レインと魔王

 最後の勇者『トーリス・キルメン』が魔王の持つ恐ろしい魔術の力で呆気なく姿を消された事で、この世界からレイン・シュドーと魔王に抗う存在や無関係な命は全て姿を消した。数十人のビキニ衣装の美女と漆黒の衣装を身に纏う存在の周りに広がるのは、数限りなく増え続ける純白のビキニ衣装の美女と、彼女をただ生み出し続ける事のみに尽力を注ぐ無尽蔵の命だけであった。長きにわたる戦いの末、ついに魔王とレインは醜く愚かな世界を思いのまま創り変える事に成功したのである。

 だが、無表情の仮面をかぶり続ける魔王は当然のことながら、レインの方もあまり嬉しさを見せたりはしなかった。勿論その顔には笑顔が籠ってはいたのだが、それはあくまで今回の勝利を噛み締めている事だけに過ぎなかった。彼女の傍にいるのは、この世界でただ1人『レイン・シュドー』とは異なる存在なのだから。


「……貴様にしては、珍しく横槍を挟まなかったな」


 そんな存在=魔王がレインに尋ねたのは、つい先程、トーリスが全く関与できない形で交し合った話し合いだった。もし彼が鍛錬を怠けず、魔術もしっかり習得していたとしたら、魔王とレインの間でこの最後の勇者をどのように利用するか、心の中での会話が行われていた事を知っただろう。そして、もし魔王の乱入がなかったとしても、結局トーリスは同じ最期を辿る事になったと言う事実も。


「「「……本当は私もやりたかったけど、あのトーリスだし……」」」

「「「「それに、あいつは『勇者』でしょ?」」」」

「ふん……」


 しかし、レインは呆気なく魔王にその役目を譲った。自分が勇者だと思い込んでいる者に止めを刺すのはかつての仲間である自分自身よりも魔王のほうが適任である、と考えたからである。そして、魔王と考えている事がほぼ同じであった事に対し、嬉しかった、という率直な感想をレインたちは改めてその口から告げた。今まで何度も考えが読めず、訳が分からないまま従うことを余儀なくされていた自分が、魔王が思い描いていた構想を自分たちの中でも思いつけたという事実は、彼女の実力が過去よりも上がっていた事を示す確実な証拠に等しかったからである。魔物軍師ゴンノーが消滅する間際、魔王に決して勝つことができないと言い放たれた、あの時と比べても。


 そのことも踏まえたのか、魔王はレインにその言葉をあの場所で持ち出した理由を尋ねた。何故心に違う言葉を引き合いに出し、トーリスの必死の助けを断ったのか、と。


「「「「……トーリスは、ずっと過去にしがみ付いていた」」」」

「「「「「あいつが勇者としてチヤホヤされて、私の分の地位も名誉も奪い取っていた、あの頃のね」」」」」

「「「「「「過去の事が大好きなら、を用意してあげなきゃ可哀そうでしょ?」」」」」」


 皮肉たっぷりに楽しく話しながら、純白のビキニ衣装に包まれている胸をたゆんと揺らすレインたちを、昔と変わらず無表情の仮面の下から魔王はじっと見つめていた。ただ、その下で何を考えているのかという問題に関しては、以前よりも彼女たちは解決策を多数見出すことが出来るようになっていた。あの時、乱入してきた魔王は何故トーリスを甚振り続け、周りを取り囲むレインたちに一切危害を加えなかったのか、と言う疑問についても、彼女なりに答えを出すことが出来るようになっていたのだ。そして――。



「「「「「……どういう事かしら、魔王?」」」」」

「……わざわざ確認をする必要はない。貴様の考えた通りだ」

「「「「「……ふふ、ありがとう♪」」」」」


 ――またもレインと魔王の思いは一致していた。最後の最後まで勇者と言う虚しい地位にしがみ付いていたトーリスと異なり、レインは既に勇者と言う地位を捨て、更に人間や魔物と言う垣根をも飛び越え、『レイン・シュドー』と言う唯一無比の存在に変貌していた。勇者との決着を望むと言う状況では、レインは無視しても構わない存在である、と魔王は見做していたのである。言い換えれば未だに魔王はレイン・シュドーを舐め切っている、と言う事にもなるのだが、勿論それも承知していた彼女は一切文句を言わなかった。それどころか、ますます嬉しがっていたのである。



「なんだ貴様、そんなに嬉しいのか?」

「「「「うん、何故かは私もはっきりとはわからないけど……♪」」」」

「「「「「なんか魔王に追いついてきたかな、って気がして♪」」」」」


「……ほう」



 そして、レインはその旨に関して補足を入れると同時に、ある決意を魔王に伝えた。

 謎のベールに包まれていた魔王と同じ思いを共有できた事は確かに嬉しいが、だからと言ってこれ以上馴れ合う気は無い、と。


 この思いを告げるまで、本当に長い道のりであった。

 たった1人で決戦に挑み、一切の支援を受け入れられなかった結果手も足も出ず敗れ、屈辱の涙を流し続けたあの日、レインは魔王と言う存在に屈した。魔王から逃げる事も出来なければ戦うことも不可能であった彼女は、どう言う気まぐれか手を差し伸べてきた魔王の加護を受ける決意を見せ、そして世界の真実を知った事で魔王と完全に協力する方針を固めた。それはあくまでも『協力』であり『下僕』になったつもりはない、とレインは常に意気込んではいたが、自分も考えつかない名案を与え、様々な力を授け、そして圧倒的な力を次々に見せつける魔王を前にしては、事実上その手下として動かざるを得ない日々が続いたのである。


 だが、それも今日まで。



「「「「……ねえ、そろそろ今の関係、終わらせない?」」」」


「……貴様が言うか、それを?」


「「「「「……ええ、悔しいけど、今も私の命は貴方の掌の中」」」」」

「「「「「「貴方に確認を取らないと、私もトーリスと同じ目に遭わされるかもしれない……」」」」」」



 そのための、魔王側の確認も兼ねただ――かなり遠回しの言葉の後、ようやく彼女ははっきりと魔王本人に自らの思いを告げることが出来た。

 この世界にたった2という状況になった以上、これから先に行うべき事はたった1つしかない。全ての命をレイン・シュドーに変えるのならば、すべての彼女の視界に入り続けるこの漆黒の異物もまた、純白のビキニ衣装の美女の一部にしてしまう以外に選択肢は無い。逃げる事はできないし、そもそもそんな事なんて一切考えたことも無い。だからこそ、レインは覚悟を決めたのである。既に彼女の表情は、先程までの楽し気な笑顔から魔王をじっと見据える真剣なものへと変わっていた。

 だが、そんな状況でも魔王は一切動じることも恐れることも無く、普段通りの高圧的な態度、冷たい言葉でレインに接し続けた。レインが告げた宣戦布告に対しても、そちらの都合で勝手に動いて構わない、と返したのである。



「「「「「「……私の都合に、合わせてくれるの?」」」」」」

「当然だ。今の貴様らはあの勇者を甚振る事に全力を注ぐつもりだったようだからな」



 そのような状態のレインを倒しても面白くない、どうせ決戦を挑むつもりなら、全力でかかってきた相手を再起できないほどに叩きのめす方が良い――上から目線の魔王の言葉に、レインは一切異論をはさまず賛同の意思を示した。彼女たちもまた同じように考えていたのである。そして、双方の同意の元、この世界を真の平和に導くための最後の過程――レイン・シュドーと魔王の決戦がいつか行われると言う未来が確定した。ただしその『いつか』と言うのは、レインたちもまだ分からなかった。来るべきに備えて鍛錬を積み、自分がしっかりとした覚悟を決め、そして負けた時の後悔を思い描かなくなった時、両者は相まみえるのである。


 なるべく早めに決戦への心構えを整えるようにする、と告げるレインに対し、魔王は舐めたような鼻息だけで返事をした。

 このやり取りも、おそらくは今日までに違いない――レインたちは心の中に、ほんの僅かだが感銘の思いを宿していた。




「「「「「……それにしても魔王……」」」」」

「どうした?」


「「「「「「「トーリスをどこへやったの?」」」」」」」


 無事決戦の日程を決めることが出来た後、レインはこの一件とは別の疑問――先程まで彼女たちが対処していた最後の勇者トーリス・キルメンの末路について魔王に尋ねた。確かに彼女たちは魔王とほぼ同じようにトーリスを彼の思いと正反対の形――命を奪うのではなく、永遠の命を与えるという形で止めを刺す事を考えていたのだが、それはあくまでこの世界の中で執り行うはずであった。だが、魔王はレインの考えを飛び越え、彼女たちが与り知らぬ全く別の場所へとあの喧しい男を送ってしまったのである。

 だが、その問いに対して戻ってきたのは、ある意味魔王からの宣戦布告のような言葉であった。この世界とはのどこか、と言う答えだけを、魔王はレインに与えたのである。残りを知りたいのなら決戦に勝てば良い、と言うどこか厭味ったらしい言葉と共に。



「「「「……ふふ、まあそうよね……」」」」

「「「「分かった、絶対に私、貴方に勝つから」」」」

「「「「「「「「……ま、でもどちらにしろ、トーリスが死んでないのは確かなのよね♪」」」」」」」」


「そう認識しておけ」


 了解、と一斉に告げ、大きく息を吐いた後、数十人のレイン・シュドーはそっと空を見上げた。

 この空の色の全てを、白と黒、そして肌色で染め上げてみせる、と言う思いと共に。


~~~~~~~~~~


 そして、その空も世界も超えた遥か彼方、魔王のみがその位置を知る場所で――。



(わああああああああああああああ!!!)



 ――トーリスは、生きていた。いや、正確には生きざるを得なかったといっても良いだろう。

 彼の姿は、既に青年の姿を保っていなかった。それどころか生き物ですらなく、ただこの『別のどこか』を一面に覆いつくす存在へと変わり果てていたのである。手も足も当然ながら存在せず、トーリスがただ感知するのはどこまでも広がる自分自身の体のようなものと、目も鼻も口も無いのになぜか感じる、この場所に延々と広がる光景だった。

 まさにそれは、彼にとっては悪夢そのものだった。


「うふふふふ♪」うふふふふ♪」うふふふふ♪」うふふふふ♪」うふふふふ♪」…

(や、やめろ!やめろ!!)


「「あはははは♪」」あはははは♪」」あはははは♪」」あはははは♪」」あはははは♪」」あはははは♪」」あはははは♪」」…

(うわあああ!出るな!ここから出るなああ!!)



「「「レイン♪」」」レイン♪」」」レイン♪」」」レイン♪」」」レイン♪」」」レイン♪」」」レイン♪」」」レイン♪」」」レイン♪」」」レイン♪」」」レイン♪」」」レイン♪」」」レイン♪」」」レイン♪」」」レイン♪」」」レイン♪」」」レイン♪」」」レイン♪」」」レイン♪」」」レイン♪」」」レイン♪」」」…

(やめろおおお!!レイン、やめてくれえええ!!!)



 そこに存在していたのは、『トーリス』と言う名の大地以外は全てレイン・シュドーだった。彼の表面に現れた無数の突起はあっという間に形を成し、純白のビキニ衣装のみを纏った微笑みの美女に変貌し、この場所に次々と生を成し続けていた。どこまでも憎み続け、卑下し、そして恐れ続けていた最悪の存在が、自分自身から数限りなく生まれ続けるという屈辱を、彼は日々味わい続けさせられていたのである。しかも、この場所を覆う大地と化してしまった彼は寝る事も意識を失う事もできず、魔王から与えられた力によって正気を失う事すら不可能になっていた。

 しかも、トーリスを苦しめる要因は他にもあった。


「「「「うふふ、また生まれちゃった♪」」トーリスから生まれるってのも案外悪くないわね♪」本当よねー♪」

(僕は男だぞ……!!男から生まれるわけ……ああああ!!!まただああああ!!)


「「「「「あぁん、レイン♪」」」もう、また生まれちゃったのねー♪」」トーリスったら積極的♪」」

(違う……違う違う違あああああまたああああ!!!)


 彼がどれだけ心の中で拒否しようとも、彼の体=この場所を一面覆うその大地は、レインを生み出し続ける事に対して快楽を抱き、更に大量の彼女を作り出すという事に執念を燃やし続けていたのである。そして、どんな美女との戯れよりも男性の心を刺激するその快感を、彼はすべて受け入れざるを得なかったのだ。トーリス・キルメンと言う存在は、魔王によって不滅の命へと変貌させられたのだから。



「「「「ふふ、たまには感謝しないとね♪」」そうそう、トーリスに対して、ね♪」」

(い、いや……!!)


「「「「「「トーリスも喜んでるわよね♪」」そうよねー、皆に感謝されるんだもん♪」」ありがとう、トーリス♪」」

(あ、ああああ……!!!)



「トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」トーリス♪」…



(あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!)




 こうして、勇者トーリス・キルメンは数限りなく増え続ける純白のビキニ衣装の美女からの祝福を、永遠に受け続けるのであった……。

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