第15話 伝説のレジ打ち(10/22)
行きつけのスーパーに買い物に行って
いつもその姿を探してしまうレジ打ちさんがいた。
彼は人気者でいつも彼のレジだけ混んでいた。
私も何度となく彼にレジをお願いした。
彼は全部ポリ袋に丁寧に入れてくれるし、とっても丁寧。
「お人参さん、ピーマンさん、お芋さん……、お洗剤はこの袋にいれますね。お肉さん、お豆腐さん……。ポイントカードはあります?」
「あの、見つからなくて…」
「いいのいいの、ゆっくり探して。そういう時ってあるわよね。慌てないでいいのよ」
「ありがとうございます。あ、ありました」
「あー、よかった♡」
無愛想なバイトの兄ちゃんより、パートのオバサンより幸せな気分になれたのに……。
ああ、もう一度彼のレジに並びたい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます