まさに目からウロコと言いましょうか、過去を受け継ぐだけが伝統ではないということを、まざまざと見せつけられた気がしました。もちろん、オリジナルとなることほど難しいものはないかもしれません。けれども、伝統を伝統として受け継ぎ、次世代に紡ぐためにあらたな息吹を吹き込む。それは次の伝統を生む、風となるかもしれません。この掌編を読んで末広焼を応援したくなりました。