雨の思い出

 雨の降る日は何があっただろう。

 記憶を遡ると一番古く覚えているのは幼稚園の帰りに雨が降っていた事。

 部屋から激しく降る雨の景色を見ていた。

 帰りの時間になってもずっと降っていた。

 でもどうやって帰ったか覚えていない。

 他は断片的にいつの頃かよく覚えていない記憶が続く。

 小学校の教室から見た景色。

 なぜか授業参観が雨だった時。親は来なかった。

 遠足が雨で中止になった時。

 もっと思い出していい筈なのになぜか覚えていない。

 中学生の時、ちょっと入院していた時に凄い雨が降って病室が一時停電したかな。

 他も色々あったと思うがパッと思い出すのはこの位。

 当たり前すぎる事はすぐ忘れるのか。

 雨が続く日は頭が痛くなって苦手だ。

 何というか頭の裏側がジメジメと湿っている気分になる。

 そういう嫌な気分の時も忘れようとしているのかなと思う。

 暑い日も苦手だけど雨も続くと何だかなあになるのは贅沢だろうか。

 水不足にならない程度に降って欲しいと人間の強欲さを盾に願ってしまうのは卑劣かな。

 きっと雨の日にもいい思い出があった筈だ。

 思い出したらまた書こう。 

  

 

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