まず地元が取り上げられたのが嬉しいです。駅に降りれば山の頂が見え、ビル街があるもののやはりどこか田舎っぽい感じが否めません。しかし、そんな所だからこそここ秦野は回りを自然に囲まれ、そしてあまり知られていない名所とされる山や観光地がちらほらあるのです。この作品も、その魅力を十分に伝えられたように感じました。
この主人公、頑張れ!と応援したくなります。そして、あまり頑張りすぎないで!とも。そんな主人公がとある悩みから、いつもとは違う駅で降りてしまいます。そこに広がっていた自然の中で、彼はあることに気づきます。思い詰めてしまうときは、少しだけいつもと違うことをしてみればいいんです。普段は行かない場所で、普段は会わない人と会う。そうすれば、きっとまた前に進めるはず。そんなことを教えてくれる素敵なお話でした。