02/09/10:30――リンドウ・好き勝手に

 お互い、廊下に並んでいる。キツネビとの距離は、おおよそ拳二つぶんといったところで、身じろぎしても触れ合うことはない。けれど、一歩でも横に動けば当たる距離――曖昧なのか、近いのか、少なくとも遠くはない事実を、リンドウは心地よいとも感じつつあった。

 どうしてそんなに信用しているんだと、まだ問われたことはないけれど、答えはいつだってシンプルだ。疑ってかかって警戒するよりは、信用した方が楽なのである。もちろん、それでは裏切られた時に被害が倍になる事実を、リンドウは経験として身に染みているが、それならば逆に遠慮はいらない。それにこれは性格の一部だ、変えようと思うことは悪くないけれど、無理をする必要はない。

 それに、正直に言って、今のリンドウは自分のことで手一杯だ。それ以外のことに興味を向けられるほど、器用でもないのである。

「しかし、目立ってるね」

「うん、そうだね」

 それもそうだ。最底辺のFクラス、その一年である二人が、三年のSクラスの前に並んで廊下の窓側に背中を向け、教室内を見ているのだから、注目の的にもなろう。それを把握してはいるが、二人は気にしていない。キツネビは楽しそうにしているし、リンドウにとっては目的が第一だ。

 けれど、さすがにずっと黙認されるわけもなかった。

「――おい」

 眼鏡をかけた男が、廊下から教室に入ろうとして、声をかけてきた。振り向けば、やや訝しむような視線が向けられる。

「何をしている?」

「品定めだよ」

「キツネビ、彼らは商品じゃない。見定めと言うべきだよ」

「ああ、それもそうか」

「大した度胸だが、数分後には絡まれて、トラブルになることは目に見えている。悪いことは言わないから、教室に戻れ」

「これは丁寧にありがとう。でも大丈夫さ、私たちはそれを織り込み済みでここにいる。あるのは度胸じゃない、好奇心さ。ま――残念ながら、私が手合せを頼みたいような相手は、今のところいないけれど」

「そうなの?」

「そうよ?」

「この〝はこ使い〟の人も駄目かな」

「ん、なにそれ。俗称?」

 リンドウは男を見るが、当人も余計に眉根を寄せた形だった。

「結界を主軸として扱う魔術師の俗称だよ。ただ、この人はまだ〝匣使い〟とは呼べないけれど」

「ああ、あっち系か……ちなみに、どうして?」

「うん。――自分の身を守ることしか考えていないのなら、それ以上はないから」

 男が絶句し、キツネビは肩を竦める。

「なるほど、そりゃ確かにそうね。おおっと、怖いお兄さんたちが教室から顔を出した」

「本当だね……でも、もう見定めは済んだから、とっとと行こう」

「え、置き土産もなし?」

「わかった、わかったよ。――〝僕の前では黙ってろ〟」

 急だねえ、なんて言いながら声の範囲に入っていたのにも関わらず、キツネビは笑う。

「〝強制認識言語アクティブスペル〟なんて珍しいもの、使ってるんだ」

「……うん」

「どうかした?」

「いや、なんだか似たようなことを、最近口にしたような……まあいいか、予定通り実技室へ行こう」

「そうだね」

「君もくるかい? あははは」

 ここからならそう距離も遠くはない。並んで歩きながらも、キツネビはどこか浮かれたような足取りだった。

 実技室の使用には面倒な手続きもあったが、リンドウの正論で突破する。Fクラスだから使えない、なんてルールはないのだから、当たり前ではあるのだが。ちなみに彼――アールティという名のSクラスの男も、一緒についてきた。リンドウはそのことを拒絶しない。何しろリンドウの一手を、間違いなく防いだのだから、そこそこのレベルだ。

「へえ、広いな」

 奥までは五十メートルほど、横幅も十五メートルくらいはあり、天井もそこそこ高い。全体としては四角形の空間になるのか。

「当然だ。本来、実技室は授業では二十人単位で使用する」

「個人での使用は?」

「今、許可が出ただろう。空室の場合は、長時間の使用を除いて、大抵は許可される。出入り口に鍵がないから、誰かに見られる可能性もあるが」

「そうか、ありがとうアールティ。うん、魔術防護に不安はあるけれど、使えそうだ」

「防護に……不安?」

「うん。術式に署名はなさそうだけど、随分と古いから効力が落ちてる。仕組みは複雑化されてるから、余計にね。……調べるのは、後回しかな」

「待ってくれ。どうしてそんなことがわかる?」

「……? おかしなことを訊くんだね、アールティ。興味があるものを調べたいと思うのは、当然じゃないのかな」

「当然じゃないのさ、だからこう言ってるのよ。彼らにとって他人の術式なんてものは、自分と比較する対象でしかないから、こうなる。自分にはこれがある、と頑なに信じてね」

「信じることは悪いことじゃないよ、キツネビ。これがあると、一つを高めるのは己を高めるのと同じだ」

「でも、自分にはこれしかないと思い込むのは違うだろう?」

「盲信や頑迷の類だね。でも、魔術の基本も知らない彼らにそれを言うのは酷だと思う」

「そう? 私が魔術師じゃなくても?」

「う、ううん……どうだろうなあ」

「お前たち、一体、なにを話している……?」

「ははは、わからないか。どうだいアールティ、ちょっと見せてくれよ。君が得意とする結界の術式を、見せてくれ」

「……いいだろう」

 ざわり、と肌が粟立つ魔力波動シグナル。なるほど、確かに魔力量は多い――たぶん、リンドウの二倍はある。ただ、術式が完成する前の構成が〝見えて〟しまった時点で、リンドウは大した興味を向けなかった。

 魔術構成は本来、他者に見ることはできないし、本人だとてほぼ見ていない。術式の研究における〝展開式〟などは別としても、大抵は脳内で構築して外部に出た瞬間、己の魔力で術式として完成するため、見えるものではないのだ。

 けれど、リンドウはそれが見えるし、見られることを前提として術式を扱うようにしている。

 かくして、結界は完成した。おおよそアールティの両手を広げた範囲に展開した、ほぼ透明の結界。

「ふうん。アールティ、質問だ。これ、誰かに破られたことはある?」

「いや……最近は、ほとんどない」

「だってさ、リンドウ――あ、興味ないって顔してるし。じゃあアールティ、いいかい、全力で術式を意識していてくれよ? あとになって油断したとか、本気じゃなかったとか、そういう言い訳は聞きたくない」

「お前が壊すのか?」

「そうだよ――私が苦手な、正面から一直線にね」

 軽く右足から前へ。同時に右肩が出たかと思えば、腰を支点にして上半身が絞られる。それは番えた矢が放たれるように――左足と共に、左の拳が結界の表面にぶつかった。

 間違いなく三秒、空白があった。音のない時間、無音、静寂、そして。

 破裂した音は一つ、だ。

「――と、術式を使わなくたって、このくらいのことならそう難しくもないって話だ。もっとも、リンドウの結界は力任せじゃ、ちょっと難しいな」

「そう?」

「そうよ。だって、入り口に仕掛けた結界は柔らかい。衝撃を与えても受け流す力が強いし、斬られることも想定に入れてる。私なら、本業の魔術師に開錠を頼むところだね」

「どうかな……キツネビなら、ほかに方法もあると思うけど」

「んー、そこらへんはまだ教えらんないね。さて、どうせリンドウは言わないだろうから、私が言っておこう。――アールティ、お前は魔術師じゃない。何故なら、お前の疑問は他者へ向かうからだ。名乗るのなら、まずは己に問いかけろ」

「でも、魔術師じゃないキツネビも、そうだろう?」

「まぜっかえさないでよ……ま、観客はアールティ一人だ。気楽にやろう」

「うん。でも準備くらいはさせてよ」

「必要?」

「ここを壊したくないから」

「ああ、そっちの……」

 ポケットに手を入れたリンドウは、ガラス玉を取り出すと、それをばらばらと撒く。それは四方、八方に散らばって壁に当たり、止まった。

 それだけだ。

「リンドウ」

「なに?」

「隠蔽系の術式を前提にしてるのは、癖?」

「うん。本質を見抜かれると、解除されやすいから。えーっと……どうしようかな。僕、術式を使うと加減が利かないって、よく姉さんに言われてたんだけど」

「じゃあ先に、体術メインでやろう。私が遊んであげるよ」

「わかった」

 直後、リンドウが視界から切れた。

 相手の視界を縫うようにして移動する踏み込み、下に視線を向けて発見された時には既に懐の内――という、習得はそこそこ難しくもあるが、基本とされる体術だ。これをいかに素早く、かつ、なめらかにやるかで、錬度がわかる。

 そして対応は足だ。目の前に靴の後ろがある、キツネビの足だ。その点については予想していたので、左手で払いながら前進しつつ、伸び上がるように手のひらで顎を下から叩くようにする動きを回避され、払った足がとん、と床を叩く。

 視界が逆転した。

 ――投げられた。

 ずっと視界内に、にやにやと笑っているキツネビを捉えながらも、床に落ちる時に受け身、その衝撃を利用して跳ね起きるよう間合いを開く。

 着地したら、真正面に、キツネビの顔があった。

 同じ歩法で詰められたのだと気付くが、気付いた時には遅い。死角、つまり顎の下からたたき上げるような手のひらがあり、それを強引に背を逸らすことで回避する。今はまだ跳ね起きの最中で、後ろ向きに飛んでいるのが幸いした形だが、どうやらそれも読まれているようだった。

 けれど、それ以上の追撃がなく、リンドウはステップを踏むようにして停止した。

「……思ったより、基礎ができてるね」

「うん、姉さんと一緒に躰を動かしてたから、それなりに」

「でも攻めるのは苦手」

「やっぱりわかるか……」

「ってことで、ちょい攻めるよ」

 頷きは必要ない。その宣言があるだけありがたいと、視界から完全に消えたキツネビを視線で追うことを諦め、腰を落として警戒範囲を広げたリンドウは、足音に耳を澄ます。どれほどの熟練者で、速度を出そうにも、足は必ずどこかの床を叩いているはずだからだ。

 いや――風の動きから、速度というよりも、完全にこちらの死角を縫うような歩法だ。瞬間的に見えるキツネビの姿を、できるだけ気にしないようにしつつ、腹部への攻撃を受けた瞬間に、逸らすような動きを行う。

 そこからは基本的に、一方的に殴られた。加減しているので、それほど重症ではないが痛みはある。しかも、殴られるということは、体術での対処が追い付かない証左でもあった。

 しばらくして、先ほどと同じ位置にキツネビは出現し、ふうと吐息を落とす。だからリンドウも、口の端を拭った。

「――正面からの攻撃は、苦手?」

「げ、リンドウにも見抜かれるかー」

「なんとなく、だけど……受け流すこと、なのかな」

「違うよ。私は戦闘が苦手なんだ、リンドウ。私の本分は、その領分は、〝騙す〟ことにあるから」

「まるで〝騙り屋〟みたいなことを言うんだね」

「――知ってるの?」

「以前逢ったことがあるけど……」

「そう。ま、彼らはいわば語り部みたいなものだ。私の武器は口じゃなくて、躰だからね」

「なるほど」

 それで、無理に躰を押しとどめるような動きに見えたのか。攻撃の一手を食らったリンドウも未熟だが、食らった時点で追撃を強引に止めたような、そんな行動が見え隠れしていたのは、それが連撃ではなく――そもそも、食らうことを前提にしていなかったのか。

「ちなみに、一手ほど見せてはくれないかな?」

「いいよ」

 再び、キツネビが踏み込む。先ほどと似たような、床すれすれから伸び上がるような動きに、リンドウは顎を押し上げるような手のひらを、同じように回避した――けれど、回避したそれがぴたりと停止したかと思えば、視界を塞ぐ。使っていなかったキツネビの左手が腹部に当たった感触に、ぞっとして両足で床を叩いて距離を取ろうとすれば、目隠しをしていた手がリンドウの顔を掴み、そして。

 空中で身動きがどっちつかずになったリンドウの腹部に、膝が当てられた。

「――ま、ここまでかな。本当は顔を膝と手で挟むんだけどねー」

 それは殺しの技だけどと、嗤いながら――笑いながら、解放した。

「そうか、騙しか……」

 どれが当たっても構わないけれど、どれも本命ではなく、本命だとわかった時には遅い――そういう体術だと、リンドウは頷いた。

 受け流すこともその一環だ。いいように利用するというか、なんというか、敵に回ったら厄介どころか、逃げたくなる手合いだと思う。その逃走行為すら、騙されそうだが。

「へえ……考えてるね」

「うん」

 視線を合わせたまま、やはり距離を取って、嬉しそうに、楽しそうに、キツネビは笑っている。

「考えるよ」

 対応策を。

 どうすれば、騙されないのか。そして、騙された上で突破するにはどうすべきか。

「聞いたか、アールティ。こういうことだ。私が何をどうしたかじゃないのさ――何をされてどう対応すべきか、それを己に問うている。はは、やっぱりリンドウは魔術師だ。いいね、私としても武者修行の相手としては、充分だ」

「それ、本気でやれって催促?」

「だって――リンドウの本分は、その本領は、体術じゃなくて魔術だろう?」

「そうだけど」

「なにか困る?」

「うん。どうやって加減しようか、困る。僕は殺しが好きじゃないし、殺せるとも思わないけど、なんていうか、うーん……まあいっか。アールティ」

「な、なんだ」

「口は堅い方かな?」

「――黙っていろ、というのなら、黙っている。というか、そうせざるを得ない。俺は……わからない」

「そう。まあいいや。でね、キツネビ」

「なに?」

「僕の魔術特性センスは、感応キャッチに近いんだけど、相手の魔術回路そのものの特性を、自分のものとして扱う――ん、多少は語弊があるけど、そういう感じのものなんだ」

「特性は、魔力が一番通りやすい回路って認識でいいね?」

「うん。だから、相手の一番太い回路を、自分のものにするんだ。昔は勘違いしてたけど、いわゆる相手の回路と同じものを、僕の中で太くする、という感覚かな。これはほかの魔術師がそうであるように、ほかの特性を閉じて、対象の特性を開くことになる。言ってしまえば、普段の僕は、すべてが細いようなものなんだよ」

「でも、ストックはできないにせよ、相手の特性を得たままっていうのは、可能なんじゃないの?」

「まあ、そうだけど……本来、魔術回路に可変性はない。閉じた回路はあるにせよ、それはごく一部だ。でも僕はそれを変えられる。で――本気でやるとなると、僕は、誰かのものではなく、僕自身の魔術回路を可変させて扱える術式、つまり、僕自身の魔術特性を使うことになるんだけど」

「そうね」

「まだ僕には二つしか使えなくて、そのうちの一つはまだ未完成どころか、掴みかけている程度でしかないんだ。そうなると必然的に、一つになる」

「それが、加減できないの?」

「できないというか、弱点そのものがあんまりないというか……戦闘には向きだけど、訓練や鍛錬には向きじゃないんだよ。長長と説明したけど、キツネビ、大丈夫だよね?」

「う、ううむ……そう言われると、心配されているのはわかるけれど、大丈夫だと太鼓判を押すことはできなけど……」

「――待ってくれ、一つ、……一つだけ教えて欲しい」

「うん? どうしたの、アールティ。キツネビが悩んでいる間だから、いいけど」

「リンドウ……魔術師って、一体なんだ?」

 うんと、リンドウは頷く。

「魔術とは、技術ではなく学問だよ、アールティ。そして、学問とは研究し探究するものだ。その上で、魔術師とは、術式を扱うものを呼ぶのではなく、――己の中にある魔術と、ただ一人、向き合える者だ。僕はそう思っている」

「――」

 厳しい言葉ではなく、リンドウにとっては当たり前のこと。ただ、未熟な自分がこんなことを言ってしまっていいのかなあ、とは思う。思っていたところで、キツネビが顔を上げた。

「よし、やってみよう」

「好奇心が勝った?」

「そうよ」

「うーん……わかった。とりあえず見せるよ」

 特別な動作などいらない。その術式を作動するために必要なものは、ずっとリンドウの中に準備されていて、隠されている。やることがあると思えば、内部から表へ出すだけの作業だ。

 ずるり、と自分の中から魔力が溶けて流れるような感覚があり、更に二歩ほどキツネビが距離を取った。

「おいおい……」

 最初は、甲冑だけ。藍色に近い色の兜、同色の鎧――それが床に足をつけた瞬間に、黒色の翼が広がった。リンドウが三歩下がれば、その黒色の騎士が前へ出る形になり、そこへ更に、二本の剣が空中にふわりと出現し――左右、それぞれ逆に重ねられた剣を、両の手が掴めば、兜の奥に赤色の瞳が輝く。

 影複具現魔術トリニティマーブル

 リンドウがいつか継ぐだろう〝J〟が扱う四つの魔術のうちの、一つだ。

「リンドウ……」

「説明しておこうか?」

「い、一応、そうして?」

「うん」

 なんだろう。いつもは流されるというか、飄飄としているように見えるけれど、たまに素直になるなあ、と思いつつ、頷く。法則性はあるんだろうか。

「詳しく説明すると、魂魄の在り方からになるんだけど、簡単に言うと僕の分身みたいなものだ。ただ、魔力を媒介にしてるけど、魔力の塊じゃないから気を付けて。フィードバックはほとんどないから、思い切り攻撃しても大丈夫だよ」

「そ、そう? でもねリンドウ、あのね?」

「うん、なに?」

「その二振り――大丈夫なの?」

「一応、得物に関しては、三割以下に削ってある。僕の張った結界まで壊しちゃ本末転倒だし……赤色は紅波こうはで、青色は蒼雪あおゆきね。赤い方は単純に破壊力、青い方は切断力」

「へ、へえ――うん、どうしよう、やってみたいけど、いつ終わる?」

「本来は僕が死ぬか、僕が術式を解除するかの、どっちかかな。その辺りはちゃんと見極めるよ」

「だったら、やろう」

「わかった」

 けれど、その決断を少なからず後悔するのは、一時間も後になってのこと。あくまでも、今のキツネビができるのは、人間に対しての騙しではないことを、痛感する一時間だったのは、間違いではない。


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