第15話 なれない

 いったいあれはどこの教室だったのか、今どこの廊下を歩いているのかわからなかった。いや、歩いているのは宗治先輩だけれど。誰かに見られたらちょっと焦る。オレがおぶさっているところではなく怪我の方。そんな量じゃないがこの学校の生徒は特に血なんて見慣れてないから。



「そーちゃん!?」



 生徒会室に入ってすぐ、怪我に気づいた紅ちゃんが寄ってきた。この姿を見て先に宗治先輩に気づくのはさすがかな。



「山本先輩またやられたんすか!?」


「俺は疲労。そーちゃんありがとー」



 そう言って俺は降りて、紅ちゃんと真ちゃんに先輩を任す。慣れた手つきで真ちゃんが救急箱を持ってきて手当てをする。



「会議に来たら会長いなくて」


「なんかあったんすか?」



 パソコンに向かうと薫君と殊羽君がオレんとこに来た。



「会長が、玲が宗治先輩を撃った」


「「!?」」



 動いたのは闇月のお嬢様。



「先輩、それは会長が?」


「ああ、あいつはとにかく狂ってた」 


「なぜ?心当たりは?」


「分からない。ろいなさんといい、玲といい、いったいなんなんだ」



 完全には思い出せていない。それほどに玲の力は強い。あんなことがあったのに、本当に先輩も先輩でバカだ。



「山本先輩は?」



 おうおう、やっぱりオレんとこにふるか。



「なに?」


「なにか御存知ですか?」



 全部教えるのは宗治先輩だけ、今のところは。



「俺は玲に雇われた情報屋だ。玲のことにも探りを入れながらね。正体までは突き止めていないけれど、まさか戦いになるなんて、彼が自ら本当に銃を向けて撃つなんて思わなかったよ。そのきっかけもわからない。ただいなくなろうとしてることは、旅行って言ってたけど、それはごめん、知ってた」



 ウソとホントを織り交ぜて。ちょっと演技なんかしちゃって。



「そうですか」


「みなさん。とりあえず今日は」


「そうね玲様がいないんじゃ。私たちがここにいる意味も会議の必要もないわ」



 真っ先にオレに突っかかってきそうな真ちゃんがしおれて言った。玲様ってあんなに言ってたのに、ろいな姉様がいなくなってからずっとこうだ。たしかに生徒会長がいない会議なんて。しかも、今日の議題は、



「必要あるだろう」



 宗治先輩の声だ。オレはさっきの演技のあとすぐみんなに背を向けている。だから彼がが今、どんな顔か知らない。



「会議も必要だ。生徒会執行部も必要に決まっているだろう」


「や、でも先輩、なにも今日じゃなくても」


「会議する。ろいなさんがいなくなった時も玲はそうした。別に致命傷を負ったわけでもないし、決めてしまおう」



 この人は本当にバカだなあ。オレも随分と欠けているけれど、この人もそうかもしれない。



「そうすね、じゃー決めますか」



 そう言ってオレは振り返って、椅子から降りて、立って、歩いてソファに座った。このソファに座るのは一年ぶりだ。会議中移動したのは今日初めてかもしれない。



「決めるって言っても先輩方、今日の議題は夏季休業中の」


「さすが薫だな、今日は合宿についてだ」



 殊羽が大げさにため息をついてオレの隣に座った。



「遊ぶ内容今決めるんすか」


「そうだな」


「って山本センパイめっちゃ猫背」


「うっせ、これでわかんねー」


「うっわ、めっちゃちっせー」



 もたれかかったらそう言われた。うっせーお前だって小さいくせに。飛鳥ちゃんと身長ほぼ一緒なのに。



「おい調子のんなよー!シューシュー!」


「シューシュー!!!」



 紅ちゃんが嬉しそうだ。



「なんすかそれ!つか、遊ぶ内容決めるんだからいいじゃないすか!わっ痛!爪切ってくださいよ!!」


「裕太様!怪我人を増やさないでください。宗治様、私室内プールがいいですわ。日に焼けたくありませんので!」


「えー!海がいい!!私、海!!宗治君!絶対海ね!らいら海がいいー」


「会長、オレは室内プールに賛成です」


「裕太、俺は会長じゃない」


「会長っすよ、玲が言ってました。いない間は宗治に頼むって」


「帰ってくるって?」


「冬に」


「そう、か」


「だから会長、俺プール」



 そう呼ぶと宗治先輩は苦笑いをした。



「会長、なんてなれないな」


「なれますよ」


「ああ、呼ばれ慣れてないという意味で言ったんだ。あんな偉そうにできるかな」


「やらんでいいですよ」



 宗治先輩はそのままで。いや変わって欲しいところもあるけど、



「じゃ、多数決をとる。プール」



 オレ、真ちゃん、かおるんの3人。



「海がいい人、ちなみに俺もだ」



 って決まりじゃねーか。4対3で海に行くことになった。


 そうして時が流れて、なんというか平和っていうの?何もなかった。いやいや実際には海で飛鳥ちゃんと紅ちゃんが遠泳いってなかなか帰ってこなかったりとか、オレが日に焼けて真っ赤になったりとか、シューシューがナンパしてたり、真ちゃんがオイル塗らせてたりしてた。本当にみんなで遊んだ。普通だ。とっても。それでいいのに、それがいいのに。少し怖いオレはやっぱりいろんなことを知りすぎた。情報屋なんて仕事、やっぱりオレには向いてないな、親父。


 金にならない仕事はしない主義だ

 別に親父が借金を抱えてたわけでも

 金が死ぬほど好きというわけでもない

 なにか見返りがないとやっていけない

 やらなきゃいいのに

 親父の残したたくさんの情報を

 たくさんの人の思いを

 今日オレは金にならない仕事をする



「覚悟はいいすか、宗治先輩」


「ああ」


「それよりもなによりもまず」


「?」


「謝らせてください」


「・・・」


「ずっと黙ってて本当にすいませんでした」



 今日人生で初めて本当に心から謝った

 あ、母さんに謝ったことはあるから

 2度目







 ○○○○○○






 初めて会ったあの日

 彼女は泣いていた

 ひたすらに泣き続けていた



「レイ、なんであの子はガラスの中にいるの?」


「キケン、だから」


「キケンだとガラスに入らなきゃないの?なんで?」


「あばれるからだよ、みんなケガしちゃうからだよ」



 ガラスの中で目から涙を流し続ける

 そんな少女を見ているのは

 ものすごく悲しかった

 可哀想だった



「こうするしかないんだ」


「なんでこうなっちゃったの?」


「悪くて白い、大人のせいだ」


「なんで、こんなことしたの?」


「わからない」



 泣き続ける彼女

 俺の頭から離れない

 髪はぼさぼさ服はずたぼろ

 その時は黒い染みが何の模様なのか

 わからなかった

 赤い色でしかまだ見たことがなかったから



「きれいなかっこう、させたら?」


「その前に僕が殺されちゃうよ」


「いくじなし。俺がやる!ねえ?」


「だめ!!!」



 近づいてガラスに触ろうとした

 手を叩かれた

 何すんだっておもった



「見てよ、ほら」



 レイに言われて見てみれば

 彼女の服と髪がガラスの中に舞っていた

 身体が武器になっている

 鋭く突き出た体は肩と腕と足と

 ガラスに当たって音を立てる

 それが耳に残って離れない



「坊ちゃまたち、お下がりを」



 黒い人たちに背中を押され屋敷へ向かう

 鼻の頭に冷たいものが当たった

 空は暗く黒くなっていた

 さっきまで青空だったのに








 ○○○○○○






 夢は尽きて月明かりを歩め


 たくさんの鎖と雑音の中

 かすかに響く君の声

 僕を責めたてる

 僕が犯したこの罪を

 僕が飛ばしたいつかの紙飛行機を

 僕だけの青い空に閉じ込めた

 青い空

 それは僕の心





 ○○○○○◯




 裕太はいつもの調子で話し始めた。



「先輩。今オレが知ってること、全部洗いざらい話します。まずひとつ、」



 そこでもったいぶってニクスを抱きかかえる。ここは裕太のアパートの一室だ。布団を二つ敷いて部屋はいっぱいになった。あぐらの足の間におとなしく座るニクス。



「オレ、敵のボスと仲良しこよし。さっき先輩が食った肉、ボスからもらったんだよ」


「長い、話のようだな」



 俺がそう言うと裕太は少し笑った。



「そりゃそーすよ。だってオレの家族のことも話さんくちゃいかんので。だから泊りだっていったでしょ?」


「家族、親父さんか?」


「そう。オレは親父が死んだととこを見た。そんで玲はそれを見られたくなかった、そしてオレは玲に従うようになったのです」


「脅されていたのか」


「ま、そーすね」



 仲が悪いとしか思っていなかった。



「気づかなくてすまな」


「気づかれないようにしてんですから、当たり前っす。あと!」



 裕太が俺を睨みつける。大きなクマのある眼が鋭くなる。



「先輩が謝る理由がありません。てか先輩はもっと怒るべきですよ?」


「怒ってるのか」


「はい。ああ、でもこれから紅ちゃんのことも話さざるを得ないので、先輩怒るかもですね」


「来羅も、玲も化け物だった、まさかろいなさんもそうなのか?」


「さすがー。でもまだいるよ?」


「殊羽と、飛鳥だろう?」



 さすがに驚いたようで目を見開く。しかしすぐに苦笑いをしながら冗談を言う。



「っはは、武士の勘ってやつすか?」


「そうだ。さすがにあれだけ強い奴らがまだよくわからないが無関係だと思わない」


「さすがすねえ。この執行部にいる化け物はさっき上がった人たち、紅ちゃん、玲、飛鳥ちゃん、殊羽くん。敵さんずはみんな、いやボスだけはふつーのひとだよ」


「ボスか」


「ボスは飛鳥ちゃんの探しているお兄ちゃんさ」


「そうなのか!?闇月羽月、彼も闇月内戦で死んだとされているが」


「そう、真実は違うんだよ。ま、おいおい飛鳥ちゃんサイドのお話もするとして、それよりも気になることがあるんでしょー?」



 そう言って裕太が俺に向かってニクスの肉球パンチを繰り出す。ほっぺたにあたる。やわらかい。



「来羅のことだろ?気にはなるが、話しやすい順序で話してくれて構わん」


「はははっそーちゃんらしい」



 そんなにおかしいか?笑い転げる裕太にニクスが逃げて行く。



「なにがそんなに」


「そーちゃんの顔のしわ。紅ちゃんの変化に気づいてるんでしょ?」



 裕太の言うとおりだ。あいつは最近おかしい。普通に戻っている。それがおかしい。



「最近、紅ちゃん先輩のこと名前で呼ぶし、言ったことよく覚えてるし、時折すっごい難しい顔してオレと先輩を見てる」


「ああ。どうしたと聞くとはぐらかされる。そんな器用なことできるはずがないのに」



 以前の来羅だったら、ううんなんでもない、なんて言いながら苦笑いしない。満面の笑みでストレートに話をする。



「紅ちゃんの生い立ちはなんて聞いてます?あの大嘘つきから」


「外国とのハーフで母親と暮らしていた。そして不治の病にかかって手術をしたが失敗、桜家で不治の病の治療の研究対象として預かり、母親も庚吏家で暮らしている。今は症状は落ち着いて暴れることもなく、学校にも通えるようになった」



 ざっというとこんな感じだ。ヴェニエラというのは病に侵された患者の名前、そう言われた。あの玲に。



「まず母親は桜家にいない。というか死んでる。ちなみに紅ちゃんはオレの親父の友達の娘。親父の友達って言っても親父より年上で、だから彼女は生まれてから20年はこえている」



 裕太流れるように続ける。



「親父の友達は施設の仕事をしていた。その施設っていうのが化け物製造所。紅ちゃんのお母さんはそこの事務をやってた人。親父は友達の施設行きを心配してたけど恋人ができたことを喜んだ。でも同時に彼らを逃がさなきゃと思った。なんでかというと、女性は子供を産まされていた実験体をすでに二人」



 俺の表情に気づいた裕太。



「知らない方がいいこともあるんだよ先輩」


「いや、知りたいんだ。続けろ」


「へいへい。そのあとに彼女は友達との子を二人産んだ。一人は敵さんズの一人、コードネーム白。そんでもう一人が紅ちゃん。二人を逃がそうとした両親は死んだ。二人の子どもは実験されて化け物になってしまうのでした」



 裕太がコーヒーを飲む。俺も飲む。



「質問していいか?」


「どーぞ」


「焼死しないのは化け物だからってことだよな」


「そう、あの時ヴェニエラは記憶を消された。力を封じられた。力の出し方を忘れさせられた。でもたぶんそのずっと前から記憶を消されてるはず、焼いたのはたぶん別の理由があるんだと思う。それがまだわからない。思い出せない?宗治先輩?」

 

「不治の病の治療に失敗して、処分。たしかに、なぜ俺も一緒にその光景を見ていたんだ?思い出せない、なんでだ、玲は、いったいいつから」



 この顔は初めて見た。



「先輩、玲に言われたことはこの際全部忘れてください。あの人は狐。嘘だらけ。それとそんな傷だらけの身体で。瀬川宗治、信じることは美しいけれど正しくはない」



 こんなにはきはきと目を離さずに向き合うのは初めてだ。



「ノーナンバーは先輩に定期的に力を使っていた。記憶を忘れさせるため、自分に都合のいいように利用するために。紅ちゃんはもともと記憶があいまいだったけど。さらに力を使われていた。んで今玲がいなくなって少しずつ思い出し始めている。でも先輩紅ちゃんより酷いことされてますよ?いつからって、もうずっと始めて会った日から操り人形だったんですよ」


「それは」


「そんなことはない。そう信じたいだけ。それに先輩も少しずつ思い出してきたでしょう?」



 俺が過ごしてきた今までの時間すべて、すべてなのか?玲に忘れさせられていたのか?本当に全部作られたものだっていうのか?



「それでもまだ知りたい?」



 そんなの当り前だろう。



「構わない。俺は知りたいんだ。俺の今までの本当の記憶を、意味を。それに玲のこともなんとかしたい」


「なんとかねぇ、何もできないっすよ先輩には」


「そうだろうがせめて、知っておきたいんだ。だから悠太」


「なんすか?」


「ずっと知りたかったことがある」


「なに?」


「お前はいったい何者なんだ?」


「情報屋さんだよ。それだけ」



 いつもと同じ答え。



「それだけ、じゃない。その前に一人の人間だろう?」



 先ほどの裕太のようにまっすぐ見る。いつもの苦笑いが苦しそうだ。いつもの余裕のある裕太とは違う反応。



「オレはあくまでお仕事をしてるだけ。そしたらこんなめんどくさいことに巻き込まれちゃったけど」


「仕事か」


「だけど」


「だけどどうした?」



 眉間のしわが深くなる。



「せっかく髪を切ってさっぱりしたのに、変わらないねその顔」



 とそう言われた。



「ちゃかすな、悠太」


「先輩、オレ」



 無理にちゃかそうとする悠太のその姿は、



「悠太は何も悪くない。お前は今まで一人でずっと頑張ってきたじゃないか。だからお前ももう謝るな。むしろ感謝してる」



「そんなことを平気で言うんだ」



 それから悠太は、俺にいろんなことを教えてくれた。


 何が変わるわけでもないのに先輩に話したところで、オレが先輩にしてきたことも、なにもかもそのままだ。償いにすらならない。そうして何度も謝りながら話す。


 こんなことを知らないままでいたのか

 記憶を消されていたのか

 玲が

 なのに裕太がその罪を償おうとしている

 やっとお前のおかげで

 思い出せなかった本当の俺を

 玲への怒りも思い出したんだ



「先輩、本当にすいません」


「そんなに俺の怒った顔は怖いか?」


「正直玲より怖いっす」


「はは、記憶を消されるわけだ」



 なぜ髪を伸ばしているんだ?

 俺は幼少期に彼に言い張ったんだ

 体も大きくなって強くなって、

 髪も伸びる頃にはレイを倒す

 絶対に

 俺はお前を許さない

 バケモノ、消えちゃえ!

 いなくなれ



「怖くたって、それにもっと怒ってほしかったから。嬉しいんだけどね、オレは。それに記憶を消されていい理由なんてぜんぜん、」


「いや、俺は玲に能力を使わせたんだよ。そこまではお前も知らないだろうけど、今全部思い出したから」


「な、なんで?教えてはくれないんすか?」


「小さい頃俺が玲をいじめたから、かな」


「まじ?」


「来羅は、ヴェニエラは焼かれる前に玲のメイドになったんだ。初めてヴェニエラに会った時彼女はガラスケースに入れられてあの玲の家の庭に来た。よく泣いて我を忘れる子だった。その度に玲とろいなさんは力を使ってたんだろう。俺らは兄貴とろいなさんと5人で遊んだり仕事してた。でその頃から能力を使い始めてるんだ。まあ来羅として抑えておくためと、その力を俺に見られたその記憶を消すために。しごとは今思えば子どもの遊びじゃねーし、兄貴はそれが嫌で瀬川家を勘当されたんだよ」


「兄貴?瀬川家に!?情報屋に漏れないってその人どこで何してんだ」



 裕太の仕事スイッチを押してしまった。



「オレもまだまだ知らないことがあるんですね。まだまだだな。先輩、洗いざらい全部吐いてもらいます」


「ああ、話すよ。ちょっとくらい暴れたい気分だけど」


「あ、あのここ賃貸なんで」


「壊さねーよ」


「あとなんか口調も怖いんだけど」


「あー、まあ気にすんな。もう少ししたら落ち着くから」



 これが終わったら道場にこもろう。

 精神統一

 心頭滅却


 竹刀を折ってたのはまだ俺が未熟で

 力が有り余ってたからで

 まだ玲も未熟で

 力が弱かったせいで



「オレが落ち着かないって」



 大丈夫だ、

 今はもう



「お前に怒ってるわけじゃない。忘れてた自分と忘れさせたあいつに、だよ」





 ○○○○○○







 とってもとってもきれいな夕暮れ

 紅い赤い空が広がって

 ひまな人たちがふと見上げた

 そこにただいつも広がる空

 だけど私にとって

 きれいな空は眩しいくらい

 私の心に突き刺さる

 怖い

 いつもだったら喜んで

 何もかも忘れた私は笑ってた

 ああ今は真実を映し出す






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