悪かったな。」
順平はバツが悪そうな顔でボソッと謝った。
「それはさておき…。ホントの事、教えて。紗耶香は順平の事、私が付き合ってた順平だと思ってた?」
「ああ…。バイト中に急に声掛けられて…。」
「やっぱり…。それで二人で手を組んだ…って事でいいの?」
「…そんなとこだ。」
「うん…そっか…。壮介、元はと言えば自分の責任だから、自分の子として紗耶香と育てるって。子供かわいいって言ってた。壮介はこれからも騙されたふりしてるって言ってたから…紗耶香には黙っててね。」
「わかった。」
「順平は…私をどうしようと思ってたの?」
順平はしばらく手元を見つめて、ため息をついた。
「陽平がオマエの事、めちゃくちゃ大事にしてたのも、オマエに病気の事を打ち明けたのも知ってる。ホントはただ陽平がオマエの名前を呼びながら死んでいった事だけを伝えたかったんだ。でも…オマエが陽平を捨てて他の男のところに行ったんだって知って…だから余計にオマエを許せなかった。陽平のふりしてオマエを傷付けて捨ててやろうって思ってた。」
「そう…。もっと上手に騙してくれたら良かったんだけどな…。それなら仕方ないって思えたのに…。順平、全然似てないんだもん…。」
手の中の封筒をギュッと握りしめた。
彼は私に何を伝えたかったんだろう?
「これ…順平は読んだの?」
「いや…何度も読もうと思ったんだけどな…。陽平が何を思ってたのか知るのがつらくて、一度も読めなかった。」
「読んでみてもいいかな…。」
「好きにしろ。俺が話せるのはそれだけ。あと…オマエの元婚約者のところにいた女…。」
「知ってる。佐倉代行サービスのサクラなんでしょ?壮介から聞いた。」
「そうか。それならいい。」
順平はソファーから立ち上がり、自分の部屋に戻った。
私はしばらく封筒に書かれた“朱里へ”の文字を見つめていた。
それから、少し震える手で封を開け、便箋を開いた。
少し乱れた順平…いや、陽平の、懐かしい文字が並んでいる。
朱里へ
朱里がこの手紙を読む頃には、
きっと俺はもうこの世にはいないだろう。
俺は朱里に謝らなきゃいけない事が2つある。
ひとつは、俺が嘘をついていた事。
俺の名前は陽平。順平じゃない。
順平は俺の双子の兄の名前なんだ。
病気のせいで高校を辞めて、
元気になってもそれがついて回って、
何もできなかった。
もしまた再発して俺が急にいなくなったら、
順平に俺のふりをしてもらおうと思ってた。
だから、順平のふりをしていたんだ。
ホントは朱里に“陽平”って呼んで欲しいっていつも思ってた。
でも結局ホントの事は言えなかった。ごめん。
もうひとつは、ずっと一緒にいようって何度も言ったのに、もう一緒にはいられない事。
俺が死んだら…朱里は俺の事なんか忘れて、
俺より強くて優しくて、
朱里を大事にしてくれる健康な人と
幸せになって欲しい。
俺は朱里に会えて幸せだったよ。
朱里と会うまでは、好きな事ができれば
いつ死んでもかまわないって思ってた。
だけど朱里と出会って初めて恋をして、
好きな人と一緒に生きたいって思えたんだ。
俺の手で朱里を幸せにしてあげたかったけど…約束守れなくてホントにごめん。
最後にもう一度会いたかったけど…きっと
朱里を泣かせちゃうから、やめておくよ。
朱里には俺の笑った顔だけ覚えてて欲しい。
俺の最初で最後の恋をありがとう。
幸せな時間をありがとう。
朱里、愛してる。
朱里の幸せを願ってるよ。
陽平より
ごめんとありがとうと愛してる。
私の伝えられなかった言葉を、彼は残してくれた。
「陽平…。」
手紙を抱きしめて、一度も呼ぶことはできなかった彼の名前を呟いた。
「ごめん…ごめんね…。」
涙があとからあとから溢れて頬を伝い、ポトポトとこぼれ落ちた。
彼は…陽平は、どんな気持ちでこの手紙を書いたんだろう?
その手紙は、死を覚悟しても尚、私に対する優しさで溢れていた。
陽平は私が逃げ出してしまった事を知らないまま亡くなってしまった。
今更悔やんでも仕方ないのはわかってる。
だけどあの時、もう少し私が強ければ…。
“陽平、愛してる”と最後に一度だけでも言えたかも知れないのに。
“大事にしてくれてありがとう、一緒にいられて幸せだったよ”と素直な気持ちを伝えられたかも知れないのに。
それは陽平の望みではなかったかも知れないけれど、何も知らずに後悔するよりは良かったんじゃないかと思う。
「忘れない…。忘れられるわけないよ…。」
今はもう陽平はここにはいない。
どんなに想っても陽平が戻ってくる事はないけれど…。
せめて、陽平との幸せだった日々の想い出と、陽平の笑顔と優しさを、私の胸に大切にしまっておいてもいいかな?
もう陽平を思い出して、悲しんで泣いたりしないから。
だから今夜だけ。
今夜だけは陽平を想って思いきり泣かせて。
明日からは陽平との幸せだった想い出を胸に、笑って前を向いて生きるから。
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